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第5章:邪神復活編
剣魔大会に向けて─
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あれから暫く経ち─
ドッカーーーーン!!!!
「よっしゃ!私の勝ちだー!」
『勝者シオン!』
地方の武術大会に出場していたシオンは見事に優勝を果たした。この大会も剣魔大会に出場する為のランキングに関係してくる。
全国の貴族が集まる学園でも、月に1度校内大会があり、上位に入るとランキング戦の評価に繋がる。しかし、学生でも国内の大会であれば自由に参加出来るのだ。ここの貴族は戦えることが1番大事な事であるのだから………
「ふぁ~!ようやく終わったかのぅ?」
観客席で寝ていたカレンがあくびをしながら起き上がった。
「ちょっとカレンさん!せっかくシオンの勝負を見ないで酷いじゃないですか!?」
一緒に来ていたアイギスが注意する。
「な~に、この大会はレベルが低かった。シオンなら楽勝じゃったよ」
「だからって………」
まだ何か言いたそうなアイギスをよそに、シオンがやって来た。
「お~い!やったよ~!優勝だー♪」
シオンは満面の笑みでやって来た事でアイギスは何も言えなくなり、シオンにおめでとうと言うのだった。
「シオン、おめでとう!」
「うん!ありがとう!」
シオンはとても嬉しそうだ。シオンは今まで公式戦では優勝したことがなかったからな。【なぜ】か、カレンのような強い相手と当たり一回戦も勝てない事が多々あった。
※愚者の声は関係ありません!シオンのくじ運が悪いだけです!
学園の校内戦でも5分以上戦えない事が浸透し、同級生達も対策を練りシオン相手に互角の勝負をする者も出てきたのだ。
そしてレイン、カレン、レグルス、スピカ、アイギス(アイギナ)、カウスなどレベルの高い者が揃っている奇跡の世代に、シオンはベスト10位内に入るのがやっとであった。
それはそれで十分凄い事なのだが、みんなとランキング戦の評価ポイントに差が出て来てしまった。そこで、地方大会へ出てポイントを稼ごうとした次第である。
「うへへへへ♪」
シオンは優勝トロフィーに頬擦りして、不気味な笑みを浮かべている。うん、実に気持ちが悪い………ヘブシッ!
(口は災いの元だよ♪)
「シオン、どうかしたの?」
「何でもないよ。愚か者が居たからシバいていただけ~」
そこへ、カレンがシオンを注意した。
「シオン、相手が格下だからといって最後の魔力弾は溜めが長過ぎじゃぞ?素早い相手なら攻撃を受けていところじゃ」
「むぅ~、わかっているよ!だからわざとスキを作って誘ったんだよ!」
カレンは驚いたようにシオンを見た。
「なんじゃと?あれはわざとだったのか?」
「そだよ~?最近は私の能力解放を誘ってくる相手が多いから、私も油断を誘うように工夫してるんだよ」
カレンは嬉しそうに頷いた。
「あの単純なシオンが、成長してくれて嬉しいのじゃ!」
カレンは涙を流しながらしみじみとしていた。
「カレンさん、そこまで言わなくても…………」
アイギスはあわあわして見ていた。
「あははは、今日は気分が良いから許すけど、帰ったら殺す!」
シオンは笑顔でカレンにチョップするのでした。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
愚者の声
「シオン達の剣魔大会が始まりますよ~」
ドッカーーーーン!!!!
「よっしゃ!私の勝ちだー!」
『勝者シオン!』
地方の武術大会に出場していたシオンは見事に優勝を果たした。この大会も剣魔大会に出場する為のランキングに関係してくる。
全国の貴族が集まる学園でも、月に1度校内大会があり、上位に入るとランキング戦の評価に繋がる。しかし、学生でも国内の大会であれば自由に参加出来るのだ。ここの貴族は戦えることが1番大事な事であるのだから………
「ふぁ~!ようやく終わったかのぅ?」
観客席で寝ていたカレンがあくびをしながら起き上がった。
「ちょっとカレンさん!せっかくシオンの勝負を見ないで酷いじゃないですか!?」
一緒に来ていたアイギスが注意する。
「な~に、この大会はレベルが低かった。シオンなら楽勝じゃったよ」
「だからって………」
まだ何か言いたそうなアイギスをよそに、シオンがやって来た。
「お~い!やったよ~!優勝だー♪」
シオンは満面の笑みでやって来た事でアイギスは何も言えなくなり、シオンにおめでとうと言うのだった。
「シオン、おめでとう!」
「うん!ありがとう!」
シオンはとても嬉しそうだ。シオンは今まで公式戦では優勝したことがなかったからな。【なぜ】か、カレンのような強い相手と当たり一回戦も勝てない事が多々あった。
※愚者の声は関係ありません!シオンのくじ運が悪いだけです!
学園の校内戦でも5分以上戦えない事が浸透し、同級生達も対策を練りシオン相手に互角の勝負をする者も出てきたのだ。
そしてレイン、カレン、レグルス、スピカ、アイギス(アイギナ)、カウスなどレベルの高い者が揃っている奇跡の世代に、シオンはベスト10位内に入るのがやっとであった。
それはそれで十分凄い事なのだが、みんなとランキング戦の評価ポイントに差が出て来てしまった。そこで、地方大会へ出てポイントを稼ごうとした次第である。
「うへへへへ♪」
シオンは優勝トロフィーに頬擦りして、不気味な笑みを浮かべている。うん、実に気持ちが悪い………ヘブシッ!
(口は災いの元だよ♪)
「シオン、どうかしたの?」
「何でもないよ。愚か者が居たからシバいていただけ~」
そこへ、カレンがシオンを注意した。
「シオン、相手が格下だからといって最後の魔力弾は溜めが長過ぎじゃぞ?素早い相手なら攻撃を受けていところじゃ」
「むぅ~、わかっているよ!だからわざとスキを作って誘ったんだよ!」
カレンは驚いたようにシオンを見た。
「なんじゃと?あれはわざとだったのか?」
「そだよ~?最近は私の能力解放を誘ってくる相手が多いから、私も油断を誘うように工夫してるんだよ」
カレンは嬉しそうに頷いた。
「あの単純なシオンが、成長してくれて嬉しいのじゃ!」
カレンは涙を流しながらしみじみとしていた。
「カレンさん、そこまで言わなくても…………」
アイギスはあわあわして見ていた。
「あははは、今日は気分が良いから許すけど、帰ったら殺す!」
シオンは笑顔でカレンにチョップするのでした。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
愚者の声
「シオン達の剣魔大会が始まりますよ~」
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