【R18】最強君とギャルJKの異世界建国記

霧水振猶

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1章:魔女

6.可愛い

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 レイナの後ろを歩くこと一時間弱。唐突に無数の木で遮られていた視界が開け、青く美しい空が広がった。森の一部分が切り取られたみたいになっているその場所は、ピクニックでもしながら風景を眺めるにはピッタリだろう。

「おっ、川あるじゃん。水場の確保はいけそうだな」

 崖になっている丘の先端部分まで歩を進めたレイナは、結構な高さがあるにも関わらず平然と崖下を見下ろしていた。

「ホントだ。……でも街とかは見えないね」

「なんなら森と山しか見えねーっての。マジでサバイバル生活するしかなさそうだな」

 レイナの言う通り正面に広がる景色は地球のアマゾンさながら川と森と山しか見えない。せめて森を抜ける目途が立つと思っていた僕としてはガックリくる。

「ユウト、疲れた?」

 そんな僕を心配したのか、レイナがこっちをジッと見ながら聞いてきた。

「いや、大丈夫だよ」

「喉乾いたか?」

「まだ平気だよ」

「なら元気?」

「元気だけど……?」

 僕を心配しているというよりは何かを確認しているようなレイナの質問に違和感を覚えるが、何を考えているのか分からない。

「じゃあいっか」

 納得したように頷いたレイナはスッと僕に寄り添うように横に立つと、何の前触れもなく僕の股間に手を伸ばしてきた。

「いやっ、えっ?!」

「危な!」

 慌てて体勢を崩しかけた僕はレイナの腕にギュッと抱き締められて事なきを得た。目の前の崖から落ちていたかもしれないと思うとゾッとする。

「悪い。ちょっと下がろ」

 あやす様に頭を二回優しく叩かれた後、レイナに抱き締められたまま崖から数歩遠ざかる。そのままレイナは何事も無かったかのように僕を抱きしめたまま再度股間に手を伸ばしてきた。

「今度こそ気持ち良くしてやるからな~」

「ちょっと待って!いきなりどういうこと?」

「あれ?嫌だった?」

「……い、嫌じゃない……けど。何でいきなり?」

「さっきモンスター射精させた時、ユウトめっちゃ不満そうな顔してたじゃん。だからとりあえず一発抜いてあげよっかなー♡って」

「僕そんな顔してた?」

「めっちゃしてた♡」

 顔に出したつもりはなかったんだけど、心の中は意図せず気持ちをレイナに伝えていたらしい。掌を縦にしてゆっくりと優しくズボンの上から僕の股間を上下に撫でてていたレイナの手は、僕が勃起したのを確認すると横向きに包み込むようにして竿全体に緩やかな刺激を与えてくる。

「ここなら見晴らし良いから何かが来てもすぐ気付くし、水場も確保できそうだし、ユウトも体力余ってそうだし、我慢させとくのも悪いっしょ。それに……さっきの不満そうなユウトの表情が可愛くてさ♡」

「可愛いはぁ……だあぁぁっっ♡」

 『駄目』と言おうとしたところで、いつの間にかズボンのチャックを外されて表に晒されているチンコに初めて直接自分以外の手が触れていた。男と明らかに違う女性の柔らかな手が与えてくる初の刺激に思わず腰が引けてしまう。

「軽く一回擦っただけでこれか~?本気で扱いたら秒殺じゃん♡優しくしてあげるからしっかり立ってほら」

 言葉通り扱く手を止めたレイナに寄りかかるようにして立つと、レイナは僕の七分勃ちのチンコを見て茶化してくる。

「被ってるし♡皮オナばっかりやってるんだろ♡」

「大きくなったらちゃんと剥けるから!」

「ホントか~?試してやるから次は腰引くなよ?」

 添えるだけだったレイナの手がソレを軽く包み込み、扱くというよりも優しく撫でるような手つきで上下にゆっくりと動き出す。瞬く間に全身の血液が肉棒に集中して僕のチンコはパンパンに膨れ上がった。
 それを見たレイナはちょっと感心したように、

「へー。マジで剥けてるし……デカすぎない程度に大きくてカリ高って女が一番好きな良いチンコじゃん♡」

 言い終えると同時、敏感なカリ首を綺麗に切り揃えられた爪で弾かれた。優しい感覚から唐突に訪れた激しい刺激に思わず声が漏れる。

「ああぁぁ♡」

「敏感なのも最っ高♡ユウトマジで可愛い♡」

「可愛いは止めてってばぁ」

「なんで?」

「なんでって……」

 男のプライドとか。
 可愛いよりカッコいいの方が男らしいとか。
 ぶっちゃけレイナに言われる『可愛い』には興奮してるんだけど、でもそういうのって、男ならみんなあるよね?
 
「可愛いよりカッコいいって言われたいじゃん、僕男だし」

「ユウトはカッコいいよ?」

「え?」

 一瞬聞き間違えたのかと思ったけど、続くレイナの言葉を聞くと空耳ではなかったらしい。

「モンスターと闘ってる時のユウトは凄くカッコよかったし、勃起チンコはめっちゃ男らしいよ。でも、蕩けたユウトの顔は最高に可愛い」

 結局可愛いって言ってるじゃんって言い返そうかと思ったけど、レイナの真剣な声音がそれを許さなかった。

「男に狙われてたから気にしてんの?カッコよくて男らしくて可愛いってのがユウトでしょ。それで別に良くない?」

「っ……!」

 このレイナの言葉が、僕に一番突き刺さった。
 別に女の子から可愛いって言われるのは嫌じゃなかった。でも男からそう言われて身体を狙われる日々の間にいつしか言われたくないと思うようになっていて。
 久しぶりに僕を可愛いって言ってくれた女の子は、会って半日かそこらなのに僕のことを何故か全部分かってるみたいだった。

 レイナに全部任せちゃっていいよね?
 
 そう思った僕は、隣のレイナの背中に両手を回して抱き着いた。その勢いでレイナの豊満な胸元に鼻先を突っ込んで、思いっ切りレイナの匂いを堪能する。

「ちょっと、くすぐったいって」

 左手で僕の腰、右手で僕のチンコを支えたままレイナは軽く身体をくねらせた。

「レイナ?」

「ん?」

「僕のこと、気持ち良くして♡」

 恥ずかしかったので、レイナの胸に顔を埋めながらお願いした。

「顔、上げて」

 拒否するように強くレイナの胸に顔を埋めると、股間を包んでいた手の感触がいきなり消え去った。それは流石に我慢できなかったので反射的に顔を上げると、宝石のようなレイナの瞳と目が合った。
 そしてそのままレイナの瞳の中に吸い込まれるように――

「んぅ♡♡♡」

 キスだと理解した時には、既に口内でレイナと僕の舌がネットリと絡み合っていた。
 ファーストキスの僕がただ気持ち良くなりたくて必死に伸ばしているだけの舌をレイナが器用に愛撫していく。ザラザラとした舌の感触が溶け合ってドロドロになっていき、自然と体全体が興奮する。
 そんな興奮を促すディープキスも終わりが来て、

「フフッ♡ユウト可愛い♡」

「…………ぅん♡」

 レイナの『可愛い』は完全に受け入れていた。

「これ以上盛り上がるとアタシも止まらなくなるから、サクッとイカせたげる♡」

「……どうせならいっぱいしない?」

「だーめ。これはあくまで我慢できそうにないユウトの精処理。安全な寝床と食料が手に入ったら、好きなだけサセてあげる♡」

「約束だから」

「いいよ。手でも口でもマンコでも好きなだけ使わせてあげるから。それじゃほら、シコりにくいから向き変えて」

 言われる通りにレイナが扱きやすいように最初と同じ体の向きに変える。レイナは僕の右側にピッタリと貼り付いて横から僕のチンコに手を伸ばし、粘液が付いた指を僕の眼前で見せ付けてきた。

「キスだけで我慢汁ダラダラ垂らしてるけど」

「キス、気持ち良かったから」

「どんなのが良かった?」

「舌絡めるや……んんぅ♡」

 僕の言葉が終わる前に口を塞がれて舌を嬲られるのが堪らなく興奮する。雛鳥のように舌を出して舌を絡め合っていると、待ち侘びた刺激に下半身が支配された。
 他人の手と指が自分を射精させるために敏感な部分を擦り上げる。初めて他人から与えられる快楽に身を委ねて射精したい。

「まだ先っぽ触れてないのに射精しそうになってない?一番気持ち良いカリの部分、擦らなくて良いの?」

 射精で頭がいっぱいだった僕は、レイナの手でできた輪っかが竿にしか触れていないことに全く気付いていなかった。

「もっと気持ち良いの?」

「そだよ」

「して♡僕のこともっと気持ち良くして♡」

 ただ気持ち良くなるためだけにレイナに懇願した。レイナなら絶対に受け入れてくれると確信して。

「可愛♡イクまで扱いてやるからな♡」

「んっ♡」

 最早レイナの『可愛い』は僕にとってただの興奮を煽るスパイスで。
 今までよりも力を込めたレイナの手がカリの部分を強めに擦ると、もっともっととおねだりするように無意識の内に腰が突き出る。すると分かってるからと言わんばかりに更に強くペニスを擦られる。おねだりの無限ループに陥っていると、ぐちょぐちょと鳴り響く水音が舌を絡めている音なのか、自分の下半身から奏でられているのかよく分からなくなってきた。
 その無限ループに終止符を打ったのは、当然ながらレイナだった。
 舌同士が離れたかと思うと、僕の舌を唇で啄んで吸い上げてきた。

「んっんっんっ♡」
 
 舌がフェラされてると気付いたと同時にギュっとカリ首が握られた所で僕のダムは決壊した。唇で吸い上げられるように精液が尿道を通り、辺りに撒き散らしていく。

「んー♡んー♡」

 射精が収まるまで、レイナはギュっと僕のペニスを握ってくれていた。



「収まったか?」

 人生一長いペニスの脈動を終えると、レイナの顔と青い空が目に入ってきた。
 完全に忘れてたけど、外でエロいことやってたんだ。
 まぁ、こんな所で他の人間に見付かるわけないけど。

「久しぶりに人間を見掛けたと思ったら、今の人間はこんな所で盛るようになったのかい?」

 頭上から聞こえてきた妙齢の女性の声を追って空を見上げると、青の中に黒一色の人間が一人、箒に横座りしながら浮いていた。

「レイナ、見晴らし良いから何か来たら気付くって言ってなかったっけ」

「上から来るってのは反則じゃね?」

 これが、僕とレイナのお師匠様との出会いだった。
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