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ルカ・ポアネスという不良
ルカ・ポアネスという不良10(※すみません。8が抜けていたので追加しました)
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さて、それから半月。
すっかり悩み事を解決した私は晴れやかな気分で、武術大会を待ち望んでいた――
「……落ち着かーーーんっ!」
――わけではなかった。
自室に1人。
けして誰も中を覗き見ることも、内部の音を拾うことも出来ないように、扉にはしっかり結界魔法をかけているから、うっかり使用人が『お嬢様のご様子がおかしい……』等と思う可能性がないことをいいことに、私は一人で髪を掻き毟った。
落ち着かない。とても、落ち着かない。
……だって、デイビッドの情報が、さっぱり入ってこないからっ!
人気が無い場所を選んだとはいえ、白昼堂々と行われた主犯:私、共犯:ノムルによる、デイビッド土塗れ事件。
そしてそれに併発して生じた、主犯:デイビッドによる、暴行衣服強奪事件。
こんな愉快な話題もなかなかないだろうに、思い返して見れば、不思議なくらいこれらの事件は、学園で広まることは無かった。
ダーザとアルクの時の私の苛めは、それなりに話題になっていたのにも関わらずだ。
そして今回のルカとデイビッドの喧嘩。
別に結界魔法を張っていたわけでもなく、突如起こったことだから、誰かが目撃していたとしても全くおかしくは無い状況だった。
事実、私は意図せずにあの場に居合わせたのだから。
それなのにも関わらず、ルカとデイビッドの二度目の対決は全く持って話題になっていない。
三度目の対決も、ルカが出場することこそ話題にこそなれ、そこにデイビッドを絡める人物なぞまずいない。
あと一歩で、「銀狼の再来」を掌握し得る。そんな段階まで来ているのにも関わらず、ルカとデイビッドの接触を知る人間は、表向きには皆無なのだ。
それはすなわちデイビッドが、ルカを従うことを望む貴族に害を及ぼされないということであるが、いくらなんでも不自然過ぎる。
「……誰かが、意図的に情報を隠蔽している……?」
思わず眉間に皺が寄った。
だとすれば、それはデイビッドの状況を考えるといいことである。その誰かは、デイビッドの味方なのだろう。
……いいことなのだが、なぁんか、気に食わん。
その誰かが、一体誰なのかを私が知らないことも、デイビッドの情報が全く入ってこないことも、なんか面白くない。
その誰かのお蔭で、どんなに耳を澄ませど、それとなく話を促せど、誰もデイビッドが武術大会に出る話題を耳にすることは全くない。
噂と言うのは貴重な情報源だ。こちらが怪しげな素振りをしなくても、僅かな好奇を表に出すだけで、人は真偽の程こそ分からないまでも、自発的に情報を垂れ流してくれる。
あとはその情報の真偽を吟味して、有益な部分のみを篩い分ければいい。しごく簡単だ。
けれども噂にならないような水面下の情報は、人を使うなるなんなりして、こちらから動いて自ら探らなければならない。
だが、残念ながら、今の私が情報を得る為に動くことは出来ない。
ルクレア・ボレアという……私という存在は、ともかく目立つ。常に誰かしらの視線を注がれる、そんなカリスマ的存在であるというのは自惚れじゃない。
そんな私が情報を得る為に積極的に動けば、どんな情報を得ようとしているかという無用な好奇を人に呼び起こす。
そしてそれがデイビッドの情報だと知られた時、その好奇はデイビッドに向けられる。
探られて簡単にボロを出すようなタマじゃないのは重々承知しているが、だからと言って、デイビッドに無駄な負担を掛けたいわけではない。
……今回手を出すなと言われているのに、勝手に動いているのも知られたくはないし。
かと言って、私が自由に動かせる、ボレア家の諜報部隊もまた、使えない。
……基本的にボレア家の仕事に従事している彼らは、今のところ私とデイビッドとの契約を、おそらく知らない筈だ。契約の印は、けしてばれないように細心の注意を払っている。
私がデイビッドと主従契約を結び、下僕のように扱われていることを彼らが知れば、それはお父様やお母様……しいてはボレア家に連なる者すべてを巻き込んだ大騒動になることは目に見えているからだ。
ボレア家を史上とする人々にとって、ボレア家の直系長姫が庶民に主従契約を結んでいる事実等、けして許せるものではない。それは一族よりも寧ろ、仕えるものの方が顕著な傾向だ。
最悪の場合、デイビッドを抹殺してでも、事実の揉み消しを測ろうとする者が現れることは想像に難くない。死を持ってして、私とデイビッドの契約を破棄させようとするだろう。
想像しただけで、実に腹立たしい。
「――絶対に、デイビッドを害させたりなんかしない。」
真っ直ぐにただ虚空を睨み付けながら、改めて言葉にして一人誓う。
絶対に、デイビッドと私の関係を、家の者には知られないようにする。
知られることなんか、けして許さない。
別にそれはデイビッドの為じゃない。私の為にだ。
私のプライドを守る為にだ。
守るべき主が、私のせいで害されるなんて、冗談じゃない。
私の、ルクレア・ボレアのプライドを賭けて、絶対に秘密を知られるわけにはいかないのだ。
そんなわけで、家関連の駒もまた、使えない。秘密を打ち明けても、こいつなら……なんて駒は、残念ながら私はまだ育成できていない。
少しでも私とデイビッドの関係を探られる可能性は排除したい。
ならば、誰よりも信頼できる、誰よりも愛している、うるとらはいぱーみらくるすぃーとはにーず、こと我が愛しの精霊達に情報を集めさせてはどうだろうか?
……考えるまでもなく、却下だ。てか、無理だ。
だって、あいつらみんな、デイビッドのこと、苦手なんだもん。
絶対自発的に半径1メートル以内、近づかないんだもん。
試しに、ちょっと提案してみたら、いつも強気なシルフィまでもが、涙目でふるふる首を横に振って拒否するんだもん。……あぁギャップ萌え……て、あかん、そんなアホなこと言っている場合じゃない。
嫌がるかわいこちゃん達に、無理矢理命令など出来るか? 否だ。少なくとも私には無理だ。出来ない。
精霊に甘すぎるとほざきたければ、ほざくがいい…っ!
この溢れんばかりの愛には、どんな非難の声も敵いやしないのさ……!
噂も駄目。
自分で動くのも駄目。
ボレア家の手駒も駄目。
精霊達も駄目。
……つまり、今の私の情報源は、完全にどれも詰んでいるのである。
すっかり悩み事を解決した私は晴れやかな気分で、武術大会を待ち望んでいた――
「……落ち着かーーーんっ!」
――わけではなかった。
自室に1人。
けして誰も中を覗き見ることも、内部の音を拾うことも出来ないように、扉にはしっかり結界魔法をかけているから、うっかり使用人が『お嬢様のご様子がおかしい……』等と思う可能性がないことをいいことに、私は一人で髪を掻き毟った。
落ち着かない。とても、落ち着かない。
……だって、デイビッドの情報が、さっぱり入ってこないからっ!
人気が無い場所を選んだとはいえ、白昼堂々と行われた主犯:私、共犯:ノムルによる、デイビッド土塗れ事件。
そしてそれに併発して生じた、主犯:デイビッドによる、暴行衣服強奪事件。
こんな愉快な話題もなかなかないだろうに、思い返して見れば、不思議なくらいこれらの事件は、学園で広まることは無かった。
ダーザとアルクの時の私の苛めは、それなりに話題になっていたのにも関わらずだ。
そして今回のルカとデイビッドの喧嘩。
別に結界魔法を張っていたわけでもなく、突如起こったことだから、誰かが目撃していたとしても全くおかしくは無い状況だった。
事実、私は意図せずにあの場に居合わせたのだから。
それなのにも関わらず、ルカとデイビッドの二度目の対決は全く持って話題になっていない。
三度目の対決も、ルカが出場することこそ話題にこそなれ、そこにデイビッドを絡める人物なぞまずいない。
あと一歩で、「銀狼の再来」を掌握し得る。そんな段階まで来ているのにも関わらず、ルカとデイビッドの接触を知る人間は、表向きには皆無なのだ。
それはすなわちデイビッドが、ルカを従うことを望む貴族に害を及ぼされないということであるが、いくらなんでも不自然過ぎる。
「……誰かが、意図的に情報を隠蔽している……?」
思わず眉間に皺が寄った。
だとすれば、それはデイビッドの状況を考えるといいことである。その誰かは、デイビッドの味方なのだろう。
……いいことなのだが、なぁんか、気に食わん。
その誰かが、一体誰なのかを私が知らないことも、デイビッドの情報が全く入ってこないことも、なんか面白くない。
その誰かのお蔭で、どんなに耳を澄ませど、それとなく話を促せど、誰もデイビッドが武術大会に出る話題を耳にすることは全くない。
噂と言うのは貴重な情報源だ。こちらが怪しげな素振りをしなくても、僅かな好奇を表に出すだけで、人は真偽の程こそ分からないまでも、自発的に情報を垂れ流してくれる。
あとはその情報の真偽を吟味して、有益な部分のみを篩い分ければいい。しごく簡単だ。
けれども噂にならないような水面下の情報は、人を使うなるなんなりして、こちらから動いて自ら探らなければならない。
だが、残念ながら、今の私が情報を得る為に動くことは出来ない。
ルクレア・ボレアという……私という存在は、ともかく目立つ。常に誰かしらの視線を注がれる、そんなカリスマ的存在であるというのは自惚れじゃない。
そんな私が情報を得る為に積極的に動けば、どんな情報を得ようとしているかという無用な好奇を人に呼び起こす。
そしてそれがデイビッドの情報だと知られた時、その好奇はデイビッドに向けられる。
探られて簡単にボロを出すようなタマじゃないのは重々承知しているが、だからと言って、デイビッドに無駄な負担を掛けたいわけではない。
……今回手を出すなと言われているのに、勝手に動いているのも知られたくはないし。
かと言って、私が自由に動かせる、ボレア家の諜報部隊もまた、使えない。
……基本的にボレア家の仕事に従事している彼らは、今のところ私とデイビッドとの契約を、おそらく知らない筈だ。契約の印は、けしてばれないように細心の注意を払っている。
私がデイビッドと主従契約を結び、下僕のように扱われていることを彼らが知れば、それはお父様やお母様……しいてはボレア家に連なる者すべてを巻き込んだ大騒動になることは目に見えているからだ。
ボレア家を史上とする人々にとって、ボレア家の直系長姫が庶民に主従契約を結んでいる事実等、けして許せるものではない。それは一族よりも寧ろ、仕えるものの方が顕著な傾向だ。
最悪の場合、デイビッドを抹殺してでも、事実の揉み消しを測ろうとする者が現れることは想像に難くない。死を持ってして、私とデイビッドの契約を破棄させようとするだろう。
想像しただけで、実に腹立たしい。
「――絶対に、デイビッドを害させたりなんかしない。」
真っ直ぐにただ虚空を睨み付けながら、改めて言葉にして一人誓う。
絶対に、デイビッドと私の関係を、家の者には知られないようにする。
知られることなんか、けして許さない。
別にそれはデイビッドの為じゃない。私の為にだ。
私のプライドを守る為にだ。
守るべき主が、私のせいで害されるなんて、冗談じゃない。
私の、ルクレア・ボレアのプライドを賭けて、絶対に秘密を知られるわけにはいかないのだ。
そんなわけで、家関連の駒もまた、使えない。秘密を打ち明けても、こいつなら……なんて駒は、残念ながら私はまだ育成できていない。
少しでも私とデイビッドの関係を探られる可能性は排除したい。
ならば、誰よりも信頼できる、誰よりも愛している、うるとらはいぱーみらくるすぃーとはにーず、こと我が愛しの精霊達に情報を集めさせてはどうだろうか?
……考えるまでもなく、却下だ。てか、無理だ。
だって、あいつらみんな、デイビッドのこと、苦手なんだもん。
絶対自発的に半径1メートル以内、近づかないんだもん。
試しに、ちょっと提案してみたら、いつも強気なシルフィまでもが、涙目でふるふる首を横に振って拒否するんだもん。……あぁギャップ萌え……て、あかん、そんなアホなこと言っている場合じゃない。
嫌がるかわいこちゃん達に、無理矢理命令など出来るか? 否だ。少なくとも私には無理だ。出来ない。
精霊に甘すぎるとほざきたければ、ほざくがいい…っ!
この溢れんばかりの愛には、どんな非難の声も敵いやしないのさ……!
噂も駄目。
自分で動くのも駄目。
ボレア家の手駒も駄目。
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