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捕縛
48話 幸せと感じる時間
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リュイの帰りを待つ間にシュオナは部屋にある風呂に入り今までの汚れを取る。
首謀者達を捕まえる為に何日も風呂に入れなかったのは辛かったのだ。なのでゆっくりと長風呂を堪能をした後薄着のまま夕食の支度をする。
夕食の料理が完成すると丁度部屋の外からかなりの速さで走ってくる足音が聞こえた。
「シュオナ!!」
勢いよく扉が開いて入ってきたのは兵士の正装姿を身に纏うリュイの姿だった。
奴隷の時にバサバサの髪をしていたが今は整えてあり、顔も良く見えるようになり、とても綺麗な顔立ちをした青年だった。
「おかえり、それとお疲れ様。ここの部屋使ってなかったみたいだから心配したぞ?」
息を切らせながらこちらに近づきシュオナを抱きしめた。
「心配した。怪我をするはずがないとは分かっていたけど…心配した」
ぎゅっと抱きしめたまま動こうとしないリュイ。その背中を子供をあやす様に優しく撫でてやる。
「大丈夫に決まってるだろ?僕がそんなヘマするかよ。
それより見回りしてきたんだろ?腹減っているだろ?丁度作り終わった所だ。一緒に食べよう」
「あぁ、そうだな。
…その前にシュオナはちゃんと服を着てこい」
「暑いし、めんどくさ「着ろ」…はい」
シュオナはリュイの真顔を見て仕方なく寝室へ行きクローゼットから寝間着を出して着る。そのままリュイがいるキッチンへ足を運ぶ。
「リュイ、SSランクおめでとう。僕のために頑張ってくれたんだってな。ありがとう」
席につく前に一言お祝いの言葉を伝えた。
「そんなことない。シュオナがあの(王子達の監禁生活)時に教えてくれたから身についたに過ぎない。ここにいる人の大抵の奴が教えるの下手でびっくりしたよ。シュオナみたいに上手いと思ってたから」
「そうか。でも、種族差別はないから安心しただろ?」
「まぁな」
「それとこの部屋使っていなかったみたいだがどこで食い寝していたんだ?」
「訓練場で遅くまで鍛錬してたらいつの間にか訓練場で寝てた。だから使ってなかった」
シュオナはそれを聞き呆れた顔をしながら苦笑いをした。
「無茶ばかりだな。今日は風呂入ってここでちゃんとした睡眠をとっておけ。睡眠不足でまともに戦えないなんて兵士としてどうかとも思うからな」
「なら、シュオナの添い寝を希望する。シュオナの近くが1番落ち着く」
「餓鬼じゃないんだから1人で寝ろよ…。まぁ、僕は別に構わないんだがベットが狭くなるだろ?」
「大丈夫、抱きしめれば問題ない」
「それが目的としか聞こえないんだが…。とにかく夕食食べ終えたら風呂はいってこい」
シュオナは先に食べ終え食器を流し台に置き洗い始めた。それに続いてリュイもシュオナの近くに食べ終えた食器を置き駆け足で風呂へと足を運んで行った。
「どれだけ僕との添い寝が楽しみなんだよ…」
呆れた様にリュイの尻尾を振る後ろ姿をばっちり見てしまった。可愛いなと思いながら片付け終わり台所の掃除をして各部屋の点検をして寝室へ行き、リュイが風呂から入り終わり濡れた髪のまま寝間着姿で寝室へ来た。
「髪が濡れたまま来るなよ…」
リュイを引き寄せて髪を念入りに拭く。
「尻尾と耳は自分で拭けよ?」
「シュオナだったら触っても構わないんだが?」
「馬鹿なこと言うな。獣人の尻尾と耳に触れていいのは家族と恋人だけだと聞いたぞ?そんなんじゃない僕は触らん」
「俺はいいと言ってるのに…」
しゅん…となっているリュイの可愛さにシュオナは抱きしめたくなるのを寸前で我慢して咳払いをしてリュイの後ろ姿へ目線を戻す。
「それと僕な、リュイに夕食の時に報告を言おうと思ってたんだが、実は褒美でSSSランクになったのはいいんだが、更に褒美で各王子達の婚約者になってしまったんだ。しかも強制」
それを聞きリュイの耳と尻尾が逆立ちぶわっと大きくなった。
「どういうことだ?」
声が低くなり完全に怒っていることは分かった。
「どうもこうもない。そのままの意味だ。もし僕に好きな人ができたらその人も同じ婚約者としても結婚もしていいことは許可を貰っている。
はっきり言って結婚なんて面倒だからしたくないんだがな…」
「そうか…強制か」
どこか納得いかないという顔を横から見えた。
髪が拭き終わるとリュイがそのままベットへと押し倒して抱きしめてきた。
「このまま寝る」
その一言のあとでより強く抱きしめてくる。
シュオナは仕方ないと思いリュイの腕の中で目を閉じる。人の温もりは暖かいと知っていたが故に1人で寝るよりも早く寝付くことが出来た。このひと時がとても幸せな時間だった。安心できる場所があるというのは師匠以来だった。今の居場所はこの兵士育成場でありこの兵士としてのこの場所なのだと再度確認できた。
首謀者達を捕まえる為に何日も風呂に入れなかったのは辛かったのだ。なのでゆっくりと長風呂を堪能をした後薄着のまま夕食の支度をする。
夕食の料理が完成すると丁度部屋の外からかなりの速さで走ってくる足音が聞こえた。
「シュオナ!!」
勢いよく扉が開いて入ってきたのは兵士の正装姿を身に纏うリュイの姿だった。
奴隷の時にバサバサの髪をしていたが今は整えてあり、顔も良く見えるようになり、とても綺麗な顔立ちをした青年だった。
「おかえり、それとお疲れ様。ここの部屋使ってなかったみたいだから心配したぞ?」
息を切らせながらこちらに近づきシュオナを抱きしめた。
「心配した。怪我をするはずがないとは分かっていたけど…心配した」
ぎゅっと抱きしめたまま動こうとしないリュイ。その背中を子供をあやす様に優しく撫でてやる。
「大丈夫に決まってるだろ?僕がそんなヘマするかよ。
それより見回りしてきたんだろ?腹減っているだろ?丁度作り終わった所だ。一緒に食べよう」
「あぁ、そうだな。
…その前にシュオナはちゃんと服を着てこい」
「暑いし、めんどくさ「着ろ」…はい」
シュオナはリュイの真顔を見て仕方なく寝室へ行きクローゼットから寝間着を出して着る。そのままリュイがいるキッチンへ足を運ぶ。
「リュイ、SSランクおめでとう。僕のために頑張ってくれたんだってな。ありがとう」
席につく前に一言お祝いの言葉を伝えた。
「そんなことない。シュオナがあの(王子達の監禁生活)時に教えてくれたから身についたに過ぎない。ここにいる人の大抵の奴が教えるの下手でびっくりしたよ。シュオナみたいに上手いと思ってたから」
「そうか。でも、種族差別はないから安心しただろ?」
「まぁな」
「それとこの部屋使っていなかったみたいだがどこで食い寝していたんだ?」
「訓練場で遅くまで鍛錬してたらいつの間にか訓練場で寝てた。だから使ってなかった」
シュオナはそれを聞き呆れた顔をしながら苦笑いをした。
「無茶ばかりだな。今日は風呂入ってここでちゃんとした睡眠をとっておけ。睡眠不足でまともに戦えないなんて兵士としてどうかとも思うからな」
「なら、シュオナの添い寝を希望する。シュオナの近くが1番落ち着く」
「餓鬼じゃないんだから1人で寝ろよ…。まぁ、僕は別に構わないんだがベットが狭くなるだろ?」
「大丈夫、抱きしめれば問題ない」
「それが目的としか聞こえないんだが…。とにかく夕食食べ終えたら風呂はいってこい」
シュオナは先に食べ終え食器を流し台に置き洗い始めた。それに続いてリュイもシュオナの近くに食べ終えた食器を置き駆け足で風呂へと足を運んで行った。
「どれだけ僕との添い寝が楽しみなんだよ…」
呆れた様にリュイの尻尾を振る後ろ姿をばっちり見てしまった。可愛いなと思いながら片付け終わり台所の掃除をして各部屋の点検をして寝室へ行き、リュイが風呂から入り終わり濡れた髪のまま寝間着姿で寝室へ来た。
「髪が濡れたまま来るなよ…」
リュイを引き寄せて髪を念入りに拭く。
「尻尾と耳は自分で拭けよ?」
「シュオナだったら触っても構わないんだが?」
「馬鹿なこと言うな。獣人の尻尾と耳に触れていいのは家族と恋人だけだと聞いたぞ?そんなんじゃない僕は触らん」
「俺はいいと言ってるのに…」
しゅん…となっているリュイの可愛さにシュオナは抱きしめたくなるのを寸前で我慢して咳払いをしてリュイの後ろ姿へ目線を戻す。
「それと僕な、リュイに夕食の時に報告を言おうと思ってたんだが、実は褒美でSSSランクになったのはいいんだが、更に褒美で各王子達の婚約者になってしまったんだ。しかも強制」
それを聞きリュイの耳と尻尾が逆立ちぶわっと大きくなった。
「どういうことだ?」
声が低くなり完全に怒っていることは分かった。
「どうもこうもない。そのままの意味だ。もし僕に好きな人ができたらその人も同じ婚約者としても結婚もしていいことは許可を貰っている。
はっきり言って結婚なんて面倒だからしたくないんだがな…」
「そうか…強制か」
どこか納得いかないという顔を横から見えた。
髪が拭き終わるとリュイがそのままベットへと押し倒して抱きしめてきた。
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その一言のあとでより強く抱きしめてくる。
シュオナは仕方ないと思いリュイの腕の中で目を閉じる。人の温もりは暖かいと知っていたが故に1人で寝るよりも早く寝付くことが出来た。このひと時がとても幸せな時間だった。安心できる場所があるというのは師匠以来だった。今の居場所はこの兵士育成場でありこの兵士としてのこの場所なのだと再度確認できた。
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