転生したら、実家が養鶏場から養コカトリス場にかわり、知らない牧場経営型乙女ゲームがはじまりました

空飛ぶひよこ

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ハルクの恋

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 ……まあ、でもハルクが好きな人ができるってのはいいことかもな。
 普通にしてるだけで周りに喧嘩売りまくってる野良猫が、心許せる相手ができたってことだもんな。
 ハルクはその人のことボロクソに言っているけど、最初に出会った時に比べてハルクが丸くなったのってその人の影響だと思うし。
 懐かない猫を、嫌がられても無理矢理構い通して、受け入れさせたって感じなのかなー? あのハルクの毒舌にもめげずに、ガンガン距離を詰められるってなかなか強い人だよね。個人的には、仲良くなれそうなタイプな気がする。

 …………うむ。曲がりなりにも、ハルクの友になった身。ここは私が一肌脱いで、ハルクの恋に協力を……。



「……するのは、絶対やめた方がいいと思うよ。下手したらハルク、人間不信で引きこもっちゃうから」

 夕方、ハルクの恋に何か協力できることはあるだろうかと話した私に、パックさんは苦笑いを浮かべながら紅茶をすすった。

「いやあ、リッカちゃん。本当、ハルクの言う通りだよねー……無自覚に残酷」  

「? パックさん、何か言いました」

「いーえ。何も。僕はよけいなことは言わないよ。無自覚なら無自覚な方が、色々都合が良いから」

 そう言って意味ありげな笑いを浮かべながら、シュークリームを囓るパックさん。……なーんか、含みを感じるなあ。突っ込んじゃいけない気がするけど。

「で、さっきから人型ラド君がべったりリッカちゃんに貼り付いていることには、そろそろ突っ込んでもいい?」

「……姿が変わってるからアレかもしれませんが、やっていることはほら、ドラゴン姿の時と変わりませんから……」

 ……重さも、ドラゴンの状態の時よりは、まだマシだからさ……。暑苦しいこの上ないけど。

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