異世界転生戦記!少女は能力を封印されて、異世界で勝ち上がっていく(仮)

naturalsoft

文字の大きさ
51 / 101
第3章:幼少期・剣魔大会編

危険!?……………?

しおりを挟む
ワァーーーーーー!!!
ワァーーーーーー!!!


グラン達、アクエリアスチームは順調に勝ち上がり、決勝戦までたどり着いた。

「流石に魔族は体力がありますね。倒したと思ったら、立ち上がってくるなんてびっくりしました!」
「ああ、最後まで油断しないようにな?」
「はいっ!」

グラン達は控室で傷を癒し、試合ついて話し合っていた。

「ねぇ?決勝戦まで時間があるし、子供達の所へ戻りましょう」
「そうだな。決勝戦の装備も話し合いたいしな」

グラン達が控室から出ようとした時、急報が飛び込んできた。

「大変です!グランさん!シオンちゃんが誘拐されました!!!」

飛び込んできたアルデバランが何を言ったのかグラン達は理解出来ずに、

「「「は!?」」」

と、口を揃えて間の抜けた声を出してしまった。すぐに気を取り直してグランはアルデバランに尋ねた!

「一体、どういうことだ!!!」

「申し訳ありません!僕が付いていながら!」

「アルデバラン!言い訳は良いから、説明してちょうだい!」

息を整え、アルデバランは少し前にあった事を話した。

「少し前まで、シオンちゃん達と食事を取り、グランさんの準決勝を観戦してたんです。そして、グランさん達が勝ったのを見届けた後、シオンちゃんはお手洗いに行きました。そして、戻って来なかったんです………」

「ちょっと待て、ただの迷子の可能性も………?」

迷子………まぁ~シオンだしな~ありえるよねー?と、いう空気になったときアルデバランは手紙を出した。

「迷子の可能性もあったのですが、これが届けられました!」

手紙をグランに渡した。

「シオンを無事に返して欲しければ決勝戦で負けろと書いてあるな………」

!?

「では、シオンを拐ったのは対戦相手なのかしら?」

「いや、今、現在もう一つの準決勝をやっている最中だ。どっちのチームが勝つかわからないのにシオンを拐うとは思えない」

「では一体誰が!?」

いくら考えても答えは出なかった。

「恐らくなんですが、このままアクエリアスチームが優勝すると他国、もしくは個人で大損する人物がシオンちゃん拐った可能性があります。しかし、そんな人物なんて色々と多過ぎて特定が出来ません………」

「ならシオンを探す事が1番ね!」
「お嬢様!」

シオン付き、メイドのアルカナはすぐにでも探しに行こうとしたが、レイラに止められた。

「待ちなさい!アルカナ!」
「どうして止めるのですか!?シオンお嬢様のピンチなんですよ!?」

レイラはアルカナに諭すように言った。

「私達が下手に動くのは逆に危険よ。多分、どこからか見張られているわ。シオンの探索は子供達にお願いしましょう」

!?

「しかしっ…………はっ!?」

アルカナはレイラに反論しようとしたが、レイラ膝の上で拳を強く握りしめていた事に気付き、言い止めた。

「アルデバラン、すまなかった。良く知らせてくれて感謝する!」
「いえ!一緒に試合を観戦していたのに申し訳ありません!」

アルデバランは頭を下げた。

その時、試合会場から歓声が聞こえてきた。

ワァーーーーーー!!!
ワァーーーーーー!!!

「ちっ、準決勝が決まったようだな?」
「これで、次の試合は一時間後ね………」

この広い会場と人混みの中から拐われたシオンをどう探すのか、問題は山積みである。

「アルデバラン、すまないがシオンの捜索を手伝ってくれないか?」
「無論です!こちらこそ手伝わせて下さい!」

頭を下げるグランにアルデバランは慌てて協力する事を誓ったのだった。

「俺達の大切な娘に何かあったら…………首を洗って待っているがいい!」

グランは低い声で冷たい殺気を放ちながら言い放った。そしてレイラの周囲は明らかに気温が下がり、控室は寒くなるのだった。

「アルデバラン、それで何か手掛かりは無いのか?」
「シオンは女神セレスティーナ様の加護を受けいるし、実力もその辺の選手より強いわ。どうやって拐ったのかしら?」

「すみません、1人でお手洗いに行かれたので、手口まではなんとも………」

あのシオンを、隙を付いて拐うなんてどんな強者が敵にいるのだろうか?

グランはアルデバランに敵の戦力に注意を払うよう子供達に伝言を頼んだ。



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】

愚者の声
「さて、どうやってシオンが拐われたのか!?」

ヒント
※どこまでいってもシオンと言うことです。



しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

『辺境伯一家の領地繁栄記』スキル育成記~最強双子、成長中~

鈴白理人
ファンタジー
ラザナキア王国の国民は【スキルツリー】という女神の加護を持つ。 そんな国の北に住むアクアオッジ辺境伯一家も例外ではなく、父は【掴みスキル】母は【育成スキル】の持ち主。 母のスキルのせいか、一家の子供たちは生まれたころから、派生スキルがポコポコ枝分かれし、スキルレベルもぐんぐん上がっていった。 双子で生まれた末っ子、兄のウィルフレッドの【精霊スキル】、妹のメリルの【魔法スキル】も例外なくレベルアップし、十五歳となった今、学園入学の秒読み段階を迎えていた── 前作→『辺境伯一家の領地繁栄記』序章:【動物スキル?】を持った辺境伯長男の場合

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

『ミッドナイトマート 〜異世界コンビニ、ただいま営業中〜』

KAORUwithAI
ファンタジー
深夜0時——街角の小さなコンビニ「ミッドナイトマート」は、異世界と繋がる扉を開く。 日中は普通の客でにぎわう店も、深夜を回ると鎧を着た騎士、魔族の姫、ドラゴンの化身、空飛ぶ商人など、“この世界の住人ではない者たち”が静かにレジへと並び始める。 アルバイト店員・斉藤レンは、バイト先が異世界と繋がっていることに戸惑いながらも、今日もレジに立つ。 「袋いりますか?」「ポイントカードお持ちですか?」——そう、それは異世界相手でも変わらない日常業務。 貯まるのは「ミッドナイトポイントカード(通称ナイポ)」。 集まるのは、どこか訳ありで、ちょっと不器用な異世界の住人たち。 そして、商品一つひとつに込められる、ささやかで温かな物語。 これは、世界の境界を越えて心を繋ぐ、コンビニ接客ファンタジー。 今夜は、どんなお客様が来店されるのでしょう? ※異世界食堂や異世界居酒屋「のぶ」とは 似て非なる物として見て下さい

前世で薬漬けだったおっさん、エルフに転生して自由を得る

がい
ファンタジー
ある日突然世界的に流行した病気。 その治療薬『メシア』の副作用により薬漬けになってしまった森野宏人(35)は、療養として母方の祖父の家で暮らしいた。 爺ちゃんと山に狩りの手伝いに行く事が楽しみになった宏人だったが、田舎のコミュニティは狭く、宏人の良くない噂が広まってしまった。 爺ちゃんとの狩りに行けなくなった宏人は、勢いでピルケースに入っているメシアを全て口に放り込み、そのまま意識を失ってしまう。 『私の名前は女神メシア。貴方には二つ選択肢がございます。』 人として輪廻の輪に戻るか、別の世界に行くか悩む宏人だったが、女神様にエルフになれると言われ、新たな人生、いや、エルフ生を楽しむ事を決める宏人。 『せっかくエルフになれたんだ!自由に冒険や旅を楽しむぞ!』 諸事情により不定期更新になります。 完結まで頑張る!

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

転生したら、伯爵家の嫡子で勝ち組!だけど脳内に神様ぽいのが囁いて、色々依頼する。これって異世界ブラック企業?それとも社畜?誰か助けて

ゆうた
ファンタジー
森の国編 ヴェルトゥール王国戦記  大学2年生の誠一は、大学生活をまったりと過ごしていた。 それが何の因果か、異世界に突然、転生してしまった。  生まれも育ちも恵まれた環境の伯爵家の嫡男に転生したから、 まったりのんびりライフを楽しもうとしていた。  しかし、なぜか脳に直接、神様ぽいのから、四六時中、依頼がくる。 無視すると、身体中がキリキリと痛むし、うるさいしで、依頼をこなす。 これって異世界ブラック企業?神様の社畜的な感じ?  依頼をこなしてると、いつの間か英雄扱いで、 いろんな所から依頼がひっきりなし舞い込む。 誰かこの悪循環、何とかして! まったりどころか、ヘロヘロな毎日!誰か助けて

処理中です...