七色の魔弾使い

naturalsoft

文字の大きさ
11 / 52

決着!

しおりを挟む
奥の手ですって!
まだ隠し玉を持っていたというの!?

ルビーはジリジリと押されながら相手の魔法をジッと見つめた。

キラッ

はっ!?
ルビーは何かに気付いた。

「ま、まさか、この水は『聖水』!?」

ニヤリッとマリンが笑いながら言った。

「そうよ!水属性に光属性を付与してあるの。だから、貴女の火属性に特攻修正が付くのよ!」

ゴゴゴゴッ!!!!

そう言っている間にルビーはどんどん押されていった。

『二属性の魔法に、私の火魔法が押されている!』

どうすればっ!?
ルビーに迷いが生まれた時、シオンの声援が届いた。

「頑張れ!ルビー!!!まだ負けてない!」

キュピーン!!!!

シオンの前で無様な所は見せれないわ!
ルビーの乙女心に火が着いた。

文字通りに!

燃え盛る炎がルビー自身を包んだ。

「なに?自爆かしら?」

ここは剣魔決闘の会場であり、致命傷を負わない結界で守られている。マリンは第三の立会人である教師に視線を送ったが、勝利の声明はなかった。

再び視線をルビーに戻すと、ルビーは信じられない事をやっていた。

魔法を切らさない様に、自分自身の周囲に炎を纏わせ、魔法を右手だけで支えて、空いた左手で別の呪文を扱おうとしていたのだ。

マリンの様に二属性同時に放つのだけでも高等技術が必要である。しかし、それは放つ前にきちんとした手順で呪文を繰り出すのであって、すでに放っている魔法の合間に別の呪文を放つなど聞いたことがなかった。

「認めるわ。貴女は………マリンは強い。故に敬意を持って戦ってあげる。【ストーンブラスト】!」


ルビーの放った魔法は土属性の岩を放つ呪文であった。それがルビーの炎の中を通り、ドロドロの溶岩となってマリンの呪文にぶつかった。

体積のある溶岩がぶつかった事により、マリンの方が押されて始めた。

『嘘でしょ!?別々の魔法を後から放つなんてあり得ないわよ!』

グググッとぶつかり合っていた二つの呪文の交差点がマリンの方へ傾いた。

「ま、まだよ!まだ優勢なうちに───」

マリンも時間が経つほど不利になると感じて、一気に魔力を解放しようとした────が、


終わりは一瞬だった。
遂にマリンの魔力が尽きたのだ。

放っていた魔法が消えて、ルビーの魔法が炸裂した。

「キャァァァァァ!!!!!」


大きな悲鳴と共に大爆発が起こりルビーの勝ちが確定した。

「はぁはぁ……………本当にギリギリの勝負でしたわね」

肩で息をしながらルビーも膝を付いた。

「頑張ったなルビー。凄かったよ」

いつの間にか側に来ていたシオンがルビーをねぎらった。

「ありがとうですわ………」

まだ息が荒いルビーはその状態で答えた。
するとシオンはひょいっとルビーをお姫様抱っこをして抱えた。

「なっっっ!?」
「保険室へ連れて行くよ」

ルビーは顔を真っ赤にしながらプシューとショートするのだった。

「待って、僕もマリン嬢を連れて行くよ」

アッシュも気を失ったマリンを抱き抱えると一緒に保険室へと向かうのだった。


『マリンか………たぶんこの子も僕と同じなんだろうな~』

アッシュはマリンの顔を見ながら思うのだった。












しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める

自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。 その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。 異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。 定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜

桜井正宗
ファンタジー
 能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。  スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。  真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

断罪後のモブ令息、誰にも気づかれずに出奔する

まる
ファンタジー
断罪後のモブ令息が誰にも気づかれないよう出奔して幸せを探す話

《カクヨム様で15000PV達成‼️》悪魔とやり直す最弱シーカー。十五歳に戻った俺は悪魔の力で人間の頂点を狙う

なべぞう
ファンタジー
ダンジョンが生まれて百年。 スキルを持つ人々がダンジョンに挑む世界で、 ソラは非戦闘系スキル《アイテムボックス》しか持たない三流シーカーだった。 弱さゆえに仲間から切り捨てられ、三十五歳となった今では、 満身創痍で生きるだけで精一杯の日々を送っていた。 そんなソラをただ一匹だけ慕ってくれたのは―― 拾ってきた野良の黒猫“クロ”。 だが命の灯が消えかけた夜、 その黒猫は正体を現す。 クロは世界に十人しか存在しない“祝福”を与える存在―― しかも九つの祝福を生んだ天使と悪魔を封印した“第十の祝福者”だった。 力を失われ、語ることすら封じられたクロは、 復讐を果たすための契約者を探していた。 クロは瀕死のソラと契約し、 彼の魂を二十年前――十五歳の過去へと送り返す。 唯一のスキル《アイテムボックス》。 そして契約により初めて“成長”する力を与えられたソラは、 弱き自分を変えるため、再びダンジョンと向き合う。 だがその裏で、 クロは封印した九人の祝福者たちを狩り尽くすための、 復讐の道を静かに歩み始めていた。 これは―― “最弱”と“最凶”が手を取り合い、 未来をやり直す物語

処理中です...