192 / 210
髪壁
しおりを挟む
私は髪の毛に絵の具で色を塗っていた。この髪の毛は友人から譲り受けたものだった。予め友人に散髪しても髪の毛は捨てずに保管しておいてほしいと頼んでいたのだ。手当たり次第に友人たちに頼み込んでいたおかげで大量の髪の毛を入手することができた。髪の毛はバケツの中に入れている。
大量の髪の毛を赤や青、緑、桃色など様々な色に染めていく。すべての髪の毛の色を付け終えるのに数週間もかかってしまったが、それだけの時間をかける価値があった。
私は深呼吸すると、色を付けた髪の毛を両面テープで壁に丁寧に貼っていく。脳内で完成図をイメージしながら、作業を進めていった。壁に貼るだけの作業だったが、一週間以上もかかった。
部屋の中央に立って色付きの髪の毛で埋まった壁を眺めた。色付きの髪の毛が地味だった壁にカラフルな模様を描いていた。十数種類の色を使ったのは正解だった。思い描いていた以上の出来だ。持ち家だからこそできる模様替えだ。
私は剥がれないように慎重に髪の毛に頬ずりしながら新しい壁を堪能した。
大量の髪の毛を赤や青、緑、桃色など様々な色に染めていく。すべての髪の毛の色を付け終えるのに数週間もかかってしまったが、それだけの時間をかける価値があった。
私は深呼吸すると、色を付けた髪の毛を両面テープで壁に丁寧に貼っていく。脳内で完成図をイメージしながら、作業を進めていった。壁に貼るだけの作業だったが、一週間以上もかかった。
部屋の中央に立って色付きの髪の毛で埋まった壁を眺めた。色付きの髪の毛が地味だった壁にカラフルな模様を描いていた。十数種類の色を使ったのは正解だった。思い描いていた以上の出来だ。持ち家だからこそできる模様替えだ。
私は剥がれないように慎重に髪の毛に頬ずりしながら新しい壁を堪能した。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
2
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる