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謎の女
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私は魔法少女レルク。魔法王国スレグナからこの人間界にやってきた。
蟋蟀お兄ちゃんと出会って数週間が経った。
訓練のおかげで人を殺す技術が少しずつだけど上がってきた。
大好きだよ蟋蟀お兄ちゃん。こんなこと恥ずかしくて言えないけど。
「レルクおいで」
蟋蟀お兄ちゃんが手招きしている。
「ん? 何、蟋蟀お兄ちゃん?」
蟋蟀お兄ちゃんの元に向かった。
「レルク」
抱きしめられ、頭を撫でられた。
「ああん!」
喘ぎ声が口から漏れた。
「うん。撫でられた時の反応じゃないよな。それ」
「え? そうなの」
「反応としては、『あう』あるいは『はう』とかじゃないか」
「『へへ、お主も悪やのうお代官様』は?」
「確実に違うよなそれ。悪者が言うセリフだぞ」
「じゃあ、この『私の靴を舐めなさい。跪きなさい』は?」
「どっかの女王が言いそうなセリフだな。知らないけど」
「ねぇ。蟋蟀お兄ちゃん。何して遊ぶ?」
「そうだな。何がいいレルク?」
「う~ん。盗み!」
「そうか。よし、盗みに行こうかレルク」
「うん!」
私たちは外へ出て、家を物色した。
一際大きい家を見つけ、そこに盗みに入ることにした。
「入るぞ、レルク」
「うん。蟋蟀お兄ちゃん」
中に入り、見た物は。
刀、ライフル銃、槍、斧、薙刀、ナイフ、鎌が立て掛けられていた。
この家の主はコレクターなのだろうか?
「金目になりそうなのがあるね、蟋蟀お兄ちゃん」
「そうだな、レルク」
ガタッと音がし床が開いた。
『! 隠し扉?』
「おや? 泥棒かな君たちは?」
現れたのは、目が描かれてるアイマスクを装着し、胸にさらしを巻きつけショートパンツを穿いていて露出度の高い服装をしている黒髪で長髪の女性だった。
「見つかった」
「ど、どうしよう」
「とりあえず、自己紹介しようか。ワタシの名は強靭黄金。よろしく」
「俺の名は、嘴蟋蟀」
「私は、レルク」
「いい名だね。嘴蟋蟀、聞いたことのある名だ。『変態殺人鬼蟋蟀』の通り名を持っている人だよね」
「そうだ。『殺し屋職人黄金』の通り名を持つやつだなお前」
変態って言われてるのに、素通りだ蟋蟀お兄ちゃん。格好いい。
「そうだよ。ここで会ったのも何かの縁。殺し合いをしよう」
言い終わったと同時に立て掛けてあった刀を取り踏み込んだ。
「! はぁ!!」
蟋蟀お兄ちゃんは、回し蹴りを放ち、相手の刀を蹴り飛ばした。
「! やるね」
今度はライフル銃を手に取って撃ってきた。 や、やばい。
「む!」
「結界魔法、帝王の結界!!」
突如、マントを纏い、兜を被った人物が現れ銃弾を受け止めた。
『え?』
「ここは、人間界か」
回りを見回しながら、帝王様が呟く。
「そうだよ帝王様」
「我が主よ。様付けせんでもよい」
「でも」
「可愛いな主は」
「はう!」
顔が赤くなった。
「これが魔法かレルク」
こちらを見つめながら、蟋蟀お兄ちゃんが言った。
「そうだよ蟋蟀お兄ちゃん。すごい?」
「すごいぞレルク」
「へへ~」
頭を撫でてくれた。照れくさいけど、うれしい。
「魔法だって? どういうことか説明してくれるとうれしいな」
黄金は、不気味に笑う。背筋がゾクッとした。
「レルクは、魔法少女なんだ」
「へぇ。そりゃすごいね」
「あのね蟋蟀お兄ちゃん。私の魔法は、帝王といって帝王様を呼び出すことができるんだよ」
「魔法王国で我が魔法を会得したのは、主だけだ」
「レルクだけが使えるのかこの魔法」
「うん。会得難易度SSSランクの超高度魔法なんだ」
胸を張って言った。……小さいけど。
「SSSランクか。もう一回なでなでしてやろう。おいでレルク」
「うん!」
蟋蟀お兄ちゃんの元に行って、もう一回頭をなでなでしてもらった。うれしいなヘヘッ。
「さてとバトルを再開しようじゃないか。殺人鬼、魔法少女、帝王。うん素晴らしい組み合わせだ勝てるかな?」
黄金は、ライフル銃を床に置いて薙刀を手にした。
「はぁ!」
床を踏みしめて、こちらに跳んできた。
「薙刀乱撃の舞い」
超高速で私たちに乱撃を放ってきた。
「帝王様!」
「ああ」
「帝王の剣」
帝王様の手に突如、剣が現れて乱撃を受け止め弾き飛ばした。
「ぐっ」
黄金は壁にぶつかり呻き声を発した。
「う~ん強いな。どうしようかな」
ざわっと空気が変わった。
『!』
この感じ、まさか。
「こ、これは!?」
その時、お腹が鳴る音が聞こえた。
「あ~お腹がすいたな。ワタシの負けだよ。腹が減っては戦は出来ぬだからね」
「そうか。もっとやりたかったんだがな」
「先刻お主から魔力を感じたんだが魔法使いか?」
帝王様が問いかける。
「う~ん近くもなければ遠くもないって所かな」
「どういうこと?」
「ようするにワタシは、魔法使いでもなければ人間でもない第三の存在なんだよ」
「ふ~ん。じゃあお前は一体何者なんだ」
蟋蟀お兄ちゃんあくびしてる。何者か興味ないのかな。
「興味なさそうだね」
「まあな。強ければ正体なんてどうでもいい。ただレルクが気になってるようだから聞いただけだ」
蟋蟀お兄ちゃん優しい。
「じきにわかるよ。じきにね」
「じきに分かるのか。帰るかレルク」
「うん!」
「では我も帰るとしよう」
「じゃあね帝王様」
「あぁ」
「またな殺し屋」
「うん、またね殺人鬼」
私たちは殺し屋と別れ家に帰った。
蟋蟀お兄ちゃんと出会って数週間が経った。
訓練のおかげで人を殺す技術が少しずつだけど上がってきた。
大好きだよ蟋蟀お兄ちゃん。こんなこと恥ずかしくて言えないけど。
「レルクおいで」
蟋蟀お兄ちゃんが手招きしている。
「ん? 何、蟋蟀お兄ちゃん?」
蟋蟀お兄ちゃんの元に向かった。
「レルク」
抱きしめられ、頭を撫でられた。
「ああん!」
喘ぎ声が口から漏れた。
「うん。撫でられた時の反応じゃないよな。それ」
「え? そうなの」
「反応としては、『あう』あるいは『はう』とかじゃないか」
「『へへ、お主も悪やのうお代官様』は?」
「確実に違うよなそれ。悪者が言うセリフだぞ」
「じゃあ、この『私の靴を舐めなさい。跪きなさい』は?」
「どっかの女王が言いそうなセリフだな。知らないけど」
「ねぇ。蟋蟀お兄ちゃん。何して遊ぶ?」
「そうだな。何がいいレルク?」
「う~ん。盗み!」
「そうか。よし、盗みに行こうかレルク」
「うん!」
私たちは外へ出て、家を物色した。
一際大きい家を見つけ、そこに盗みに入ることにした。
「入るぞ、レルク」
「うん。蟋蟀お兄ちゃん」
中に入り、見た物は。
刀、ライフル銃、槍、斧、薙刀、ナイフ、鎌が立て掛けられていた。
この家の主はコレクターなのだろうか?
「金目になりそうなのがあるね、蟋蟀お兄ちゃん」
「そうだな、レルク」
ガタッと音がし床が開いた。
『! 隠し扉?』
「おや? 泥棒かな君たちは?」
現れたのは、目が描かれてるアイマスクを装着し、胸にさらしを巻きつけショートパンツを穿いていて露出度の高い服装をしている黒髪で長髪の女性だった。
「見つかった」
「ど、どうしよう」
「とりあえず、自己紹介しようか。ワタシの名は強靭黄金。よろしく」
「俺の名は、嘴蟋蟀」
「私は、レルク」
「いい名だね。嘴蟋蟀、聞いたことのある名だ。『変態殺人鬼蟋蟀』の通り名を持っている人だよね」
「そうだ。『殺し屋職人黄金』の通り名を持つやつだなお前」
変態って言われてるのに、素通りだ蟋蟀お兄ちゃん。格好いい。
「そうだよ。ここで会ったのも何かの縁。殺し合いをしよう」
言い終わったと同時に立て掛けてあった刀を取り踏み込んだ。
「! はぁ!!」
蟋蟀お兄ちゃんは、回し蹴りを放ち、相手の刀を蹴り飛ばした。
「! やるね」
今度はライフル銃を手に取って撃ってきた。 や、やばい。
「む!」
「結界魔法、帝王の結界!!」
突如、マントを纏い、兜を被った人物が現れ銃弾を受け止めた。
『え?』
「ここは、人間界か」
回りを見回しながら、帝王様が呟く。
「そうだよ帝王様」
「我が主よ。様付けせんでもよい」
「でも」
「可愛いな主は」
「はう!」
顔が赤くなった。
「これが魔法かレルク」
こちらを見つめながら、蟋蟀お兄ちゃんが言った。
「そうだよ蟋蟀お兄ちゃん。すごい?」
「すごいぞレルク」
「へへ~」
頭を撫でてくれた。照れくさいけど、うれしい。
「魔法だって? どういうことか説明してくれるとうれしいな」
黄金は、不気味に笑う。背筋がゾクッとした。
「レルクは、魔法少女なんだ」
「へぇ。そりゃすごいね」
「あのね蟋蟀お兄ちゃん。私の魔法は、帝王といって帝王様を呼び出すことができるんだよ」
「魔法王国で我が魔法を会得したのは、主だけだ」
「レルクだけが使えるのかこの魔法」
「うん。会得難易度SSSランクの超高度魔法なんだ」
胸を張って言った。……小さいけど。
「SSSランクか。もう一回なでなでしてやろう。おいでレルク」
「うん!」
蟋蟀お兄ちゃんの元に行って、もう一回頭をなでなでしてもらった。うれしいなヘヘッ。
「さてとバトルを再開しようじゃないか。殺人鬼、魔法少女、帝王。うん素晴らしい組み合わせだ勝てるかな?」
黄金は、ライフル銃を床に置いて薙刀を手にした。
「はぁ!」
床を踏みしめて、こちらに跳んできた。
「薙刀乱撃の舞い」
超高速で私たちに乱撃を放ってきた。
「帝王様!」
「ああ」
「帝王の剣」
帝王様の手に突如、剣が現れて乱撃を受け止め弾き飛ばした。
「ぐっ」
黄金は壁にぶつかり呻き声を発した。
「う~ん強いな。どうしようかな」
ざわっと空気が変わった。
『!』
この感じ、まさか。
「こ、これは!?」
その時、お腹が鳴る音が聞こえた。
「あ~お腹がすいたな。ワタシの負けだよ。腹が減っては戦は出来ぬだからね」
「そうか。もっとやりたかったんだがな」
「先刻お主から魔力を感じたんだが魔法使いか?」
帝王様が問いかける。
「う~ん近くもなければ遠くもないって所かな」
「どういうこと?」
「ようするにワタシは、魔法使いでもなければ人間でもない第三の存在なんだよ」
「ふ~ん。じゃあお前は一体何者なんだ」
蟋蟀お兄ちゃんあくびしてる。何者か興味ないのかな。
「興味なさそうだね」
「まあな。強ければ正体なんてどうでもいい。ただレルクが気になってるようだから聞いただけだ」
蟋蟀お兄ちゃん優しい。
「じきにわかるよ。じきにね」
「じきに分かるのか。帰るかレルク」
「うん!」
「では我も帰るとしよう」
「じゃあね帝王様」
「あぁ」
「またな殺し屋」
「うん、またね殺人鬼」
私たちは殺し屋と別れ家に帰った。
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