1 / 1
君の肌
しおりを挟む
君ってさ、いつも厚着をしているよね。
季節を問わずに服を着こんでいるね。
いつも服がひんやりしているから気になるんだよね。
服が湿っている点も気になっているんだよね。
僕は温かすぎるって? まるで炎のようだって? まあ、僕は炎を司っていると言っても過言ではないからね。
それにどこを見つめたらいいのか分からないだって? 君の好きなように見つめればいいさ。どの僕も君を見ているからね。
獣っぽいところは良いだって? 獣なんだけどね。君は吐いた息が白くて美しいのが良いね。息が冷たすぎるのが難点だけどね。
次のデートの時には厚着ではなく、薄着で来てほしいな。どうしてかというと君の肌を覚えていないからだよ。厚着姿の君ばかり見ているからね。
薄着姿なら露出も多いし、君の肌がどんなだったかひと目で分かるからね。
どうしてそんなに怒っているんだい? 本当に愛しているのかだって? もちろん愛しているに決まっているじゃないか。
肌を覚えていないのにだって?
だからね、君の肌を思い出すために、次のデートの時は薄着で来てほしいんだ。
今からもう一度デートしようだって? うん、別にそれでもいいよ。
それじゃ、薄着になってくれるかい?
ああ、そんな肌をしていたね。
すっかり忘れていたよ。
やっぱり君はそっちの方が似合っているね。
ねぇ、僕の愛しの雪女さん。
――えぇ、私の愛するケルベロスさん。
季節を問わずに服を着こんでいるね。
いつも服がひんやりしているから気になるんだよね。
服が湿っている点も気になっているんだよね。
僕は温かすぎるって? まるで炎のようだって? まあ、僕は炎を司っていると言っても過言ではないからね。
それにどこを見つめたらいいのか分からないだって? 君の好きなように見つめればいいさ。どの僕も君を見ているからね。
獣っぽいところは良いだって? 獣なんだけどね。君は吐いた息が白くて美しいのが良いね。息が冷たすぎるのが難点だけどね。
次のデートの時には厚着ではなく、薄着で来てほしいな。どうしてかというと君の肌を覚えていないからだよ。厚着姿の君ばかり見ているからね。
薄着姿なら露出も多いし、君の肌がどんなだったかひと目で分かるからね。
どうしてそんなに怒っているんだい? 本当に愛しているのかだって? もちろん愛しているに決まっているじゃないか。
肌を覚えていないのにだって?
だからね、君の肌を思い出すために、次のデートの時は薄着で来てほしいんだ。
今からもう一度デートしようだって? うん、別にそれでもいいよ。
それじゃ、薄着になってくれるかい?
ああ、そんな肌をしていたね。
すっかり忘れていたよ。
やっぱり君はそっちの方が似合っているね。
ねぇ、僕の愛しの雪女さん。
――えぇ、私の愛するケルベロスさん。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
隣の芝生は青いのか
夕鈴
恋愛
王子が妻を迎える日、ある貴婦人が花嫁を見て、絶望した。
「どうして、なんのために」
「子供は無知だから気付いていないなんて思い上がりですよ」
絶望する貴婦人に義息子が冷たく囁いた。
「自由な選択の権利を与えたいなら、公爵令嬢として迎えいれなければよかった。妹はずっと正当な待遇を望んでいた。自分の傍で育てたかった?復讐をしたかった?」
「なんで、どうして」
手に入らないものに憧れた貴婦人が仕掛けたパンドラの箱。
パンドラの箱として育てられた公爵令嬢の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる