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戦争前に内乱ですよ!?(私は悪くありませんと容疑者は申しております)
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しばらく、帝国と王国を行ったり来たりしていたシオンだったが、帝国の大部分の田畑を甦らせる事に成功した為に、自分の領地であるシルクード領の内政に力を入れる事にしたのだ。
こう言ってはなんだが、立派な領主をしているのである。そうシオンはまだ6歳…………おっと、最近7歳になったばかりのロリ領主なのである。
街を歩けば大人気!
「あっ!天使様!!!」
「シオン様!」
「女神様!!!」
「きゃー!可愛い領主様だー♪」
「ありがたやー!ありがたやー!」
などと、呼び方に統一性のない人気ぶりだった。そして隣を歩いていたクリス王子は肩を落とした。
「はぁ~、俺この国の王子なのに誰も気付いてくれない………」(泣)
最近、影が薄くない?とフレイに言われて、久々のシオンとのデート?(疑問系)に気合いを入れていたのだ。
「えっ~と…………ドンマイ!」
シオンは上手いことが言えずに、クリスの肩を叩いた。そんなクリスに気付いた者がいた。しかも多数だ!
「あっ!?クリスに気付いてくれた人がいたよ!」
シオンの視線の先には…………
「おやおや~?大天使様と…………お付き合いしているクリス王子様ではありませんか?まさかとは思いますが『デー』の後に『ト』が付くお出かけではありませんよね~?」
冒険者の人々だった。
「良かったね♪クリスもしっかりと顔を覚えて貰っているよ~」
笑顔になるシオンとは反対に、クリスの顔は青くなっていた。
「さて、クリス王子様?ちょっと男同士の話し合いでもしましょうか?」
冒険者達は笑顔で武器を構えていた。
「ちょっと待て!街の往来で武器を取り出す奴がいるか!?」
「いるじゃないですか?ここに♪」
にっこり笑う冒険者達にクリスはシオンの手を引いて逃げ出した。
「シオン!ここはマズイ!逃げるよ!?」
「えっ!!?どうしてーーーー!!!」
シオンは訳がわからずクリスに引かれて走るのだった。
「てめぇ!我らの天使の手を握るとは何様じゃ!切り落としてやらぁ!!!!」
こうして冒険者達との鬼ごっこが始まった。
・
・
・
・
・
・
・
・
「はぁはぁはぁ…………」
どうにか冒険者達を撒いたクリスは、色々と走り回り温泉旅館にきていた。
「もう!どうして逃げるのよー!」
プンプンっと怒るシオンにクリスは脱力してしまう。
「身の危険を感じてね。ごめんよ!」
「もうっ、次からは最初に言ってよね?」
なんだかんだ言っても仲の良い関係の二人であった。
高級旅館に入ると女将さんが出迎えてくれました。なんでもまた国王様が入り浸っているそうです。本当にこの国は大丈夫かな?かな?
「おおっ!シオンにクリスじゃないか?デートかな?一緒に露天風呂でも入ると良いぞ!」
すでに出来上がっている国王様にクリスは言った。
「…………国王ともあろう者がこんな所で遊んでいていいのですか?」
「いやー!ここの旅館は最高でな。たまにも国王の重責から解放されても良いだろう?それに新しく入った女官さんも綺麗だしな♪」
ええぇ!?なんでいるの?
「…………何をしているの?」
国王に御酌をしていた女性は褐色肌のノームであった。
「私もここの旅館が気に入ったのよ♪居候の身だし働かないとね。その合間に温泉に入り放題って特典に負けたの♪」
どうやらノームも温泉が気に入ったようだ。
しかし─
「ちょっと!奥さんいる男性に近付き過ぎだよ!それに浴衣も着崩れして………不潔よ!」
「あらあら♪ませちゃって♪これは大人の魅力って奴なのよ?」
国王に寄りかかりながら御酌をするノーム。国王はまだ四大精霊のノームとは気付いてないらしい。
「ムキー!私だってそれくらい出来るもん!ほら、クリスも脱いで!」
ええぇ!?
「ちょっ!シオン!?それはまだ早い!嬉しいけどダメだぁ~!!!」
クリスの服を剥ぎ取ろうとした瞬間…………もの凄い冷気がその場を支配した。
「「ガタガタッ……………」」
「…………ねぇ?何をしているのかしら?」
余りの殺気と冷気に、その場にいた全ての者が恐怖で震え上がった。
「お、王妃様!?」
「母上!?」
「お前…………!?」
氷点下の絶対零度を出しながらニッコリと微笑む王妃様を前に震える事しか出来ない一同であった。
「国王としての重責の息抜きの為に、温泉旅館のお泊まりは許しました。私もシルクード領のショッピングを楽しんでいたので、文句はありませんでしたよ?でも女遊びまで許した覚えはありませんよ………」
王妃様の凍えるような声にいち早く反応したのは国王でした。
「まっ、待て!ちょっと御酌をしてもらっただけで、まだ手は出していない!」
「まだ?これから手を出す予定だったのですね!!!」
!?
「ち、ちがっ─」
「何が違うのですか!まだまだ国内が安定していないと言うのに!わたくし、実家へ帰らせて頂きますわ!その上で、お父様にご報告し、周りの貴族達を集めさせて頂きますわ!」
えっ………?それって………!?
「ちょっと待ってーーーー!!!!王妃様!?これはそこにいるノームのせいなの!?国王………様はちょこっとしか悪くないのよ!?」
「あらあらシオンちゃん。こんなクズ男を庇わなくても良いのよ?シオンちゃんはシルクのドレスを量産してくれればいいからね♪それと、まだ幼女の分際でナニヲしようとしてたのかしら?淑女の教育と合わせて、王妃教育を受けて貰わないといけないわね?ウフフ♪」
ゾック…………この人に逆らってはならない。
そう、脳裏に刷り込まれたシオンだった。
「で、でも!そこのノームは四大精霊だし!人間じゃないからギリギリセーフってことにならない?」
シオンの言葉にようやく冷気が弱まった。
「あら?そうなの?四大精霊ともあろう者が、既婚者を誘惑するなんて、なんて恥知らずなのかしら?」
おおおぃぃぃ!!!!
この王妃様怖いんですけど!?圧倒的実力差があるのにこの態度!?
「うふふ簡単に誘惑されるなんて、奥様に魅力がないからじゃないかしら?」
ピキピキッ
ピキピキッ
止めてーーーーー!!!!!バカノーム!煽ることは言わないでーーーー!!!!
「言ってくれますわね?」
「そっちこそ!」
バチバチッ
バチバチッ
二人はしばらく睨み合った後に、温泉へと向かった。どちらが魅力的か勝負するらしい。
こうしてシオンや国王は辛うじて命を繋いだのだった。
【続く】
(えっ!続くの!?)
こう言ってはなんだが、立派な領主をしているのである。そうシオンはまだ6歳…………おっと、最近7歳になったばかりのロリ領主なのである。
街を歩けば大人気!
「あっ!天使様!!!」
「シオン様!」
「女神様!!!」
「きゃー!可愛い領主様だー♪」
「ありがたやー!ありがたやー!」
などと、呼び方に統一性のない人気ぶりだった。そして隣を歩いていたクリス王子は肩を落とした。
「はぁ~、俺この国の王子なのに誰も気付いてくれない………」(泣)
最近、影が薄くない?とフレイに言われて、久々のシオンとのデート?(疑問系)に気合いを入れていたのだ。
「えっ~と…………ドンマイ!」
シオンは上手いことが言えずに、クリスの肩を叩いた。そんなクリスに気付いた者がいた。しかも多数だ!
「あっ!?クリスに気付いてくれた人がいたよ!」
シオンの視線の先には…………
「おやおや~?大天使様と…………お付き合いしているクリス王子様ではありませんか?まさかとは思いますが『デー』の後に『ト』が付くお出かけではありませんよね~?」
冒険者の人々だった。
「良かったね♪クリスもしっかりと顔を覚えて貰っているよ~」
笑顔になるシオンとは反対に、クリスの顔は青くなっていた。
「さて、クリス王子様?ちょっと男同士の話し合いでもしましょうか?」
冒険者達は笑顔で武器を構えていた。
「ちょっと待て!街の往来で武器を取り出す奴がいるか!?」
「いるじゃないですか?ここに♪」
にっこり笑う冒険者達にクリスはシオンの手を引いて逃げ出した。
「シオン!ここはマズイ!逃げるよ!?」
「えっ!!?どうしてーーーー!!!」
シオンは訳がわからずクリスに引かれて走るのだった。
「てめぇ!我らの天使の手を握るとは何様じゃ!切り落としてやらぁ!!!!」
こうして冒険者達との鬼ごっこが始まった。
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「はぁはぁはぁ…………」
どうにか冒険者達を撒いたクリスは、色々と走り回り温泉旅館にきていた。
「もう!どうして逃げるのよー!」
プンプンっと怒るシオンにクリスは脱力してしまう。
「身の危険を感じてね。ごめんよ!」
「もうっ、次からは最初に言ってよね?」
なんだかんだ言っても仲の良い関係の二人であった。
高級旅館に入ると女将さんが出迎えてくれました。なんでもまた国王様が入り浸っているそうです。本当にこの国は大丈夫かな?かな?
「おおっ!シオンにクリスじゃないか?デートかな?一緒に露天風呂でも入ると良いぞ!」
すでに出来上がっている国王様にクリスは言った。
「…………国王ともあろう者がこんな所で遊んでいていいのですか?」
「いやー!ここの旅館は最高でな。たまにも国王の重責から解放されても良いだろう?それに新しく入った女官さんも綺麗だしな♪」
ええぇ!?なんでいるの?
「…………何をしているの?」
国王に御酌をしていた女性は褐色肌のノームであった。
「私もここの旅館が気に入ったのよ♪居候の身だし働かないとね。その合間に温泉に入り放題って特典に負けたの♪」
どうやらノームも温泉が気に入ったようだ。
しかし─
「ちょっと!奥さんいる男性に近付き過ぎだよ!それに浴衣も着崩れして………不潔よ!」
「あらあら♪ませちゃって♪これは大人の魅力って奴なのよ?」
国王に寄りかかりながら御酌をするノーム。国王はまだ四大精霊のノームとは気付いてないらしい。
「ムキー!私だってそれくらい出来るもん!ほら、クリスも脱いで!」
ええぇ!?
「ちょっ!シオン!?それはまだ早い!嬉しいけどダメだぁ~!!!」
クリスの服を剥ぎ取ろうとした瞬間…………もの凄い冷気がその場を支配した。
「「ガタガタッ……………」」
「…………ねぇ?何をしているのかしら?」
余りの殺気と冷気に、その場にいた全ての者が恐怖で震え上がった。
「お、王妃様!?」
「母上!?」
「お前…………!?」
氷点下の絶対零度を出しながらニッコリと微笑む王妃様を前に震える事しか出来ない一同であった。
「国王としての重責の息抜きの為に、温泉旅館のお泊まりは許しました。私もシルクード領のショッピングを楽しんでいたので、文句はありませんでしたよ?でも女遊びまで許した覚えはありませんよ………」
王妃様の凍えるような声にいち早く反応したのは国王でした。
「まっ、待て!ちょっと御酌をしてもらっただけで、まだ手は出していない!」
「まだ?これから手を出す予定だったのですね!!!」
!?
「ち、ちがっ─」
「何が違うのですか!まだまだ国内が安定していないと言うのに!わたくし、実家へ帰らせて頂きますわ!その上で、お父様にご報告し、周りの貴族達を集めさせて頂きますわ!」
えっ………?それって………!?
「ちょっと待ってーーーー!!!!王妃様!?これはそこにいるノームのせいなの!?国王………様はちょこっとしか悪くないのよ!?」
「あらあらシオンちゃん。こんなクズ男を庇わなくても良いのよ?シオンちゃんはシルクのドレスを量産してくれればいいからね♪それと、まだ幼女の分際でナニヲしようとしてたのかしら?淑女の教育と合わせて、王妃教育を受けて貰わないといけないわね?ウフフ♪」
ゾック…………この人に逆らってはならない。
そう、脳裏に刷り込まれたシオンだった。
「で、でも!そこのノームは四大精霊だし!人間じゃないからギリギリセーフってことにならない?」
シオンの言葉にようやく冷気が弱まった。
「あら?そうなの?四大精霊ともあろう者が、既婚者を誘惑するなんて、なんて恥知らずなのかしら?」
おおおぃぃぃ!!!!
この王妃様怖いんですけど!?圧倒的実力差があるのにこの態度!?
「うふふ簡単に誘惑されるなんて、奥様に魅力がないからじゃないかしら?」
ピキピキッ
ピキピキッ
止めてーーーーー!!!!!バカノーム!煽ることは言わないでーーーー!!!!
「言ってくれますわね?」
「そっちこそ!」
バチバチッ
バチバチッ
二人はしばらく睨み合った後に、温泉へと向かった。どちらが魅力的か勝負するらしい。
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