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爪甘味器
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私にはある悩みがある。それは爪を噛んでしまうことだ。気づけばいつも爪を噛んでいる。
しかし、その悩みとも今日でお別れだ。噛み癖を直すことなく、得する術を編みだしたのだ。
その術は爪を甘くすることだ。ただ噛むだけでは得はしないが、爪が甘ければ得した気分になれるはずだ。そのための機械も開発済みだ。名付けて『爪甘味器』。
私は前段階として針で爪に小さな穴をあけた。そして『爪甘味器』で爪に甘味成分を注入する。これで爪は甘くなったはずだ。
私は恐る恐る爪を噛んだ。口の中に甘味が広がる。まるでケーキを食べているかのように甘かった。予想以上に甘くなっている。まさかこんなに美味しくなるとは思わなかった。三時のおやつにはちょうど良い甘さだ。
私はすべての手の爪に甘味成分を注入し、パクパクと食べ続けた。あまりの美味しさに爪を噛む口が止まらなかった。
気づけば爪を食べつくし、皮膚からは血が滲み出ていた。
しかし、その悩みとも今日でお別れだ。噛み癖を直すことなく、得する術を編みだしたのだ。
その術は爪を甘くすることだ。ただ噛むだけでは得はしないが、爪が甘ければ得した気分になれるはずだ。そのための機械も開発済みだ。名付けて『爪甘味器』。
私は前段階として針で爪に小さな穴をあけた。そして『爪甘味器』で爪に甘味成分を注入する。これで爪は甘くなったはずだ。
私は恐る恐る爪を噛んだ。口の中に甘味が広がる。まるでケーキを食べているかのように甘かった。予想以上に甘くなっている。まさかこんなに美味しくなるとは思わなかった。三時のおやつにはちょうど良い甘さだ。
私はすべての手の爪に甘味成分を注入し、パクパクと食べ続けた。あまりの美味しさに爪を噛む口が止まらなかった。
気づけば爪を食べつくし、皮膚からは血が滲み出ていた。
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