殺し屋の娘は憧れた兵士になって愛されてます

鈴菜えり

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拉致監禁

33話 再会

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朝の4時頃、シュオナは敵意を施設の外から感じ取り目が覚めて起き上がる。幸い、王子達に抱きつかれてなく周りを囲むような形で寝ている。
その中からリュイを見つけ出す。
「リュイ、リュイ」
うとうとしながらリュイは起きる。
「どうした?」
「施設の外から敵意を感じた。敵かもしれない」
小声で伝えるのリュイは完全に目を覚ます。
「兵士ではない?」
「分からない。そこまでの区別は僕にはまだできないから。もし敵だったら見逃すわけにはいかない。味方だとしても先頭にはコルグ総隊長っていう兵士の中でも一番強い人だと思うから簡単に受け止めてくれる。そうじゃなくとも死角から出て顔を見たら僕が寸止めすればいい話だ」
「…シュオナも凄いな」
「それよりも急ごう。鍵のかかった施設の扉を破ろうとしてる」
「なんでそこまで分かるんだよ…」
「それは後で教える。急ぐぞ!」
王子達を起こさないように、そっと仮眠室から出ていく。
「この先だ、ここで待ち伏せをする。リュイは反対側で待機しててくれ。もし敵なら背後から殺れるだろ?」
リュイは黙って行動してくれた。
そのままこちらに来るのをひっそりと待っていた。
次第に大勢の足音が聞こえてきた。だが、足音は比較的静かなもので注意しなければ聞こえないほど小さい。
シュオナは剣の柄を握り鞘から音を出さずに抜き取り、構える。
そのまま足音が曲がり角辺りまで聞こえた瞬間にシュオナは気配を消したまま斬り掛かる。
「っ?!」
攻撃が分かっていたかのようにこちら側に来た人物の剣が胸辺りへと真っ直ぐ貫こうとする。
シュオナはすぐに斬り掛かるのを止めて体を捻り避けて敵を見る。
「シュオナ??」
そこに立って居たのはコルグ総隊長だった。
「コルグ、総隊長?」
「シュオナ!!」
コルグは勢いよく抱きついたものの、大切なものを触るかのように優しかった。
「リュイ、敵じゃなかったよ。出てきていいぞ」
「シュオナ、何を言って……」
コルグはシュオナの言った意味がわからずにいると反対側から気配遮断をしたままのリュイが出てきたことによりコルグと他の兵士達も構える。
「コルグ総隊長大丈夫ですよ。リュイは味方です。一緒に戦ってくれた獣人ですよ」
伝えると構えた兵士達も剣を収めてくれた。
「そうか…。リュイ君だったかい?ありがとうございます。君の協力のおかげでシュオナも王子達も無事でしょう。国を代表してお礼を言います」
コルグは深々とリュイに頭を下げる。
「やめてくれ。元はと言えば俺がいけないんだ。シュオナが捕まったのもあんたの国の王子が捕まえられたのも俺のせいなんだ」
リュイは申し訳なさそうに顔を俯く。
「どういうことだい?」
リュイの言葉により顔をしかめる。
シュオナはリュイとコルグの間に割り込んだ。
「コルグ総隊長、リュイは違法奴隷だったのです。主であった吸血鬼に命令されて仕方なくやっていたことです!決してリュイのせいではありません!!今は僕が奴隷から解放し自由の身です」
「…、シュオナの言葉を信じましょう」
シュオナの必死な姿を見たコルグは嘘をついているようには見えず了承した。
「シューちゃぁぁあん!!!」
「ぐふぅっ!」
場が収まったと思いきや唐突に横から衝撃が来た。声を聞く限りサーナ副総隊長だ。
抱きしめられ頬ずりされる。リュイは呆然とシュオナが女性に頬ずりされている光景を眺めることしか出来なかった。
「会いたかったよぉ!!大丈夫?!何かされた?拷問されたよね?お姉ちゃんが癒してあげるから!!」
さらに強く抱きしめられる(締め上げられる)。
「サーナ副総隊長!見られてます!恥ずかしいです!離れてください!!」
「サーナ副隊長!どうかしました……、シュオナ?!ここにいたのか!…無事のようだな」
ルディルがこちらに来てサーナ副総隊長に抱きしめられ頬ずりされている光景を見て呆れていた。
「シュオナは…無事のようですね。よかったですよ」
そこにヨハンが到着してルディルと同じ反応をする。
いや、見てないで助けなさい。
「サーナ、そろそろ離してあげなさい」
「もう少しいいでしょ?あれから19日もシューちゃんと離れ離れだったのよ?」
「シュオナには王子達の元へ連れて行って貰わなければいけません」
「もう、分かったわ」
やっと解放された。と、思いきやリュイがシュオナを引き寄せて抱きしめた。
「シュオナは俺の。アンタのじゃない」
爆弾発言をしながら尻尾と耳を逆立ててサーナ達を威嚇する。
いや、待て。それは言葉が足らんぞ、リュイさん。
「サーナ副総隊長、リュイが言っているの『『『どういうことだ?』』』……、違うんです」
いつの間にかケンとハヨクや他の兵士達もいて全員集合していた。
「何が違うのかしら?シューちゃん、教えてくれないかしら?」
サーナねぇ、怖いです。
「リュイ、言葉が足りない。
この王子達の問題が収まったらリュイを兵士にして僕のパートナーになってもらうつもりなんですよ。だからリュイは『俺のパートナーとして』と言ったんです。勘違いさせてすみません」
リュイの頭を軽く撫でたあと頭を下げる。
「彼が?兵士志願はもうとっくに終わってるわよ?」
「今回の失態は僕にあるのですが…コルグ総隊長、リュイは逸材です。どうか兵士のテストを受けさせてあげられませんか?」
「……それについては城に戻ってからだ。王子達の元へ案内しなさい」
「はい。ですが、まだ王子達は寝ていますので起こして来ます。仮眠室へまず行きましょう」
兵士全員と共に王子達が閉じ込められていた部屋へと行く。
「ここで少し待っていてください」
リュイはコルグ達の元に置いていき王子達が寝ている仮眠室へ起こしに行く。
部屋に入ると王子達はまだ寝ていた。
「王子方、起きてください」
全員の体を揺らす。
全員がそれでゆっくりと起き上がり目を覚ます。
「シュオナ、どうした…?」
「ペスタルティナ王国兵士達が来てくださいました。仮眠室の外の部屋でお待ちです」
「…来たのか」
どこか残念そうにする王子達。
「兵士達も王子達の無事を心待ちとしています。軍医もいますので体を再確認させてあげてください。ボロボロになってしまった服も新しいものを用意されていることでしょう」
「…俺達だけの時は普通に喋ろよ?」
「分かっていますよ、ライル王子」
微笑みながら承諾したシュオナを見て王子達も満足した表情を見せる。
「分かっているならよかろう。兵達のもとに行くとするか」
フィン王子が立ち上がりそれに続いて王子達も立ち上がる。
シュオナは王子達を先導して前に出る。
「コルグ総隊長、お待たせいたしました」
王子達と共にシュオナはコルグ総隊長へ近づく。
「お前がコルグか。我はコーナス帝国の第一王子、フィンだ。迎えに来たこと感謝をしよう」
兵士達は片膝をついて頭を下げる。
勿論シュオナも膝をつく。
「は、ペスタルティナ王国の総隊長を務めさせて頂いているコルグです。フィン王子に名前を知っていただいているとは光栄でございます」
「世辞はよい」
「コルグ、助けに来たこと大義である」
さらにコルグの前にラキル王子が立ち見下ろす。
「だが、まず言いたいことがある。…シュオナを責めるな」
王子が言った言葉はコルグ達の予想外な言葉だった。
「…ラキル王子!?」
言葉はとても嬉しかったが、その後こちらに近づいたかと思いきや腕を捕まれラキル王子の腕の中にすっぽりと入った。
その様子を見た兵士一同は声にならない声を抑えた。ここで騒げば不敬罪だからだ。
「シュオナ、お前のせいではない。俺達が人質になったのが悪かったのだ。
1人で腕のいい人攫いを5人も倒せた事だけでもすごい事だ。シュオナが城へと確認するための兵を出さなければ発見も遅れただろう」
ラキル王子、それは膝まづいている時に言って欲しかったです。
「そうですよ。私達はこの3日間とても楽しかったですよ。知らないことも知りえましたし、最低限の護身術も教えてもらいましたしね」
ルルーシュ王子、とても嬉しいです。ですが、見てないで助けてください。
「俺はもう少しシュオナといてぇな。手合わせも出来るしな」
デール王子、もう少しいたいと言ってくれたのはとても嬉しいですが、僕といたい理由が手合わせですか……
「私はシュオナが欲しいですね。我が国にシュオナがいたら退屈しませんし」
ルイ王子…それはどういうことでしょうか?僕は国から出る気ありませんよ?それにビオ二国に行ったら弄りたいということでしょうか?そうでしたらやめてくださいよ?
「お気持ちは嬉しいのですが、場を考えてください。皆混乱しています」
ラキル王子達がシュオナを囲むように愛でるようにしている光景はコルグ達には本当に予想外なことであった。
しかも護身術を教えたという。つまり、自分から体を鍛えたいと言っているようなものである。それを3日やり遂げたという。今までの我儘王子達とは思えないほど変わっていた。
「では、場所を変えて邪魔が入らなければよいのか?」
「ブラッド王子、そんなことを言っている訳では無いことを分かっていて仰っていますね?」
「我にはそう聞こえたがな」
ニヤニヤと楽しそうにするブラッド王子。他の王子達も何故かそれにのってくる。
「ふむ、ブラッド。ならば場所を変え、シュオナが我々の誰かの専属の兵士になるよう口説き落とせばよいそうだ」
「ほぉ、ならば場所を変えよう。先の仮眠室でいいだろう」
それを聞き流石のシュオナも焦り出す。
コルグ達も目を丸くしているだけで助けようとはしてくれなさそうだ。
「ブラッド王子!フィン王子!いい加減にしてください!!誰が誰を口説き落とすと?!僕は誰の専属兵士になる気はありません!!
ラキル王子も何連れていこうとしてるんですか!?
ちょっ?!王子方本当に勘弁してください!!コルグ総隊長!サーナ副総隊長!!助けてください!!」
王子達が仮眠室へとシュオナを引きずり込もうとする中で助けを求めるシュオナ。リュイは王子達に割り込んで助け出そうとはしてくれているが数が圧倒的に多いため助けられない。
シュオナの叫びでコルグ達は再起動して王子達を説得してくれた。
コルグ達のおかげで何とか助けられた。
「た、助かった…。コルグ総隊長ありがとうございます」
両膝をついて項垂れるシュオナ。精神的に今の王子達のやり取りで疲れた。
「大丈夫だよ。それにしても数日間でとても王子達に懐かれてしまったね。
…あそこまで執着する王子達は初めて見ましたよ」
「そうね、女なんてそんなもんだろ?とか言う王子方だったものね。私も苦労したわ」
「僕は普段と変わらない事をしていただけなのですが…。まぁ、いろいろとハプニングはありましたが…」
そう言いながら王子達が軍医の診察を大人しく受けている様子を見る。
体の拷問傷はほとんど治っていた。
「シューちゃんも王子達が終わったら軍医に見てもらいなさい。
それと気になったのだけれど、その格好どうしたのかしら?兵士用の正装服はどうしたの?」
「あー、それですか。拷問を受けた際ボロボロになりすぎて服という原型がなくなり裸同然だったそうで、代わりのこの服を着せてくれたみたいです。あ、サラシはダメになりましたが、下着はぎりぎり何とか無事でした」
なんの恥ずかしげもなく普通に答える。サーナは青ざめてプルプルと震える。
コルグは頭を抱えてため息もついた。
ルディルとヨハンは近くにいたのか、軽い何かを落とした。
「なんで皆そんな顔をしているんだ?
あ、拷問か?大丈夫だ。気を失ったまま受けたみたいだが、師匠で慣れてるし死ななかったんだから結果オーライだ」
だが、シュオナはここで嘘をついた。
実際は1度死んでいる(らしい)。自分では気がついていなかったが意識しなくても自分の再生の能力が発動していたみたいだからだ。さらに今回の吸血鬼の再生の能力も上乗せされている為、実質本当に化け物になったのではないかと思ってしまう。
「シューちゃん、今、裸って言わなかった?」
「へ?」
「裸って言ったわよね?!という事は、吸血鬼が攫ったって言ってたからその吸血鬼に見られたよね?!
女の子なのに裸見られたのよね?!?大丈夫??何もされてない?お願いだから何もされてないって言って!!」
そこかい!とツッコミを入れたかった男兵士一同だが、サーナ副総隊長が相手だったのでツッコミはなかった。
「大丈夫ですよ。吸血鬼は愛する人がいたらしいので僕なんかに興味すらありませんでしたよ」
シュオナの言葉でサーナは安心した。
「サーナ、心配はそこもそうだが、拷問だろう?
シュオナ、平気だったのかい?」
「はい。僕は大丈夫です。気を失ったままで拷問でしたから、拷問されたのか分からないんですよね。リュイ曰く死にかけたくらい酷かったらしいですよ。起きた時にはもう既に傷は治ってました。体も異変は一切ないので大丈夫でしょう」
もう一度言おう。死にかけではない一度もう既に死んでます。
再生の能力で蘇りました…なんて言えるわけがないのだからな。
何でもないように喋るシュオナだがコルグに肩を掴まれる。
「今すぐ軍医に一度見てもらいなさい。
王子達もそうですがシュオナの服も用意してあります。ルディル、シュオナを運びなさい」
「はい」
「えっ?コルグ総隊長?!僕は大丈夫ですよ?!
ルディル、僕は大丈夫だぞ!」
「どこが大丈夫だ!死にかけの拷問受けてピンピンしている方がおかしいんだよ!心配をかけまくったやつの言うことなんて聞けるはずがないだろ。一応見せて俺たちを安心させてくれ」
ルディルの顔が真顔であった。微妙に怖かったので大人しくすることにした。
心配かけたのは事実であるので指示に従う。
「こいつを見てやってくれ」
王子達が終わり軍医のいるテントの所まで連れてこられ降ろされる。
「お、お願いします…」
そのまま診察に入り、服を脱ぎ下着になる。軍医の男も一瞬驚いたが平常に戻る。
ルディルがいるが気にせずいると後から軽く叩かれる。
「何やってるんだ!?男がいるのに服を脱ぐな!まさかだとは思うが王子達の時もしていないだろうな?」
「……うん。別に脱いでない」
「なんだ、その間は」
「何でもない」
うん。だって風呂のアレは強制だし。僕の意思とか動向とかじゃないし。言ったら言ったで大変なことになるな…。
シュオナは治療され終わった後ルディルに質問攻めにされたが押し黙った。
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