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「おい、おい、お坊っちゃんは喧嘩弱すぎるだろ……」
西日が眩しく躍りこんだ教室で先程自身の手で地面に沈めた屈強な男達5人を見下ろしながら呆然と呟く詩音。
全員しっかりと1発で意識を刈り取ったために、返り血も無い綺麗な現場だ。上手く手加減が出来てよかった。
ふぅっと軽く息を吐くと『しぐれ』はスマホを取り出し、倒れている男達の写真を撮る。
そのまま電話を掛け、コール音がするかしないかぐらいで相手が電話に出る。
「おう。キヨか?3階の空き教室で複数人で強姦しようしていたから犯人達を全員ぶっ飛ばしたぞ」
『はぃ?それと、しーちゃん手加減したよね?!殺したら流石にダメだよっ?!』
「……ちゃんとした。とりあえず、皆気を失わせて転がしているぞ。証拠の写真も撮っといた。
これ、お前がやった事にしてくんない?詩音のキャラは守らないとダメだしな」
『あ゙ー、わかったよ。とりあえず向かうし、風紀にも連絡しとくよ。とりあえずしーちゃんはそいつら見張っといてー!』
「りょーかい。よろしく。清晴センセ!」
「はぅっ!詩音きゅん、あい――」
途中で通話を切った『しぐれ』。その顔はとても晴れやかな良い顔をしている。
教室内を見回し、転がった男達を全員見張るために高い方が一片に見れて良いだろうと考えた『しぐれ』。
窓際の机の上によっと腰掛け、足を組み足置き代わりに椅子に足を下ろす。
『キヨ』が来るまで時間があるため、『キヨ』から送られてきていたLineeのメッセージを暇潰しがてら目を通す。
メッセージ件数17件。
気の遠くなるような件数なため、やや早めにスクロールしつつ斜め読みをする『しぐれ』
『おはよ!今日朝ごはん何食べた?俺はコーヒー!』
『しーちゃん?!翼と手握ってなかったっ?!』
『チン毛が生徒会室にまた入っていったよー!俺もしーちゃんの中に入りたい!』
『授業中、20回しーちゃんと目があったよね!!』
『お昼ご飯何食べた?俺は醤油ラーメン食べた!』
『しーちゃんのジャージとハーフパンツ姿すっごい可愛い!写真とっちゃったっ!』
『そろそろ既読くらいしてっ!!』
『声が聞きたいよぉ』
内容がなさ過ぎて、苛ついたためなのかだんだんと『しぐれ』のスマホ画面をスクロールする速度も上がっていく。ほぼ画面に文字が流れていくのを見ているだけである。
他人がこのメッセージを見たら悍ましいストーカー行為の自供である。警察への通報不可避である。
すると教室の扉がガラッと開けられ、足音が近付き声が掛かる。
「しーちゃん?」
スマホに落とした視線を声の主に移しながら『しーちゃん』はあははと笑い声を上げながらくしゃりと顔を崩し無邪気に話し掛けた。
「キヨ!お前、こんな内容わざわざ送ってくるなよ!お前本当に――」
顔を向けた先には、両の目から雫を溢れさせながら顔中を涙でぐしょぐしょに濡らしている黒瀬が佇んでいた。
西日が眩しく躍りこんだ教室で先程自身の手で地面に沈めた屈強な男達5人を見下ろしながら呆然と呟く詩音。
全員しっかりと1発で意識を刈り取ったために、返り血も無い綺麗な現場だ。上手く手加減が出来てよかった。
ふぅっと軽く息を吐くと『しぐれ』はスマホを取り出し、倒れている男達の写真を撮る。
そのまま電話を掛け、コール音がするかしないかぐらいで相手が電話に出る。
「おう。キヨか?3階の空き教室で複数人で強姦しようしていたから犯人達を全員ぶっ飛ばしたぞ」
『はぃ?それと、しーちゃん手加減したよね?!殺したら流石にダメだよっ?!』
「……ちゃんとした。とりあえず、皆気を失わせて転がしているぞ。証拠の写真も撮っといた。
これ、お前がやった事にしてくんない?詩音のキャラは守らないとダメだしな」
『あ゙ー、わかったよ。とりあえず向かうし、風紀にも連絡しとくよ。とりあえずしーちゃんはそいつら見張っといてー!』
「りょーかい。よろしく。清晴センセ!」
「はぅっ!詩音きゅん、あい――」
途中で通話を切った『しぐれ』。その顔はとても晴れやかな良い顔をしている。
教室内を見回し、転がった男達を全員見張るために高い方が一片に見れて良いだろうと考えた『しぐれ』。
窓際の机の上によっと腰掛け、足を組み足置き代わりに椅子に足を下ろす。
『キヨ』が来るまで時間があるため、『キヨ』から送られてきていたLineeのメッセージを暇潰しがてら目を通す。
メッセージ件数17件。
気の遠くなるような件数なため、やや早めにスクロールしつつ斜め読みをする『しぐれ』
『おはよ!今日朝ごはん何食べた?俺はコーヒー!』
『しーちゃん?!翼と手握ってなかったっ?!』
『チン毛が生徒会室にまた入っていったよー!俺もしーちゃんの中に入りたい!』
『授業中、20回しーちゃんと目があったよね!!』
『お昼ご飯何食べた?俺は醤油ラーメン食べた!』
『しーちゃんのジャージとハーフパンツ姿すっごい可愛い!写真とっちゃったっ!』
『そろそろ既読くらいしてっ!!』
『声が聞きたいよぉ』
内容がなさ過ぎて、苛ついたためなのかだんだんと『しぐれ』のスマホ画面をスクロールする速度も上がっていく。ほぼ画面に文字が流れていくのを見ているだけである。
他人がこのメッセージを見たら悍ましいストーカー行為の自供である。警察への通報不可避である。
すると教室の扉がガラッと開けられ、足音が近付き声が掛かる。
「しーちゃん?」
スマホに落とした視線を声の主に移しながら『しーちゃん』はあははと笑い声を上げながらくしゃりと顔を崩し無邪気に話し掛けた。
「キヨ!お前、こんな内容わざわざ送ってくるなよ!お前本当に――」
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