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ダーザ・オーサムというショタキャラ
ダーザ・オーサムというショタキャラ11
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思わず口端が引きつった。
「……いきなり何をおっしゃいますの?」
「僕は、必ず、貴女を越えて見せます……! 絶対に負けませんっ……!」
……聞けよ! 人の話を!(あれ、なんかこの状況デジャブ)
完全についていけない私を置き去りに、ダーザは一人で勝手にヒートアップしていく。
「貴女に勝って……貴女より魅力的な男になって……そして、いつか……」
続く言葉を飲み込んだダーザは、酷く切なげに唇を噛みしめた。
ショタ美少年の、憂い顔。うむ。別に萌えツボではないが、こうして見てみるとなかなかいいものだ。絵になるな。
思わず「大丈夫かい? お姉さんの胸を貸してあげようかい?」なんて言って抱きしめてやりたくなる。
ふむ……これが母性本能っていうものか。私にもあったんか。そんな女らしい感情。
「……とにかく、僕は貴女には負けませんから……っ!」
明後日なことを考えながら生ぬるい視線を飛ばす私に気が付いたのか、ダーザは再び私を強く睨み付けてから、そのまま背を向けてこの場を去っていく。
……なんてか、青いな。とても若い感じがする。
しかし、言われたことの意味はさっぱり分からん。
私に負けない?
私より魅力的な男になる?
……なんのこっちゃ。
「……ハッ! これは、私より魅力的な存在になって、ノムルを自分の契約精霊にするという、略奪宣言…っ!?」
「……多分、チガウ……」
……ノムルの平静な突っ込みに少し、安心する。
良かった……これでノムルが頬を染めて嬉しそうにしちゃったりしたら、本当どうしようかと…。
……いや、ちょっと待て。よくよく考えると、そんなノムル気持ち悪いな。例えどんなにダーザ気に入ったとしても、この基本装備:能面な精霊が、んな表情浮かべるわけないな。
ちょっと、落ち着け。落ち着いて、現状整理してみよう……。
「……あ、肝心のデイビッドについて探り入れるの、忘れてた」
……セカンド図書室ミッション。
見事に玉砕しましたー……! 私のアホ-……!
「――まぁ、やっちゃったことは仕方ないよね。ノムル。ちゃんと事情話せば、デイビッドも分かってくれるよね」
「……俺、アレ、苦手……マスタ、アレ、会ウナラ、帰ル……」
「……ノムルの薄情ものーっ!」
今さら図書室戻っても仕方ないので、ノムルと二人でとぼとぼと帰路に着くことにした。
この失敗をデイビッドに報告しなければならないと思うと、実に憂鬱である……。
なかったことにしたくとも、報連相の重要さをかつての社会人経験から身に染みている私は、よせばいいのに、デイビッドに事前にダーザに接触することを電話で報告してしまっている。事故報告は当然求められるだろう。
……人が多すぎて会えんかったって、嘘の報告しちゃおうかしらん。ばれなきゃ、嘘は、嘘じゃないのだ……うん。
「……ア……マスタ……バイバイ……」
何かに気が付いたノムルが、普段に無い電光石火の早さで、精霊界へと戻って行った。
……どう考えても嫌な予感しか、しない。
ノムルが見ていた方向を敢えて見ないようにして、そのままくるりと180°方向転換する。
私、見てない。
何も、見てないから、大丈夫。
見てないから、逃げても怒られない……っ!
「……ルクレア・せ・ん・ぱ・い」
しかし、逃げようとした私の腕は、背後に迫った恐怖の存在から、想いきり鷲掴みにされた。
……痛い、痛い、痛い、痛い!
ぜ、絶対、手の痕ついちゃってるだろっ、これ!
「こんなところで会えるなんて、嬉しいです! 実は、ちょうどルクレア先輩にお話ししたいことがあったんです。この後、お暇ですか?」
振り返ればそこには、天使の微笑みを浮かべるデイビッド。
……だが、私には分かる。
その背後からは、どす黒い苛立ちのオーラが流れているのを。
浮かべる笑みが、微かに引きつっているのを。
……何でこのタイミングであんた、こんなに不機嫌なっちゃってんですかーっ……!
ミッション失敗告げたら、確実に八つ当たりでお仕置きされてまうじゃないですかぁー……っ!
い、行きたくない。絶対に着いて行きたくない。
「……ざ、残念ですわ。せっかくの貴女のお誘いだけど、私はこの後、用事が……」
「お・ひ・まですよね?」
にっこりと暗黒笑みを深める、デイビッド。
……ぞわりと背筋に冷たいものが走った。
「……あったと思ったんだけど、勘違いでしたわ」
「……良かった。それじゃあ、私の寮室にでも行きましょうか」
腕を掴まれて、そのまま引きずられていく。
気分はさながら、売られる小牛のよう。頭の中に、あの有名な音楽が延々とリピートされている。
……あぁ、絶対ろくなことが待ち受けてやしねぇ……。
「……いきなり何をおっしゃいますの?」
「僕は、必ず、貴女を越えて見せます……! 絶対に負けませんっ……!」
……聞けよ! 人の話を!(あれ、なんかこの状況デジャブ)
完全についていけない私を置き去りに、ダーザは一人で勝手にヒートアップしていく。
「貴女に勝って……貴女より魅力的な男になって……そして、いつか……」
続く言葉を飲み込んだダーザは、酷く切なげに唇を噛みしめた。
ショタ美少年の、憂い顔。うむ。別に萌えツボではないが、こうして見てみるとなかなかいいものだ。絵になるな。
思わず「大丈夫かい? お姉さんの胸を貸してあげようかい?」なんて言って抱きしめてやりたくなる。
ふむ……これが母性本能っていうものか。私にもあったんか。そんな女らしい感情。
「……とにかく、僕は貴女には負けませんから……っ!」
明後日なことを考えながら生ぬるい視線を飛ばす私に気が付いたのか、ダーザは再び私を強く睨み付けてから、そのまま背を向けてこの場を去っていく。
……なんてか、青いな。とても若い感じがする。
しかし、言われたことの意味はさっぱり分からん。
私に負けない?
私より魅力的な男になる?
……なんのこっちゃ。
「……ハッ! これは、私より魅力的な存在になって、ノムルを自分の契約精霊にするという、略奪宣言…っ!?」
「……多分、チガウ……」
……ノムルの平静な突っ込みに少し、安心する。
良かった……これでノムルが頬を染めて嬉しそうにしちゃったりしたら、本当どうしようかと…。
……いや、ちょっと待て。よくよく考えると、そんなノムル気持ち悪いな。例えどんなにダーザ気に入ったとしても、この基本装備:能面な精霊が、んな表情浮かべるわけないな。
ちょっと、落ち着け。落ち着いて、現状整理してみよう……。
「……あ、肝心のデイビッドについて探り入れるの、忘れてた」
……セカンド図書室ミッション。
見事に玉砕しましたー……! 私のアホ-……!
「――まぁ、やっちゃったことは仕方ないよね。ノムル。ちゃんと事情話せば、デイビッドも分かってくれるよね」
「……俺、アレ、苦手……マスタ、アレ、会ウナラ、帰ル……」
「……ノムルの薄情ものーっ!」
今さら図書室戻っても仕方ないので、ノムルと二人でとぼとぼと帰路に着くことにした。
この失敗をデイビッドに報告しなければならないと思うと、実に憂鬱である……。
なかったことにしたくとも、報連相の重要さをかつての社会人経験から身に染みている私は、よせばいいのに、デイビッドに事前にダーザに接触することを電話で報告してしまっている。事故報告は当然求められるだろう。
……人が多すぎて会えんかったって、嘘の報告しちゃおうかしらん。ばれなきゃ、嘘は、嘘じゃないのだ……うん。
「……ア……マスタ……バイバイ……」
何かに気が付いたノムルが、普段に無い電光石火の早さで、精霊界へと戻って行った。
……どう考えても嫌な予感しか、しない。
ノムルが見ていた方向を敢えて見ないようにして、そのままくるりと180°方向転換する。
私、見てない。
何も、見てないから、大丈夫。
見てないから、逃げても怒られない……っ!
「……ルクレア・せ・ん・ぱ・い」
しかし、逃げようとした私の腕は、背後に迫った恐怖の存在から、想いきり鷲掴みにされた。
……痛い、痛い、痛い、痛い!
ぜ、絶対、手の痕ついちゃってるだろっ、これ!
「こんなところで会えるなんて、嬉しいです! 実は、ちょうどルクレア先輩にお話ししたいことがあったんです。この後、お暇ですか?」
振り返ればそこには、天使の微笑みを浮かべるデイビッド。
……だが、私には分かる。
その背後からは、どす黒い苛立ちのオーラが流れているのを。
浮かべる笑みが、微かに引きつっているのを。
……何でこのタイミングであんた、こんなに不機嫌なっちゃってんですかーっ……!
ミッション失敗告げたら、確実に八つ当たりでお仕置きされてまうじゃないですかぁー……っ!
い、行きたくない。絶対に着いて行きたくない。
「……ざ、残念ですわ。せっかくの貴女のお誘いだけど、私はこの後、用事が……」
「お・ひ・まですよね?」
にっこりと暗黒笑みを深める、デイビッド。
……ぞわりと背筋に冷たいものが走った。
「……あったと思ったんだけど、勘違いでしたわ」
「……良かった。それじゃあ、私の寮室にでも行きましょうか」
腕を掴まれて、そのまま引きずられていく。
気分はさながら、売られる小牛のよう。頭の中に、あの有名な音楽が延々とリピートされている。
……あぁ、絶対ろくなことが待ち受けてやしねぇ……。
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