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拉致監禁
36話 国王様達のお呼び出し
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シュオナは玉座の間の扉の前に立つ。
ビューテとテオは扉前まで案内してくれた後どこかへ消えてしまった。
「し、新兵シュオナです。入室しても宜しいでしょうか」
緊張が解けぬまま片言になりそうになりながらも声を振り絞ってだす。
「よい。入って参れ」
「はっ」
扉を開けようとすると扉が勝手に開き驚く。視線を中側の扉を見るとケンとハヨクが扉を開けたようだった。
それを見て体が硬直しかけたがケンとハヨクが目で『行け』と視線を送ってくれたおかげでそこまで硬直はしなかった。
そのまま玉座まである道をまっすぐ歩く。
各国々の国王の顔が肉眼ではっきりと分かり、失礼がない程度の距離で膝をつく。
「お呼びとのことで参上いたしました。国王様、ぼ……私に何かありましたでしょうか?」
「うむ、知っているとは思うが一応言っておこう。儂はペスタルティナ王国国王、ゼルルタである。
其方を呼び出したのは他でもない、王子達を助け出したことにある褒美だ」
「国王様、お言葉ですが、僕……私にその褒美を受け取る資格などございません。
私の失態でラキル王子達が捕まってしまい、更には拷問されてしまったのですから…。本来なら罰がくだされる程のことをしたのですから」
「我は魔国国王、メイデン。
ブラッドとアスマに聞いた通り、お主はどうやら自身を責めすぎているようだな」
ゼルルタ以外の声を聞き、ブラッド王子とアスマ王子を呼び捨てにする声の主の方を見る。そこには頭部から立派な角の生えた美男がいた。
「め、メイデン国王様、僕……私は自身を責めすぎてなどはしていません。自身の未熟さですので責めている訳では…」
「シュオナさん、私も我が子達から聞きました。貴女のおかげで息子達は立派になることが出来ていました。
自身を少なからず守るための護身術、これから国王となる為の意識、まだまだ貴女にはお礼しきれない事があります。
今回の事を教訓としてさらなる成長もしていました。
紹介が遅れてしまいましたね。私はルルーシュとディアの父親のルアジュと申します」
ルルーシュ王子達と共にいたルアジュ王。優しそうな表情をしながらこちらに言葉をかけてくる。
「俺からも礼を言おう。バカ息子を救ってくれてありがとな。
俺はリスターナ国の国王、バナルだ。コルグから報告は聞いている。俺の家臣の裏切りがあり、証拠があると聞いた時は腸が煮えくり返る様な怒りが起きたわ。
シュオナと言ったか。本当にありがとう」
ドワーフ王は頭を下げる。
それに続くかのように国王達全員が頭を下げる。
それを見た異様な光景にシュオナは混乱してしまう。
「国王様方!頭をお上げください!!僕のような一介の兵士に頭を下げるなど…。それに王子達が成長出来たのは王子方が自分の意思で努力して得た事なのです!僕はただ少し背中を押して手伝っただけなのですから」
あわあわと混乱する。
そんな姿をを見ていた国王達がクスクスと笑い出す。
「本当にあの最悪の夜の娘とは思えぬな。あの男は捕まってからも堂々とし、自身の最期を楽しみにしているかのように笑っておったのにな」
ゼルルタ国王の言葉で硬直して冷静になる。
今、ゼルルタ国王は最悪の夜と言った。師匠の事だ。そして各国王がいる中でその娘である事を明かした。シュオナは顔を真っ青にして見つめることしか出来なかった。
「そこまで顔を青くしなくてもいい。
君の事は先程ゼルルタと愚息達から聞いている。君はあの男とは違うのだろ?血の繋がりはない。あの男は君の育て親というだけである故、気にしてはないから安心しなさい」
ルイ王子とマナ王子の間にいる男が優しく教えてくれた。
それを聞き体から余分に入っていた力が抜けていく。
「最初は危険ではないかとゼルルタに言ったら息子達から猛反発を受けてな…。『シュオナの気持ちも何も知らないくせに分かったような口を出すな!』と各王子達にも言われてしまってな。一度会い、確かめてみたかったのだ」
それを聞きシュオナは王子達を見ると、やってやったぜ!とでも言いたそうな顔をしていた。
「そう…でしたか。国王様方、王子方、ありがとうございます」
深々と頭を下げた後に王子達をそれぞれ見た後、再度「ありがとうございます」と心から笑顔を見せながら言う。
王子達はそれを見て顔を赤くして視線をそれぞれシュオナから外す。
息子たちの反応を各国王達は見ていた。
「ふむ、なるほどな。息子達が必死だったのはそういうことか。確かにあの顔に息子から聞いた性格通りなら…確かに欲しくなる」
ゼルルタ王、1人で何をおっしゃっているのですか?
「息子達も隅には置けませんね」
ルアジュ王もゼルルタ王も先程から何を言っている??
「俺の息子のヴェリストがあそこまで必死に言葉を発するのは久々に見た。それほど各王子達も必死だったのだろう。
おぉ、忘れておった。俺は獣人国国王のレギナだ。息子が世話になった」
ヴェリスト王子、いつも言葉をあまり発しないのですね…。ちゃんと家族がいるのですから会話しましょう。
「王子達が何を国王様方に言ったのかは存じあげませんが…、失礼ながら何かに私は巻き込まれてませんか?」
「ふむふむ。やはりこの会話を聞いても分かっていないようだな。これは息子達も苦戦する訳だ」
ゼルルタ国王は大笑いする。
国王達も苦笑するか笑顔になっているかのどちらかだった。
「まぁ、とにかくこの話は最後にしよう。
まずはリスターナ国と獣人国とコータス帝国の裏切り者についてだ。
我が国を入れた8カ国の王子誘拐に続き殺害まで企てた者達をどう処分するかだ」
国王達は厳しい顔になる。
「国王様、発言を許してはいただけませんでしょうか?」
シュオナの言葉にゼルルタ達は目を向ける。
「よい。申してみよ」
「はっ、僭越ながら、その裏切り者を私に任せてはいただけませんでしょうか?」
「奴らはもう既に姿を眩ませておる。どこにいるかも分からぬのに任せてよいのか?」
「私は王子達を殺そうとした裏切り者(ゴミ)を私自らの手で殺そうとは思っていません。捕まえるだけでございます。
裏切り者達はお互いのことを知っているはずですので、各国から逃げたとすれば場所は大体予想がつきます。どこへ逃げたとしても逃げられない事を教えて差し上げようかと思い発言しました」
ニヤリと不気味な笑みを浮かべるシュオナ。それには国王達はゾッと背筋が凍った。
「殺すのではなく捕まえると申すか?」
「はい。重罪ですから見つけてすぐに殺せるのは分かります。ですが、それでは各国の国民たちは納得は行かないでしょう。ちゃんと各国で処罰を与える方が適切です。
捕まえる時間を少し長く頂けるのでしたら確実に捕まえてきます」
自信ありげにはっきりと断言するシュオナ。
「その根拠は?」
「それは教えできないのです。裏切り者を見つけ出すことの出来る能力に似たものを1つ保有しているとしか言えません」
「ふむ。それはあの男から教わったモノだと言うことか?」
各王子達と国王達、そして隅に控えるコルグ総隊長達と各国王達を護衛してきた兵士代表達も息を呑む。
「そうであり、違うとも言えます。
師匠から教えて貰ったモノを自分でさらに別のものとした。と言った方がいいです。師匠から教えて貰った事の大半が危険な事ばかりですから…。
使いたくても周りに危険が及んでしまうので、もしもの時以外使う気がないのです…。そんな機会がないことを祈るばかりです」
「つまり、あの男の技術を自身の手で改良したモノと?」
「はい。一応危険な能力です。こんな能力を他のものが保有し使っていたら噂ぐらいにはなると思います」
「そうか…。シュオナ、ではお前に裏切り者達の捕縛を任せてよいか?」
「はい。ですが1つ、これには必要な事なので先に言っておかねばなりません。
今回の捕縛には私のみでやらせて頂きたいのです。1人でやらせて頂ければ短くて5日、遅くて10日程でペスタルティナ王国へ帰還してみせましょう」
その発言は誰もが思いもよらなかった事だった。
早くて5日、遅くて10日で捕まえてくるなど普通に考えて不可能なことだ。どこにいるかも分からない裏切り者達を見つけて捕まえるなどあまりにも短すぎる。
「本当に可能なのですか?」
「はい、ルアジュ国王様。私が持つ全ての能力をフル活用すれば必ず捕まえられるかと」
「ふふふふ。父上、大丈夫ですよ。シュオナがやれると言うのであれば必ずやりますよ」
楽しそうにルルーシュは父親に言う。
「ルアジュ王、シュオナはやると言えばやる奴です。我らはそれを助けられた時から知っています」
ブラッド王子は各国王達にも言うように話す。
ブラッド王子の発言を確認するかのように各国王達は自分の息子達に視線を向けると全員が頷く。
それを見て呆れながら苦笑する。
「では、シュオナ。お前に裏切り者達の捕縛を王命で命令する。必ずや捕まえろ」
「はっ!!」
シュオナはゼルルタ国王の言葉を聞き返事をする。
「裏切り者達の捕縛をなし得た時、シュオナ、お前は何を望む」
ゼルルタ国王様、今ですか…。
「……私が望むのはリュイを正式にこの国の者として兵士にさせてあげてください。それ以外は望みません」
「リュイとは?」
「私を負かした吸血鬼の奴隷だった獣人の者です。リュイは違法奴隷でしたので奴隷から解放し、今一緒にこの国にいます。リュイが兵士になったらパートナーになろうと約束いたしました。
ですが、兵士とする試験を行う事が難しく、すぐに兵士にするにはこの褒美として使うことに致しました」
「それでよいのか?」
シュオナは無言で頷く。
「よかろう。やり遂げた暁にはその願い叶えてやろう」
この会話で話が終わった。
ビューテとテオは扉前まで案内してくれた後どこかへ消えてしまった。
「し、新兵シュオナです。入室しても宜しいでしょうか」
緊張が解けぬまま片言になりそうになりながらも声を振り絞ってだす。
「よい。入って参れ」
「はっ」
扉を開けようとすると扉が勝手に開き驚く。視線を中側の扉を見るとケンとハヨクが扉を開けたようだった。
それを見て体が硬直しかけたがケンとハヨクが目で『行け』と視線を送ってくれたおかげでそこまで硬直はしなかった。
そのまま玉座まである道をまっすぐ歩く。
各国々の国王の顔が肉眼ではっきりと分かり、失礼がない程度の距離で膝をつく。
「お呼びとのことで参上いたしました。国王様、ぼ……私に何かありましたでしょうか?」
「うむ、知っているとは思うが一応言っておこう。儂はペスタルティナ王国国王、ゼルルタである。
其方を呼び出したのは他でもない、王子達を助け出したことにある褒美だ」
「国王様、お言葉ですが、僕……私にその褒美を受け取る資格などございません。
私の失態でラキル王子達が捕まってしまい、更には拷問されてしまったのですから…。本来なら罰がくだされる程のことをしたのですから」
「我は魔国国王、メイデン。
ブラッドとアスマに聞いた通り、お主はどうやら自身を責めすぎているようだな」
ゼルルタ以外の声を聞き、ブラッド王子とアスマ王子を呼び捨てにする声の主の方を見る。そこには頭部から立派な角の生えた美男がいた。
「め、メイデン国王様、僕……私は自身を責めすぎてなどはしていません。自身の未熟さですので責めている訳では…」
「シュオナさん、私も我が子達から聞きました。貴女のおかげで息子達は立派になることが出来ていました。
自身を少なからず守るための護身術、これから国王となる為の意識、まだまだ貴女にはお礼しきれない事があります。
今回の事を教訓としてさらなる成長もしていました。
紹介が遅れてしまいましたね。私はルルーシュとディアの父親のルアジュと申します」
ルルーシュ王子達と共にいたルアジュ王。優しそうな表情をしながらこちらに言葉をかけてくる。
「俺からも礼を言おう。バカ息子を救ってくれてありがとな。
俺はリスターナ国の国王、バナルだ。コルグから報告は聞いている。俺の家臣の裏切りがあり、証拠があると聞いた時は腸が煮えくり返る様な怒りが起きたわ。
シュオナと言ったか。本当にありがとう」
ドワーフ王は頭を下げる。
それに続くかのように国王達全員が頭を下げる。
それを見た異様な光景にシュオナは混乱してしまう。
「国王様方!頭をお上げください!!僕のような一介の兵士に頭を下げるなど…。それに王子達が成長出来たのは王子方が自分の意思で努力して得た事なのです!僕はただ少し背中を押して手伝っただけなのですから」
あわあわと混乱する。
そんな姿をを見ていた国王達がクスクスと笑い出す。
「本当にあの最悪の夜の娘とは思えぬな。あの男は捕まってからも堂々とし、自身の最期を楽しみにしているかのように笑っておったのにな」
ゼルルタ国王の言葉で硬直して冷静になる。
今、ゼルルタ国王は最悪の夜と言った。師匠の事だ。そして各国王がいる中でその娘である事を明かした。シュオナは顔を真っ青にして見つめることしか出来なかった。
「そこまで顔を青くしなくてもいい。
君の事は先程ゼルルタと愚息達から聞いている。君はあの男とは違うのだろ?血の繋がりはない。あの男は君の育て親というだけである故、気にしてはないから安心しなさい」
ルイ王子とマナ王子の間にいる男が優しく教えてくれた。
それを聞き体から余分に入っていた力が抜けていく。
「最初は危険ではないかとゼルルタに言ったら息子達から猛反発を受けてな…。『シュオナの気持ちも何も知らないくせに分かったような口を出すな!』と各王子達にも言われてしまってな。一度会い、確かめてみたかったのだ」
それを聞きシュオナは王子達を見ると、やってやったぜ!とでも言いたそうな顔をしていた。
「そう…でしたか。国王様方、王子方、ありがとうございます」
深々と頭を下げた後に王子達をそれぞれ見た後、再度「ありがとうございます」と心から笑顔を見せながら言う。
王子達はそれを見て顔を赤くして視線をそれぞれシュオナから外す。
息子たちの反応を各国王達は見ていた。
「ふむ、なるほどな。息子達が必死だったのはそういうことか。確かにあの顔に息子から聞いた性格通りなら…確かに欲しくなる」
ゼルルタ王、1人で何をおっしゃっているのですか?
「息子達も隅には置けませんね」
ルアジュ王もゼルルタ王も先程から何を言っている??
「俺の息子のヴェリストがあそこまで必死に言葉を発するのは久々に見た。それほど各王子達も必死だったのだろう。
おぉ、忘れておった。俺は獣人国国王のレギナだ。息子が世話になった」
ヴェリスト王子、いつも言葉をあまり発しないのですね…。ちゃんと家族がいるのですから会話しましょう。
「王子達が何を国王様方に言ったのかは存じあげませんが…、失礼ながら何かに私は巻き込まれてませんか?」
「ふむふむ。やはりこの会話を聞いても分かっていないようだな。これは息子達も苦戦する訳だ」
ゼルルタ国王は大笑いする。
国王達も苦笑するか笑顔になっているかのどちらかだった。
「まぁ、とにかくこの話は最後にしよう。
まずはリスターナ国と獣人国とコータス帝国の裏切り者についてだ。
我が国を入れた8カ国の王子誘拐に続き殺害まで企てた者達をどう処分するかだ」
国王達は厳しい顔になる。
「国王様、発言を許してはいただけませんでしょうか?」
シュオナの言葉にゼルルタ達は目を向ける。
「よい。申してみよ」
「はっ、僭越ながら、その裏切り者を私に任せてはいただけませんでしょうか?」
「奴らはもう既に姿を眩ませておる。どこにいるかも分からぬのに任せてよいのか?」
「私は王子達を殺そうとした裏切り者(ゴミ)を私自らの手で殺そうとは思っていません。捕まえるだけでございます。
裏切り者達はお互いのことを知っているはずですので、各国から逃げたとすれば場所は大体予想がつきます。どこへ逃げたとしても逃げられない事を教えて差し上げようかと思い発言しました」
ニヤリと不気味な笑みを浮かべるシュオナ。それには国王達はゾッと背筋が凍った。
「殺すのではなく捕まえると申すか?」
「はい。重罪ですから見つけてすぐに殺せるのは分かります。ですが、それでは各国の国民たちは納得は行かないでしょう。ちゃんと各国で処罰を与える方が適切です。
捕まえる時間を少し長く頂けるのでしたら確実に捕まえてきます」
自信ありげにはっきりと断言するシュオナ。
「その根拠は?」
「それは教えできないのです。裏切り者を見つけ出すことの出来る能力に似たものを1つ保有しているとしか言えません」
「ふむ。それはあの男から教わったモノだと言うことか?」
各王子達と国王達、そして隅に控えるコルグ総隊長達と各国王達を護衛してきた兵士代表達も息を呑む。
「そうであり、違うとも言えます。
師匠から教えて貰ったモノを自分でさらに別のものとした。と言った方がいいです。師匠から教えて貰った事の大半が危険な事ばかりですから…。
使いたくても周りに危険が及んでしまうので、もしもの時以外使う気がないのです…。そんな機会がないことを祈るばかりです」
「つまり、あの男の技術を自身の手で改良したモノと?」
「はい。一応危険な能力です。こんな能力を他のものが保有し使っていたら噂ぐらいにはなると思います」
「そうか…。シュオナ、ではお前に裏切り者達の捕縛を任せてよいか?」
「はい。ですが1つ、これには必要な事なので先に言っておかねばなりません。
今回の捕縛には私のみでやらせて頂きたいのです。1人でやらせて頂ければ短くて5日、遅くて10日程でペスタルティナ王国へ帰還してみせましょう」
その発言は誰もが思いもよらなかった事だった。
早くて5日、遅くて10日で捕まえてくるなど普通に考えて不可能なことだ。どこにいるかも分からない裏切り者達を見つけて捕まえるなどあまりにも短すぎる。
「本当に可能なのですか?」
「はい、ルアジュ国王様。私が持つ全ての能力をフル活用すれば必ず捕まえられるかと」
「ふふふふ。父上、大丈夫ですよ。シュオナがやれると言うのであれば必ずやりますよ」
楽しそうにルルーシュは父親に言う。
「ルアジュ王、シュオナはやると言えばやる奴です。我らはそれを助けられた時から知っています」
ブラッド王子は各国王達にも言うように話す。
ブラッド王子の発言を確認するかのように各国王達は自分の息子達に視線を向けると全員が頷く。
それを見て呆れながら苦笑する。
「では、シュオナ。お前に裏切り者達の捕縛を王命で命令する。必ずや捕まえろ」
「はっ!!」
シュオナはゼルルタ国王の言葉を聞き返事をする。
「裏切り者達の捕縛をなし得た時、シュオナ、お前は何を望む」
ゼルルタ国王様、今ですか…。
「……私が望むのはリュイを正式にこの国の者として兵士にさせてあげてください。それ以外は望みません」
「リュイとは?」
「私を負かした吸血鬼の奴隷だった獣人の者です。リュイは違法奴隷でしたので奴隷から解放し、今一緒にこの国にいます。リュイが兵士になったらパートナーになろうと約束いたしました。
ですが、兵士とする試験を行う事が難しく、すぐに兵士にするにはこの褒美として使うことに致しました」
「それでよいのか?」
シュオナは無言で頷く。
「よかろう。やり遂げた暁にはその願い叶えてやろう」
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