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第5章:邪神復活編
嘘でしょう!?
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レグルスと一緒に向こう側の控室へ向かった。すると、対戦相手であった獣人族の選手が歩いてきたのだ。
「おい!ちょっといいか?」
レグルスが声を掛けると向こうも一瞬、びっくりしたような顔になるがすぐに平静を装った。
「2回戦、棄権ってどういうことだ?この剣魔大会の重要性を理解しているんだろう?」
レグルスは静かに声を落として獣人の選手に問い掛けた。すると向こうは頭を掻きながら申し訳無さそうに言葉を発した。
「この度はすまなかった。どうしても戦う事が出来なかったのだ」
選手の様子から体調不良ではない別の訳があると感じた。
「理由を教えて欲しい。俺達は2回も不戦勝で勝ってしまった。このままだと俺達も不完全燃焼だし、他の者から変に怪しまれてしまう」
獣人の選手は素直に理由を話してくれた。
「ここでは誰に聞かれるかわからない。そこの個室で話そうか?」
シオン達はそのまま個室に入り、獣人族の選手から理由を聞いた。
「見た所、体調不良じゃないよね?何か上から圧力でも掛かったの?」
「その通りだ。お前達………いや、君とは戦うなと言われたよ」
シオンを指差していった。
「シオンと戦うな?英雄王の娘だからか?」
首を傾げるレグルスに獣人族の選手は答えた。そしてその答えにシオンは驚愕したのだった。
「いいや、発明女王の2つ名を持つシオンと戦うなと言われたんだ。そして、俺も君とは戦いたくない。名誉が多少傷付いてもな!」
どういう事よ!?と、疑問の考えが浮かぶ。そして続けて聞いた。
「発明女王の発明品はどれも素晴らしい物だ。新しい酒に市民でも手の届く美容品、そして薬品類だ。特に回復魔法では治せない病気の薬品に大勢の者が救われた。知っての通り獣人は魔法が苦手だ。冒険者や教会の者にお願いすると足元を見られ高額な料金を求められた。そこに君の治療薬が出回る事で本当に助かったんだ。逆にお礼を言わせて欲しい!」
えっ!いや?あっ!はい!どうも………?
シオンは急にお礼を言われて戸惑いを隠せなかった。
「後、君の発明したノミ取りの薬は個人的に助かるよ。背中とか痒くなって嫌だったんだ」
ごめんなさい!犬猫用のペットのノミ取り薬を獣人でもいけるんじゃねぇ?と思って作っただけです!?
「………それでシオンと戦いたく無かったから棄権したのか?」
「ああ、そうだ。もしシオンを傷付ければ命を救われた仲間達から袋叩きに合い国を追い出されかれないからな?」
そんなにですか!?
「君は自分の価値をもっと知るべきだよ?別に君が弱いとは思っていない。あの英雄王の娘だからそれ相応の鍛練はやっているだろう?しかし、君を試合中に大怪我を負わせて腕が動かなくなったりしたら発明に影響し、世界中の損失は計り知れないだろう!」
ちょっと!?なんで世界中の損失に発展するのよ!?【私は世界のシオン】って叫べばいいわけ!?
「ちょっと待ってよ!私は実力で勝ち上がって、剣魔大会を優勝したいのよ!」
シオンは叫んだ!レグルスが暴れるシオンを後ろから抱き締め動きを止める。
「君の憤りはわかる。でも、君は世界中に貢献し過ぎたんだ。君にその気が無くても、気を傷付けた事で取引を止められたり、周りから反感を買ったりする状態なんだ。いくら剣魔大会の試合といっても君を勝たせた方が国としての損失が少ないんだよ」
マジかよ!????
「!?まさか、この後の試合も?」
獣人族は頷いた。
「自国の選手でも英雄王の娘を傷付ければ周りから白い目でみられるだろうから棄権するだろうね。まぁ、知り合いはわからないけど」
こうして、有益?(聞きたくなかった)な情報を聞いたシオン達はトボトボと、両親の待つ観客席へと戻るのであった。
両親の観客席はVIP席の個室である。ガラス張りの窓から試合が一望出来る部屋になっていた。
「あら?シオン、どうしたの?元気がないわね?」
母親の姿を見つけると、シオンは母親の胸に飛び込んだ。
「お母様ーーーーーー!!!!!」
突然、泣き出したシオンにびっくりする母レイラだったが、すぐに背中を擦りシオンをあやした。
「どうしたの?」
事情を聞くと、あちゃーとした顔になりシオンにいった。
「シオン、落ち着いて聞いてね?」
コクリッと頷くシオン
「どうしようもないわ♪ドンマイ♪」
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああん!!!!!
大泣きするシオンであった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
愚者の声
「あつかい難い人物なのです!」
「おい!ちょっといいか?」
レグルスが声を掛けると向こうも一瞬、びっくりしたような顔になるがすぐに平静を装った。
「2回戦、棄権ってどういうことだ?この剣魔大会の重要性を理解しているんだろう?」
レグルスは静かに声を落として獣人の選手に問い掛けた。すると向こうは頭を掻きながら申し訳無さそうに言葉を発した。
「この度はすまなかった。どうしても戦う事が出来なかったのだ」
選手の様子から体調不良ではない別の訳があると感じた。
「理由を教えて欲しい。俺達は2回も不戦勝で勝ってしまった。このままだと俺達も不完全燃焼だし、他の者から変に怪しまれてしまう」
獣人の選手は素直に理由を話してくれた。
「ここでは誰に聞かれるかわからない。そこの個室で話そうか?」
シオン達はそのまま個室に入り、獣人族の選手から理由を聞いた。
「見た所、体調不良じゃないよね?何か上から圧力でも掛かったの?」
「その通りだ。お前達………いや、君とは戦うなと言われたよ」
シオンを指差していった。
「シオンと戦うな?英雄王の娘だからか?」
首を傾げるレグルスに獣人族の選手は答えた。そしてその答えにシオンは驚愕したのだった。
「いいや、発明女王の2つ名を持つシオンと戦うなと言われたんだ。そして、俺も君とは戦いたくない。名誉が多少傷付いてもな!」
どういう事よ!?と、疑問の考えが浮かぶ。そして続けて聞いた。
「発明女王の発明品はどれも素晴らしい物だ。新しい酒に市民でも手の届く美容品、そして薬品類だ。特に回復魔法では治せない病気の薬品に大勢の者が救われた。知っての通り獣人は魔法が苦手だ。冒険者や教会の者にお願いすると足元を見られ高額な料金を求められた。そこに君の治療薬が出回る事で本当に助かったんだ。逆にお礼を言わせて欲しい!」
えっ!いや?あっ!はい!どうも………?
シオンは急にお礼を言われて戸惑いを隠せなかった。
「後、君の発明したノミ取りの薬は個人的に助かるよ。背中とか痒くなって嫌だったんだ」
ごめんなさい!犬猫用のペットのノミ取り薬を獣人でもいけるんじゃねぇ?と思って作っただけです!?
「………それでシオンと戦いたく無かったから棄権したのか?」
「ああ、そうだ。もしシオンを傷付ければ命を救われた仲間達から袋叩きに合い国を追い出されかれないからな?」
そんなにですか!?
「君は自分の価値をもっと知るべきだよ?別に君が弱いとは思っていない。あの英雄王の娘だからそれ相応の鍛練はやっているだろう?しかし、君を試合中に大怪我を負わせて腕が動かなくなったりしたら発明に影響し、世界中の損失は計り知れないだろう!」
ちょっと!?なんで世界中の損失に発展するのよ!?【私は世界のシオン】って叫べばいいわけ!?
「ちょっと待ってよ!私は実力で勝ち上がって、剣魔大会を優勝したいのよ!」
シオンは叫んだ!レグルスが暴れるシオンを後ろから抱き締め動きを止める。
「君の憤りはわかる。でも、君は世界中に貢献し過ぎたんだ。君にその気が無くても、気を傷付けた事で取引を止められたり、周りから反感を買ったりする状態なんだ。いくら剣魔大会の試合といっても君を勝たせた方が国としての損失が少ないんだよ」
マジかよ!????
「!?まさか、この後の試合も?」
獣人族は頷いた。
「自国の選手でも英雄王の娘を傷付ければ周りから白い目でみられるだろうから棄権するだろうね。まぁ、知り合いはわからないけど」
こうして、有益?(聞きたくなかった)な情報を聞いたシオン達はトボトボと、両親の待つ観客席へと戻るのであった。
両親の観客席はVIP席の個室である。ガラス張りの窓から試合が一望出来る部屋になっていた。
「あら?シオン、どうしたの?元気がないわね?」
母親の姿を見つけると、シオンは母親の胸に飛び込んだ。
「お母様ーーーーーー!!!!!」
突然、泣き出したシオンにびっくりする母レイラだったが、すぐに背中を擦りシオンをあやした。
「どうしたの?」
事情を聞くと、あちゃーとした顔になりシオンにいった。
「シオン、落ち着いて聞いてね?」
コクリッと頷くシオン
「どうしようもないわ♪ドンマイ♪」
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああん!!!!!
大泣きするシオンであった。
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【後書き】
愚者の声
「あつかい難い人物なのです!」
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