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第5章:邪神復活編
~閑話~
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真っ白い空間にその人物はいた。
目をつぶり瞑想している様に見えるが、何十人との連絡を同時にこなしていた。
「ふぅ~、ようやく混乱が収まり後始末も完了してきたな。いや、1番大事な事が残っているか………」
その人物は目を開き、深いため息を付いた。
『創造神様、ご報告があります!』
異世界【スフィア】から女神セレスティーナからの定時報告であった。
「おお、セレスティーナよ。そちらはどうだ?変わりないか?」
『大変なんです!助けて下さい!創造神様!』
普段冷静なセレスティーナの切羽詰まった声に創造神は気を引き締めた。
「何があった!?シオンは無事なのか!」
創造神の思いとは逆に、想像しない言葉が返ってきた。
『あの脳筋のリューシンが人間と結婚するんですよ~(泣)何とか言って……してください!』
はっ!???
「い、いやまぁ~予想外の報告に私も言葉を失ったよ………マジで?」
勝利の女神リューシン…………武骨で軍人の様な武術一辺倒の戦の女神である。長い間、強くなることを目指して色恋沙汰には全く興味のない女神で知られていた。
結婚?しかも人間と!?
「待て、セレスティーナよ。リューシンは邪神に封印されているのではなかったのか?」
『瀕死のリューシンを回復させて、幾つかの呪縛の鎖を解いた後、暇だからと人間の肉体を受肉させ下界へ降りたのです!そこでシオンの兄であるレイン君に負けて惚れたそうです………』
「おいおい、対戦相手に負けたから好きになるってどんだけ単純なんだ?あいつは?」
『しかも、すでに婚約者としてシオンの家に住み着き、後2年後には結婚するんですよ~(マジ泣)』
う~む………脳筋のリューシンに先を越されたのがそんなに悔しいのか?我々神々は1000年に1度、同族と結婚出来れば良い方である。寿命がほぼ無いのと、自分の管理する星(世界)を護る事で忙しいからだ。
創造神が唸っていると、割り込みで声が上がった。
『創造神様!セレスティーナの言った事は本当なんですか!!!?』
別の女神であった。
『私なんて500年も出会いが無いのに!』
そこにさらに別の女神が…………
『嘘っ!マジで?脳筋の分際で!!!』
またさらにさらに別の女神が………以下同文
『私なんて800年も出会いがないのよ!』
『セレスティーナ!絶対に邪魔しなさいよ!』
『そうよ!そうよ!自分は興味ありませんって顔をして、ちゃっかり良い男ゲットなんて許せないわ!』
『キィーーーー!!!!羨ましい!!!!』
わいわい、ガヤガヤといつの間にか大勢の女神達が会話に割り込んできた。
「これ!仕事に戻らん………」
『ねぇ!相手の画像とか無いの?』
セレスティーナは創造神の所にレインの【写真】を送った。無限収納の魔法のバックは神界と繋がっているのだ。
『なっ!?美少年………だと?』
各世界で、美的センスの違いはあるものの概ね、レインの容姿は美少年と認識された。
『許すまじ!女神リューシン!!!!リア充!死すべし!!!!』
『女神の名の元に、リア充は死になさい!』
『羨ましい…………シクシク』
『マジで勝ち組(勝利の)リューシン!!!』
ギャー!ギャー!ギャー!と、この女が三人集まれば姦しいとは良く言ったもんだ言う状況はしばらく続くのだった。
・
・
・
・
・
・
・
・
・
「おーい!セレスティーナよ。【邪神】である虚無の神アビスメイデンがそろそろ復活しそうだぞ?こちらからシオンに掛けられた呪縛の鎖を解呪するアイテムを送るから十分に気を付けるようにな!」
創造神が最重要な事を話していたが、他の女神との愚痴を言い合っていたセレスティーナには届いていなかった。
どうなるシオン!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
愚者の声
「女神の女子会…………どこも一緒ですね?」
目をつぶり瞑想している様に見えるが、何十人との連絡を同時にこなしていた。
「ふぅ~、ようやく混乱が収まり後始末も完了してきたな。いや、1番大事な事が残っているか………」
その人物は目を開き、深いため息を付いた。
『創造神様、ご報告があります!』
異世界【スフィア】から女神セレスティーナからの定時報告であった。
「おお、セレスティーナよ。そちらはどうだ?変わりないか?」
『大変なんです!助けて下さい!創造神様!』
普段冷静なセレスティーナの切羽詰まった声に創造神は気を引き締めた。
「何があった!?シオンは無事なのか!」
創造神の思いとは逆に、想像しない言葉が返ってきた。
『あの脳筋のリューシンが人間と結婚するんですよ~(泣)何とか言って……してください!』
はっ!???
「い、いやまぁ~予想外の報告に私も言葉を失ったよ………マジで?」
勝利の女神リューシン…………武骨で軍人の様な武術一辺倒の戦の女神である。長い間、強くなることを目指して色恋沙汰には全く興味のない女神で知られていた。
結婚?しかも人間と!?
「待て、セレスティーナよ。リューシンは邪神に封印されているのではなかったのか?」
『瀕死のリューシンを回復させて、幾つかの呪縛の鎖を解いた後、暇だからと人間の肉体を受肉させ下界へ降りたのです!そこでシオンの兄であるレイン君に負けて惚れたそうです………』
「おいおい、対戦相手に負けたから好きになるってどんだけ単純なんだ?あいつは?」
『しかも、すでに婚約者としてシオンの家に住み着き、後2年後には結婚するんですよ~(マジ泣)』
う~む………脳筋のリューシンに先を越されたのがそんなに悔しいのか?我々神々は1000年に1度、同族と結婚出来れば良い方である。寿命がほぼ無いのと、自分の管理する星(世界)を護る事で忙しいからだ。
創造神が唸っていると、割り込みで声が上がった。
『創造神様!セレスティーナの言った事は本当なんですか!!!?』
別の女神であった。
『私なんて500年も出会いが無いのに!』
そこにさらに別の女神が…………
『嘘っ!マジで?脳筋の分際で!!!』
またさらにさらに別の女神が………以下同文
『私なんて800年も出会いがないのよ!』
『セレスティーナ!絶対に邪魔しなさいよ!』
『そうよ!そうよ!自分は興味ありませんって顔をして、ちゃっかり良い男ゲットなんて許せないわ!』
『キィーーーー!!!!羨ましい!!!!』
わいわい、ガヤガヤといつの間にか大勢の女神達が会話に割り込んできた。
「これ!仕事に戻らん………」
『ねぇ!相手の画像とか無いの?』
セレスティーナは創造神の所にレインの【写真】を送った。無限収納の魔法のバックは神界と繋がっているのだ。
『なっ!?美少年………だと?』
各世界で、美的センスの違いはあるものの概ね、レインの容姿は美少年と認識された。
『許すまじ!女神リューシン!!!!リア充!死すべし!!!!』
『女神の名の元に、リア充は死になさい!』
『羨ましい…………シクシク』
『マジで勝ち組(勝利の)リューシン!!!』
ギャー!ギャー!ギャー!と、この女が三人集まれば姦しいとは良く言ったもんだ言う状況はしばらく続くのだった。
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「おーい!セレスティーナよ。【邪神】である虚無の神アビスメイデンがそろそろ復活しそうだぞ?こちらからシオンに掛けられた呪縛の鎖を解呪するアイテムを送るから十分に気を付けるようにな!」
創造神が最重要な事を話していたが、他の女神との愚痴を言い合っていたセレスティーナには届いていなかった。
どうなるシオン!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
愚者の声
「女神の女子会…………どこも一緒ですね?」
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