11 / 60
実力測定
10話 その2
しおりを挟む
全員がトラウマレベルの生き物や嫌いな生き物が出たらしく、シュオナのような人は出なかったそうだ。
皆は1時間もかからずに終わった。部屋から出てきた新兵たちの顔は少し窶れたようにも見える。
「さて、他のやつも終わったな。今から次の場所へ移動する!ヘトヘトだと思うが付いてこい!次もシュオナから始めるので休む時間はちゃんと設ける」
皆フラフラしながらケンたちの後を追う。シュオナは10分もあれば完全回復するのでもう疲れてはいなかった。
もちろん能力も使って回復してるからだよ?能力も使わずに10分で完全回復なんてそんな化け物じゃないからな?
「シュオナはこいつらの3倍も走ってたのによく疲れてないな?」
「僕は10分もあれば回復するからな~。その後は暇だったな」
それを聞いて驚く一同。
人類種(人族)は能力を持っている確率は数百人に一人。二つ以上の能力を保有している人族は数千分の一いるかどうかだ。それを思えばシュオナは十分多才である。
「…化け物じみてるな」
「ちょっとケンにぃ、化け物とは失礼だからな?僕は回復の能力を持っているからだよ。まぁ、全力で走ってた時も身体強化をかけて避けてたからな~。
…なんか、師匠の恐ろしさを久々に受けて自主訓練がどれほど甘やかしていたか身をもって痛感したよ。にしても師匠の幻リアルだったな…威圧や殺気、師匠の体を動かす際に出る癖まで同じだよ」
ため息混じりに言う。
そんなことを言うとケン達は口を開いたままシュオナを見る。
ケンにぃ、ハヨク?皆そんな口をずっと開けてると顎が痛くなるから早く閉じなさい。
「シュオナって人類種だよな?」
「種族が分かれば苦労はしないよ」
「どういうことです?」
不思議そうに皆こちらを見つめる。
「僕、自分の種族が分からないんだよ。師匠が言うには僕は人類種ではないことは分かっているんだけど…かと言って僕はエルフでもハーフエルフでもなければ獣人でもない。吸血鬼でもなければ鬼でもない。人型の種族を考えると希少種族を考えたけど希少種族は仲間意識が今言った種族よりも強い。だから拾われるはずがないから希少種族ではない。そう考えると僕は何の種族かわからないんだよ」
「そうか…。シュオナ、もし良ければコルグ隊長とサーナ副隊長に言えばきっと何かわかるはずだと思うんだがこの実力測定が終わったら一緒に聞きに行こう。種族が分かるだけでも訓練メニューを少し変えなければいけないからな」
「そうだね種族が分からないとそれも困るね。それに私もシュオナの種族が気になるからついて行ってもいいかい?」
そんなに僕の種族が気になるかな?
割と鬼と人間のハーフだったとか吸血鬼とのハーフだったとかだと思うけど…まぁ、それはそれで珍しいけど…
鬼人は身体能力が優れ能力は人間と同じく能力を持つものが少ないが怪力である。気性が荒いものもいるが比較的優しい種族。
吸血鬼は能力が様々あり一度に4つ能力発動できる優秀な種族。だからなのか、とても優越感がありどんな種族よりも優れていると思い込んで他の種族を下目に見ている。
多分だが、自分の種族は鬼人か吸血鬼のハーフじゃないかとは思っている。もしかしたら吸血鬼と鬼人のハーフかもしれない。だけどどれもその種族特有の体型も髪や目の色もしていない。
「構いませんよ」
「それと、私もシュオナともっと仲良くしたいので呼び捨てとタメ口で構いませんよ?」
「…本気ですか?」
「本気ですよ」
即答である。
「ハヨクさんとヨハンはどこまでが本気か分かりません」
「そうですか?」
「そうですよ」
そんなたわいもない話をしているうちにケンの足が扉の前で止まりこちらを向く。
「ここでは筋力がどのぐらいあるのかを測る。すぐに終わってしまうだろうが心してかかるように。この部屋には大小の大きさが異なる岩があるが、ただの岩と思うなよ?岩には特殊な付与をしてある。それは岩を持ち上げた岩が少しずつ重くなるようになっている。それをどのぐらいの重さまで持ち上げられているかというものだ。大概全体で1時間で終わる。まずは全体の見本としてシュオナ、お前からやり始めろ」
「はい」
部屋に入り大小の岩が並ぶ。
「筋力を向上させる。または身体強化を使っていいか?」
小さめの岩の前で止まり後に振り返って質問をする。
「それも本人の実力の1つだから問題はない」
「そうか」
それを聞くなり小さめの岩の前から動き自身の4倍程あろう大岩の前に止まる。そして手を大岩にかけた。
誰しもが大岩を持ち上げようとしていることに驚く。
本来なら例え身体強化の能力を使ったとしても元々の大岩の重さは変わりなくそこからどんどん重くなるそれをあの小さな体が保てるはずがない。これは誰がどう見ても分かる常識だ。
だが、忘れてはならない。シュオナは最悪の夜とまで呼ばれたあの男の子供であり弟子なのだということを。そんな常識など破壊する。
そして大岩は浮き上がる。シュオナは何気ない顔で大岩を抱えている。
持ち上げて10秒ずつ2倍3倍となっていく。
シュオナは自身に身体強化と筋力増強。地盤固定を全力でかけている。
だが、やはり20分程で降参した。
押しつぶされる前に「もう腕が限界だ!」と叫ぶとハヨクが転移で出入り口へ転移させてくれた。
大岩は大体3000kgを20分耐えたことで120倍され全力を出せば36t持てることが分かった。
だが、考えて欲しい。135cmの13歳が36t持てるなど異常でしかない。能力を使っても大の大人でも持ち上がらない。
「なんかもう…なんでもありだな」
「そうだね…」
「??」
1人だけ理解していないがこればかりはどうしようもない。
「…超人は超人だ。お前達はお前達で全力をだし挑んでくれ」
「酷い言われ用だ…頑張ったのに」
「シュオナが人類種ではないことは分かった。人族が皆シュオナみたいな超人だったら今頃どの種族も奴隷か滅ぼされている」
「それは流石にないんじゃないか?」
「ありうるよ」
「…さいですか」
もうこれは諦めだ。
なんか疲れたよ僕。
「他の皆も頑張れ。僕なんか疲れたよ」
そうしてシュオナが終わったことによりほかの新兵達は5人ずつ入って行き順番に執り行われていく。予定されてた1時間程で全体が終わった。
皆は1時間もかからずに終わった。部屋から出てきた新兵たちの顔は少し窶れたようにも見える。
「さて、他のやつも終わったな。今から次の場所へ移動する!ヘトヘトだと思うが付いてこい!次もシュオナから始めるので休む時間はちゃんと設ける」
皆フラフラしながらケンたちの後を追う。シュオナは10分もあれば完全回復するのでもう疲れてはいなかった。
もちろん能力も使って回復してるからだよ?能力も使わずに10分で完全回復なんてそんな化け物じゃないからな?
「シュオナはこいつらの3倍も走ってたのによく疲れてないな?」
「僕は10分もあれば回復するからな~。その後は暇だったな」
それを聞いて驚く一同。
人類種(人族)は能力を持っている確率は数百人に一人。二つ以上の能力を保有している人族は数千分の一いるかどうかだ。それを思えばシュオナは十分多才である。
「…化け物じみてるな」
「ちょっとケンにぃ、化け物とは失礼だからな?僕は回復の能力を持っているからだよ。まぁ、全力で走ってた時も身体強化をかけて避けてたからな~。
…なんか、師匠の恐ろしさを久々に受けて自主訓練がどれほど甘やかしていたか身をもって痛感したよ。にしても師匠の幻リアルだったな…威圧や殺気、師匠の体を動かす際に出る癖まで同じだよ」
ため息混じりに言う。
そんなことを言うとケン達は口を開いたままシュオナを見る。
ケンにぃ、ハヨク?皆そんな口をずっと開けてると顎が痛くなるから早く閉じなさい。
「シュオナって人類種だよな?」
「種族が分かれば苦労はしないよ」
「どういうことです?」
不思議そうに皆こちらを見つめる。
「僕、自分の種族が分からないんだよ。師匠が言うには僕は人類種ではないことは分かっているんだけど…かと言って僕はエルフでもハーフエルフでもなければ獣人でもない。吸血鬼でもなければ鬼でもない。人型の種族を考えると希少種族を考えたけど希少種族は仲間意識が今言った種族よりも強い。だから拾われるはずがないから希少種族ではない。そう考えると僕は何の種族かわからないんだよ」
「そうか…。シュオナ、もし良ければコルグ隊長とサーナ副隊長に言えばきっと何かわかるはずだと思うんだがこの実力測定が終わったら一緒に聞きに行こう。種族が分かるだけでも訓練メニューを少し変えなければいけないからな」
「そうだね種族が分からないとそれも困るね。それに私もシュオナの種族が気になるからついて行ってもいいかい?」
そんなに僕の種族が気になるかな?
割と鬼と人間のハーフだったとか吸血鬼とのハーフだったとかだと思うけど…まぁ、それはそれで珍しいけど…
鬼人は身体能力が優れ能力は人間と同じく能力を持つものが少ないが怪力である。気性が荒いものもいるが比較的優しい種族。
吸血鬼は能力が様々あり一度に4つ能力発動できる優秀な種族。だからなのか、とても優越感がありどんな種族よりも優れていると思い込んで他の種族を下目に見ている。
多分だが、自分の種族は鬼人か吸血鬼のハーフじゃないかとは思っている。もしかしたら吸血鬼と鬼人のハーフかもしれない。だけどどれもその種族特有の体型も髪や目の色もしていない。
「構いませんよ」
「それと、私もシュオナともっと仲良くしたいので呼び捨てとタメ口で構いませんよ?」
「…本気ですか?」
「本気ですよ」
即答である。
「ハヨクさんとヨハンはどこまでが本気か分かりません」
「そうですか?」
「そうですよ」
そんなたわいもない話をしているうちにケンの足が扉の前で止まりこちらを向く。
「ここでは筋力がどのぐらいあるのかを測る。すぐに終わってしまうだろうが心してかかるように。この部屋には大小の大きさが異なる岩があるが、ただの岩と思うなよ?岩には特殊な付与をしてある。それは岩を持ち上げた岩が少しずつ重くなるようになっている。それをどのぐらいの重さまで持ち上げられているかというものだ。大概全体で1時間で終わる。まずは全体の見本としてシュオナ、お前からやり始めろ」
「はい」
部屋に入り大小の岩が並ぶ。
「筋力を向上させる。または身体強化を使っていいか?」
小さめの岩の前で止まり後に振り返って質問をする。
「それも本人の実力の1つだから問題はない」
「そうか」
それを聞くなり小さめの岩の前から動き自身の4倍程あろう大岩の前に止まる。そして手を大岩にかけた。
誰しもが大岩を持ち上げようとしていることに驚く。
本来なら例え身体強化の能力を使ったとしても元々の大岩の重さは変わりなくそこからどんどん重くなるそれをあの小さな体が保てるはずがない。これは誰がどう見ても分かる常識だ。
だが、忘れてはならない。シュオナは最悪の夜とまで呼ばれたあの男の子供であり弟子なのだということを。そんな常識など破壊する。
そして大岩は浮き上がる。シュオナは何気ない顔で大岩を抱えている。
持ち上げて10秒ずつ2倍3倍となっていく。
シュオナは自身に身体強化と筋力増強。地盤固定を全力でかけている。
だが、やはり20分程で降参した。
押しつぶされる前に「もう腕が限界だ!」と叫ぶとハヨクが転移で出入り口へ転移させてくれた。
大岩は大体3000kgを20分耐えたことで120倍され全力を出せば36t持てることが分かった。
だが、考えて欲しい。135cmの13歳が36t持てるなど異常でしかない。能力を使っても大の大人でも持ち上がらない。
「なんかもう…なんでもありだな」
「そうだね…」
「??」
1人だけ理解していないがこればかりはどうしようもない。
「…超人は超人だ。お前達はお前達で全力をだし挑んでくれ」
「酷い言われ用だ…頑張ったのに」
「シュオナが人類種ではないことは分かった。人族が皆シュオナみたいな超人だったら今頃どの種族も奴隷か滅ぼされている」
「それは流石にないんじゃないか?」
「ありうるよ」
「…さいですか」
もうこれは諦めだ。
なんか疲れたよ僕。
「他の皆も頑張れ。僕なんか疲れたよ」
そうしてシュオナが終わったことによりほかの新兵達は5人ずつ入って行き順番に執り行われていく。予定されてた1時間程で全体が終わった。
10
あなたにおすすめの小説
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
メインをはれない私は、普通に令嬢やってます
かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール
けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・
だから、この世界での普通の令嬢になります!
↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
わたくしがお父様に疎まれている?いいえ、目に入れても痛くない程溺愛されております。
織り子
ファンタジー
王国貴族院の卒業記念パーティーの場で、大公家の令嬢ルクレツィア・アーヴェントは王太子エドワードから突然の婚約破棄を告げられる。
父であるアーヴェント大公に疎まれている――
噂を知った王太子は、彼女を公衆の面前で侮辱する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる