67 / 101
第4章:学園編
時間制限………
しおりを挟む
ドンッ!
ドンッ!
ギンッ!
ギンッ!
ボッン!
ボッン!
訓練場で大勢の学生達が、己の得意とする武器や魔法で訓練していた。その中で一際、レベルの高いシオン達の模擬戦を見ようと、大勢の別の学年の生徒も遠巻きに見ていた。
「見られていると緊張するな~」
「安心しろ。シオンの間抜け面は全国に広まるのも時間の問題だ」
シオンはレグルスを蹴り飛ばすと、カレンに組み手をお願いした。
「久々に少し本気で殺るとしようかのう!」
「望む所よ!」
シオンが剣を構えて、カレンは拳を構えた。
お互いが静かに闘気を高める。
「はっ!!!」
「ふっ!!!」
ドンッ!ドンッ!ドンッ!
ドンッ!ドンッ!ドンッ!
シオンとカレンが目に止まらないスピードで剣と拳が交わると衝撃波が◎発生し、周囲を驚かせた。
「なかなか腕を上げたのぅ?シオン!」
「上から目線………いい加減にしてよね!」
ドーンッ!ドーンッ!
ドーンッ!ドーンッ!
「くっ!?さらにスピードを上げるか!?」
「まだまだよっ!」
シオンの苛烈な攻めにカレンは大きく距離を取る。そこに─
「私の新しい技を受けて見なさい!秘技 《大蛇切り》!!!」
シオンの周囲から八つの剣筋が現れ、カレンに襲い掛かった!
「ふっ!御主だけ成長しておると思わぬ事じゃ!秘技 《紅蓮連撃》!!!」
カレンの拳から【炎の華】が現れ、シオンを迎撃した!
「炎の華が………!?」
ドッカーーーーーーン!!!
たった1つの炎の華がシオンの八つの刃を2~3個吹き飛ばした!
「何て威力よ!」
ドッカーーーーーーン!!!
次々にシオンの攻撃は無効化され、逆に炎の華がシオンを襲った!
ドーーーン!
ドーーーン!
「ほれほれ!逃げるだけかのぅ!?」
カッチーーン!!!
「余り、舐めないで!!!」
ザッシュ!!!
シオンは襲い来る炎の華を切り裂いた!
「ほうっ!やるのぅ!!!!」
「当たり前でっしょ!」
シオンは隙を突いてカレンに一気に飛び掛かった!
「これで決めるわっ!」
「来るが良いのじゃ!」
ガッキーーーーーン!!!
闘気を纏ったカレンの拳とシオンの剣がぶつかり合い、大きな音が響き渡った。
「まだまだーーーーー!!!!うりゃっーーーーー!!!!」
「なんのーーー!こなくそーなのじゃーーー!!!」
間抜けな雄叫びとは裏腹に、ダダダッ!と応酬が続いた。
「だりゃーーー!!!!」
!?
カレンはまた大きく距離を取った。
「逃げるなんて、カレンにしては弱気ね!」
カレンは不敵な笑みを浮かべて言った。
「いや?妾の勝ちじゃ!シオン!」
シオンは自分の身体を確認するが、大きなダメージはない。と、いうことはブラフか?
「まだ決まってないわよ!」
シオンが更に闘気を上げてカレンに向かった所で…………バタンッ!
シオンが倒れた。
「ぐぎぎぎっ………がーーーーーーーー!!!!」
シオンの身体から黒い鎖が現れ、シオンを束縛した後、消えた。
そう、シオンは5分間しか力を振るえないのだ。決して作者が最近思い出した訳ではないのよ!?
「はぁはぁはぁ…………くっそーーー!」
「シオンの悪い癖じゃな。熱中し過ぎると時間を忘れてしまうのじゃ!もっと自分の活動限界に気を配るべきじゃ」
二人の戦いは全校生徒に知れ渡る事となる。そう、シオンは達人級の力を持つが何かしらの要因で5分間しか戦えない事を白昼の元にさらしたのであった。
「シオンさんは5分しか戦えないのですか?」
「ああ、強力な呪いを受けていてな………全力を出せるのは5分間が限界なんだ」
シオンに同情するカウスとスピカであったが、この事実を大勢の人に知られたのは間抜けとしか言えなかった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
愚者の声
「こうしてシオンは…………まぁ、なんとかするでしょう!」
ドンッ!
ギンッ!
ギンッ!
ボッン!
ボッン!
訓練場で大勢の学生達が、己の得意とする武器や魔法で訓練していた。その中で一際、レベルの高いシオン達の模擬戦を見ようと、大勢の別の学年の生徒も遠巻きに見ていた。
「見られていると緊張するな~」
「安心しろ。シオンの間抜け面は全国に広まるのも時間の問題だ」
シオンはレグルスを蹴り飛ばすと、カレンに組み手をお願いした。
「久々に少し本気で殺るとしようかのう!」
「望む所よ!」
シオンが剣を構えて、カレンは拳を構えた。
お互いが静かに闘気を高める。
「はっ!!!」
「ふっ!!!」
ドンッ!ドンッ!ドンッ!
ドンッ!ドンッ!ドンッ!
シオンとカレンが目に止まらないスピードで剣と拳が交わると衝撃波が◎発生し、周囲を驚かせた。
「なかなか腕を上げたのぅ?シオン!」
「上から目線………いい加減にしてよね!」
ドーンッ!ドーンッ!
ドーンッ!ドーンッ!
「くっ!?さらにスピードを上げるか!?」
「まだまだよっ!」
シオンの苛烈な攻めにカレンは大きく距離を取る。そこに─
「私の新しい技を受けて見なさい!秘技 《大蛇切り》!!!」
シオンの周囲から八つの剣筋が現れ、カレンに襲い掛かった!
「ふっ!御主だけ成長しておると思わぬ事じゃ!秘技 《紅蓮連撃》!!!」
カレンの拳から【炎の華】が現れ、シオンを迎撃した!
「炎の華が………!?」
ドッカーーーーーーン!!!
たった1つの炎の華がシオンの八つの刃を2~3個吹き飛ばした!
「何て威力よ!」
ドッカーーーーーーン!!!
次々にシオンの攻撃は無効化され、逆に炎の華がシオンを襲った!
ドーーーン!
ドーーーン!
「ほれほれ!逃げるだけかのぅ!?」
カッチーーン!!!
「余り、舐めないで!!!」
ザッシュ!!!
シオンは襲い来る炎の華を切り裂いた!
「ほうっ!やるのぅ!!!!」
「当たり前でっしょ!」
シオンは隙を突いてカレンに一気に飛び掛かった!
「これで決めるわっ!」
「来るが良いのじゃ!」
ガッキーーーーーン!!!
闘気を纏ったカレンの拳とシオンの剣がぶつかり合い、大きな音が響き渡った。
「まだまだーーーーー!!!!うりゃっーーーーー!!!!」
「なんのーーー!こなくそーなのじゃーーー!!!」
間抜けな雄叫びとは裏腹に、ダダダッ!と応酬が続いた。
「だりゃーーー!!!!」
!?
カレンはまた大きく距離を取った。
「逃げるなんて、カレンにしては弱気ね!」
カレンは不敵な笑みを浮かべて言った。
「いや?妾の勝ちじゃ!シオン!」
シオンは自分の身体を確認するが、大きなダメージはない。と、いうことはブラフか?
「まだ決まってないわよ!」
シオンが更に闘気を上げてカレンに向かった所で…………バタンッ!
シオンが倒れた。
「ぐぎぎぎっ………がーーーーーーーー!!!!」
シオンの身体から黒い鎖が現れ、シオンを束縛した後、消えた。
そう、シオンは5分間しか力を振るえないのだ。決して作者が最近思い出した訳ではないのよ!?
「はぁはぁはぁ…………くっそーーー!」
「シオンの悪い癖じゃな。熱中し過ぎると時間を忘れてしまうのじゃ!もっと自分の活動限界に気を配るべきじゃ」
二人の戦いは全校生徒に知れ渡る事となる。そう、シオンは達人級の力を持つが何かしらの要因で5分間しか戦えない事を白昼の元にさらしたのであった。
「シオンさんは5分しか戦えないのですか?」
「ああ、強力な呪いを受けていてな………全力を出せるのは5分間が限界なんだ」
シオンに同情するカウスとスピカであったが、この事実を大勢の人に知られたのは間抜けとしか言えなかった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
愚者の声
「こうしてシオンは…………まぁ、なんとかするでしょう!」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
32
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる