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ダーザ・オーサムというショタキャラ
ダーザ・オーサムというショタキャラ6
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「それは、もちろんありますわ」
僅かな躊躇もなく、拍子抜けくらい、あっさりと解答は返ってきた。
……あれ、トリエットちゃん。随分あっさり肯定しちゃうのね。
いや、こんなにかわいい砂糖菓子ちゃんがモテてない筈ないとは思ってたけど、頬を赤く見せて動揺くらいするかとね、ちょっと思ってたんだよね。なのに僅かの動揺も見せないとは、思わずビビッてしまったじゃないかい。
はっ……これこそが、真のリア充。モテ慣れしているかわい子ちゃんだけが出来る、特殊奥義……っ!
あかん、トリエットちゃんは、初めから元喪女な私とは、違う人種だった……! だめだ、こういう葛藤は想いを寄せられるのが当然のモテ系女子に聞いても何の解決にもならん……っ!
「――そう」
内心では、orzの記号がごとく(横文字で見てくれ)、両手両ひざを地面に着いて突っ伏したいらいだったが、私は口元に微笑を浮かべて平然とした態度を繕って言い返す。
私はルクレア。ルクレア・ボレア。こんなことで動揺していると思われるわけにはいかんのだ……例え中の私がどんなに残念だろうとも……っ!
だが、トリエットちゃんが続けた言葉は、完全に予想外のものだった。
「――だって私は、シュガー家直系ですから」
……へ?
「シュガー家直系の娘と関係を持って、あわよくばシュガー家と血縁関係を結びたい貴族なんて、それほど山ほどいます。親を攻めるよりも、娘本人にせまった方がたやすいと思う人は少なくないですから、愛を告げられることも、そう珍しくないです」
……あれ、もしかしてトリエットちゃん、自分がモテモテだということ、気が付いてない?
いやいやいやいや。確かにシュガー家はボレア家程じゃないけど、上位貴族で、血縁関係を結べれば旨味も大きいと思っている輩もいるかもしれないけど、トリエットちゃんが迫られるのは、絶対それだけじゃないから……!
君、ものすごい可愛いんだよ!? 守ってあげたいオーラむんむんなんだよ?
ふつ-に惚れている男がきっとほとんどだよっ!
何、この無自覚ちゃんっ!
「……トリエット。流石に言い寄る男全てが家柄目当てだと思うのは、あまりに極論過ぎじゃないかしら」
「……もし、私を心から好いてくださる方がいたとしても、同じことです」
諭すつもりで言った言葉に、返ってきた返答の鋭さに、どきりと心臓が跳ねた。
トリエットの琥珀色の瞳が、私に向かって真っ直ぐに、向けられる。
「お姉様。愛を告げられたことに動揺するお姉様は、私は非常に愛らしくて好ましいと思うのですが、貴族令嬢としてその態度はあまり望ましいとは思えません」
「――っ」
トリエットの言葉が、ぐさりと私の胸に突き刺さった。
「……トリエット。貴女は何か誤解しているようだけど、私は別に殿方から愛を告げられたわけでは……」
「お姉さま。私達にとって結婚とは何のためにするものです?」
……っ! 話を聞けよ! 頼むから!
違う言うとるでしょうが!
てか、何故お説教モード突入!? え、トリエットちゃん、こんなキャラだっけ?
「……私達にとっての結婚なんて、家の為以外ありえないわ」
「そう! 家の為です。愛を告げる男の真摯な想いに応える為じゃありません……っ!」
トリエットちゃんは、グッと握った拳を高く掲げる。気のせいか、その琥珀色の瞳が燃え上がっているかのように輝いて見える。
「愛なんて、二の次、三の次なんですっ! 家の為になるか、ならないかが、全て! そこに愛なんて、生ぬるい感情、必要ありません! ……私は別に、家柄目当てで、私に愛を囁く男を否定するつもりもありません。その男が、シュガー家に最も益になるなら、喜んで嫁ぎましょう。この割り切りこそ、貴族令嬢のたしなみなのです。愛の言葉を告げられたくらいで、あたふたしてはいけないのです。吟味するくらいのつもりで、泰然と構えるくらいでなくては…っ!」
砂糖菓子ちゃんの意外過ぎる一面に、思わず口端が引きつった。
……いやね。正しいんだけど。政略結婚が基本の貴族令嬢としては模範的な考え方かもしれないけど。
……あまりに夢がないなー思ってしまうのは、私が自由恋愛が普通だった、前世の記憶に毒されているせいか。
せめてさ、学生のうちくらいは、恋にうつつを抜かすくらい有りだと思うんだよ。どうせいつか、恋ばかりじゃ動けなくなるんだから。私みたいに中身枯れきって諦めムードに入ってたならともかく、トリエットちゃんモテるんだからもっと夢くらい見ても……。
しかし、そんな私の思考は、続くトリエットちゃんの一言に完全に打ち消された。
「……それにお姉さま、分かっていますか? 愛を告げられて動揺を露わにすることは、自分を安売りすることになるのですよ? それは、他家にボレア家を軽んじさせることになると思いません?」
……私の態度が、ボレア家を軽んじさせる?
僅かな躊躇もなく、拍子抜けくらい、あっさりと解答は返ってきた。
……あれ、トリエットちゃん。随分あっさり肯定しちゃうのね。
いや、こんなにかわいい砂糖菓子ちゃんがモテてない筈ないとは思ってたけど、頬を赤く見せて動揺くらいするかとね、ちょっと思ってたんだよね。なのに僅かの動揺も見せないとは、思わずビビッてしまったじゃないかい。
はっ……これこそが、真のリア充。モテ慣れしているかわい子ちゃんだけが出来る、特殊奥義……っ!
あかん、トリエットちゃんは、初めから元喪女な私とは、違う人種だった……! だめだ、こういう葛藤は想いを寄せられるのが当然のモテ系女子に聞いても何の解決にもならん……っ!
「――そう」
内心では、orzの記号がごとく(横文字で見てくれ)、両手両ひざを地面に着いて突っ伏したいらいだったが、私は口元に微笑を浮かべて平然とした態度を繕って言い返す。
私はルクレア。ルクレア・ボレア。こんなことで動揺していると思われるわけにはいかんのだ……例え中の私がどんなに残念だろうとも……っ!
だが、トリエットちゃんが続けた言葉は、完全に予想外のものだった。
「――だって私は、シュガー家直系ですから」
……へ?
「シュガー家直系の娘と関係を持って、あわよくばシュガー家と血縁関係を結びたい貴族なんて、それほど山ほどいます。親を攻めるよりも、娘本人にせまった方がたやすいと思う人は少なくないですから、愛を告げられることも、そう珍しくないです」
……あれ、もしかしてトリエットちゃん、自分がモテモテだということ、気が付いてない?
いやいやいやいや。確かにシュガー家はボレア家程じゃないけど、上位貴族で、血縁関係を結べれば旨味も大きいと思っている輩もいるかもしれないけど、トリエットちゃんが迫られるのは、絶対それだけじゃないから……!
君、ものすごい可愛いんだよ!? 守ってあげたいオーラむんむんなんだよ?
ふつ-に惚れている男がきっとほとんどだよっ!
何、この無自覚ちゃんっ!
「……トリエット。流石に言い寄る男全てが家柄目当てだと思うのは、あまりに極論過ぎじゃないかしら」
「……もし、私を心から好いてくださる方がいたとしても、同じことです」
諭すつもりで言った言葉に、返ってきた返答の鋭さに、どきりと心臓が跳ねた。
トリエットの琥珀色の瞳が、私に向かって真っ直ぐに、向けられる。
「お姉様。愛を告げられたことに動揺するお姉様は、私は非常に愛らしくて好ましいと思うのですが、貴族令嬢としてその態度はあまり望ましいとは思えません」
「――っ」
トリエットの言葉が、ぐさりと私の胸に突き刺さった。
「……トリエット。貴女は何か誤解しているようだけど、私は別に殿方から愛を告げられたわけでは……」
「お姉さま。私達にとって結婚とは何のためにするものです?」
……っ! 話を聞けよ! 頼むから!
違う言うとるでしょうが!
てか、何故お説教モード突入!? え、トリエットちゃん、こんなキャラだっけ?
「……私達にとっての結婚なんて、家の為以外ありえないわ」
「そう! 家の為です。愛を告げる男の真摯な想いに応える為じゃありません……っ!」
トリエットちゃんは、グッと握った拳を高く掲げる。気のせいか、その琥珀色の瞳が燃え上がっているかのように輝いて見える。
「愛なんて、二の次、三の次なんですっ! 家の為になるか、ならないかが、全て! そこに愛なんて、生ぬるい感情、必要ありません! ……私は別に、家柄目当てで、私に愛を囁く男を否定するつもりもありません。その男が、シュガー家に最も益になるなら、喜んで嫁ぎましょう。この割り切りこそ、貴族令嬢のたしなみなのです。愛の言葉を告げられたくらいで、あたふたしてはいけないのです。吟味するくらいのつもりで、泰然と構えるくらいでなくては…っ!」
砂糖菓子ちゃんの意外過ぎる一面に、思わず口端が引きつった。
……いやね。正しいんだけど。政略結婚が基本の貴族令嬢としては模範的な考え方かもしれないけど。
……あまりに夢がないなー思ってしまうのは、私が自由恋愛が普通だった、前世の記憶に毒されているせいか。
せめてさ、学生のうちくらいは、恋にうつつを抜かすくらい有りだと思うんだよ。どうせいつか、恋ばかりじゃ動けなくなるんだから。私みたいに中身枯れきって諦めムードに入ってたならともかく、トリエットちゃんモテるんだからもっと夢くらい見ても……。
しかし、そんな私の思考は、続くトリエットちゃんの一言に完全に打ち消された。
「……それにお姉さま、分かっていますか? 愛を告げられて動揺を露わにすることは、自分を安売りすることになるのですよ? それは、他家にボレア家を軽んじさせることになると思いません?」
……私の態度が、ボレア家を軽んじさせる?
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