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第5章:邪神復活編
勝敗!
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シオンは笑っていた。笑いながら剣を振るっていた。その剣を受けるスピカはだんだんと焦ってきた。シオンがここまで不戦勝で勝ち上がり、不満を抱えていた事はわかっていた。しかし、最初は嬉しくとも激突を繰り返す内に普通なら嬉しさよりも必死さが出てくるものである。
しかしシオンは何合打ち合っても、シオンは顔を歪めたりせず笑っている。その表情を練習の組合では何度も見てきた。しかし、本当の真剣勝負に笑って戦えるものだろうか?
異端………シオンは、女神セレスティーナ様の魂をその身に宿した特別な存在。さらに異世界の知識でこの世界スフィアに多大な貢献をしてきた発明女王である。普段の生活からは少し……かなり変わった性格の普通の少女である。
それでもこと戦闘に置いて異端児と言わざる負えない。
「あははは!楽しいねぇ!」
キンッ!キンッ!と剣戟の鳴り響くフィールドで笑えるのはアイギナぐらいであろう。
「ええっ!楽しいですが、出来ればもっと真面目に真剣に打ち合ってもらいたいですわね!」
ギンッ!!!
両者とも動きながら激しく打ち合い、流石に息が乱れてきた。しかし、スピカは危険を犯さずに現状維持で隙を窺うに留めている。それはシオンのリミットを知っているからだ。リミットを過ぎればシオンは戦えなくなる。故に、ギリギリになればシオンが焦って向かってくると踏んでいた。
シュッタ!
シオンとレグルスが距離を取り、背中を預けるように並んだ。
「そろそろだな?」
「ええ、ここまで戦えば私達の力は十分に知って貰った。そろそろ決着を着けよう!」
スピカ達もそろそろだと、気を引き締めていた。
「そろそろシオンの活動限界よ。動くなら次ね!」
「クハハハッ!この楽しい舞台も終幕かよ。少し残念だな?」
二人は顔を会わせて笑ったのだった。
スピカの予想通り、シオンとレグルスが飛び出した!
スピカとアイギナも飛び出す!
お互いにぶつかろうとした瞬間、シオンとレグルスが交差し、相手を入れ替えた。シオンがスピカからアイギナに、レグルスがスピカとぶつかる!
「おっと!?」
アイギナは即座に対応し、シオンの攻撃を防いだ!しかし、完全に勢いを殺せず後ろへ吹き飛ぶ!
「まだまだ行くよー!」
シオンの激しい攻撃にアイギナは防御に徹した。しかしだんだん防げなくなり、小さい殺傷が増えていった。
「これはやべぇーな!」
アイギナは闘気を爆発させ、距離を取った。
「はぁはぁ、まだリミットは来ないのか?」
シオンに視線をやるとシオンは力を溜めて、強力な一撃を繰り出そうとしていた。それを見たアイギナは─
「へへへっ、やっぱり戦うなら真っ向勝負だよな!」
アイギナも両脚に闘気を溜める!
「行くよー!必殺 《聖光破邪》!!!」
対邪神に有効な聖属性の攻撃技である。しかし、高出力のエネルギーは対人戦でも有効であった。
「たっくよー!もっと気合いの掛け声ぐらいしろよな!秘技 《バーニング・エッジ》!!!」
!?
カレンの技の脚技バージョンであった。2つの技が交差したとき、アイギナの技を呑み込んでそのままアイギナへと向かっていく。
「マジかよーーーーーー!!!!!!」
ドーーーーーーーン!!!!!!
大きな音と共にアイギナは大きく吹き飛び、そのまま地面へ倒れた。
こうして、シオンとアイギナの戦いは決着を見たのだった。
一方、レグルスの方はスピカに苦戦していた。
シオンと相手を入れ替えた所で、最初は優勢を保っていたがだんだんと劣勢となっていった。
「くっ!?」
「ほら!ほら!どうしましたか!お兄様!」
スピカの強力な連続攻撃にレグルスは防戦一方になっていた。しかし、スピカもまた決定打に欠けていた。レグルスの防御魔法とスピードはスピカを上回っていたからだ。
だが、レグルスもまたスピカに攻撃を当てる事が出来なく、スピカの剣を受ける手が痺れて来ていた。
「まだだ!今日の勝ちを譲る気はない!」
「ならば、それを証明してみせなさい!秘技 《王剣迅雷》!!!」
スピカの新たな技である。身体に雷を宿しスピードを上げる技であり、刀身にも雷を纏わせる。故に、剣を交えるだけでもイカズチのダメージを与える。
「ああ!証明してやるさ!秘技 《イージス・シールド》!!!」
!?
『防御魔法?いやスキルか?防御を固めてどうするきなの!?」
スピカはレグルスが使った技を不思議に思った。普段なら攻撃してくるはずだからだ。
ガギンッ!!!
「流石に固いですね!」
スピカはさらにスキルを重ねて技を放つ!
「これでどう!秘奥義 《七聖剣》!!!」
エトワール王国の王族に伝わる北斗七星にまつわる奥義である。
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおお!!!!!!!」
スピカが技を放つ瞬間に……いや、放つ少し前からレグルスはスピカに向かって突撃していた。
「なっ!?」
技は発動していた。しかし、剣と言うのは【振り切らない】と、効果を発揮しない。振りかぶり半分まで下ろした所で、レグルスの結界に阻まれた。そしてそのままの勢いでスピカに体当たりした!
「がっ!!!」
まともに勢いに乗ったレグルスの結界アタックはスピカを押し潰し吹き飛ばした。
しかし、スピカは吹き飛ばされて地面に倒れても受け身をとり、すぐにレグルスへ斬り掛かった!
「まだよ!!!」
スピカの剣がレグルスの結界を破壊しようとした瞬間………
「いいえ、終わりだよ?」
シオンがスピカの首元に剣を当てていた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
愚者の声
「決着!?」
しかしシオンは何合打ち合っても、シオンは顔を歪めたりせず笑っている。その表情を練習の組合では何度も見てきた。しかし、本当の真剣勝負に笑って戦えるものだろうか?
異端………シオンは、女神セレスティーナ様の魂をその身に宿した特別な存在。さらに異世界の知識でこの世界スフィアに多大な貢献をしてきた発明女王である。普段の生活からは少し……かなり変わった性格の普通の少女である。
それでもこと戦闘に置いて異端児と言わざる負えない。
「あははは!楽しいねぇ!」
キンッ!キンッ!と剣戟の鳴り響くフィールドで笑えるのはアイギナぐらいであろう。
「ええっ!楽しいですが、出来ればもっと真面目に真剣に打ち合ってもらいたいですわね!」
ギンッ!!!
両者とも動きながら激しく打ち合い、流石に息が乱れてきた。しかし、スピカは危険を犯さずに現状維持で隙を窺うに留めている。それはシオンのリミットを知っているからだ。リミットを過ぎればシオンは戦えなくなる。故に、ギリギリになればシオンが焦って向かってくると踏んでいた。
シュッタ!
シオンとレグルスが距離を取り、背中を預けるように並んだ。
「そろそろだな?」
「ええ、ここまで戦えば私達の力は十分に知って貰った。そろそろ決着を着けよう!」
スピカ達もそろそろだと、気を引き締めていた。
「そろそろシオンの活動限界よ。動くなら次ね!」
「クハハハッ!この楽しい舞台も終幕かよ。少し残念だな?」
二人は顔を会わせて笑ったのだった。
スピカの予想通り、シオンとレグルスが飛び出した!
スピカとアイギナも飛び出す!
お互いにぶつかろうとした瞬間、シオンとレグルスが交差し、相手を入れ替えた。シオンがスピカからアイギナに、レグルスがスピカとぶつかる!
「おっと!?」
アイギナは即座に対応し、シオンの攻撃を防いだ!しかし、完全に勢いを殺せず後ろへ吹き飛ぶ!
「まだまだ行くよー!」
シオンの激しい攻撃にアイギナは防御に徹した。しかしだんだん防げなくなり、小さい殺傷が増えていった。
「これはやべぇーな!」
アイギナは闘気を爆発させ、距離を取った。
「はぁはぁ、まだリミットは来ないのか?」
シオンに視線をやるとシオンは力を溜めて、強力な一撃を繰り出そうとしていた。それを見たアイギナは─
「へへへっ、やっぱり戦うなら真っ向勝負だよな!」
アイギナも両脚に闘気を溜める!
「行くよー!必殺 《聖光破邪》!!!」
対邪神に有効な聖属性の攻撃技である。しかし、高出力のエネルギーは対人戦でも有効であった。
「たっくよー!もっと気合いの掛け声ぐらいしろよな!秘技 《バーニング・エッジ》!!!」
!?
カレンの技の脚技バージョンであった。2つの技が交差したとき、アイギナの技を呑み込んでそのままアイギナへと向かっていく。
「マジかよーーーーーー!!!!!!」
ドーーーーーーーン!!!!!!
大きな音と共にアイギナは大きく吹き飛び、そのまま地面へ倒れた。
こうして、シオンとアイギナの戦いは決着を見たのだった。
一方、レグルスの方はスピカに苦戦していた。
シオンと相手を入れ替えた所で、最初は優勢を保っていたがだんだんと劣勢となっていった。
「くっ!?」
「ほら!ほら!どうしましたか!お兄様!」
スピカの強力な連続攻撃にレグルスは防戦一方になっていた。しかし、スピカもまた決定打に欠けていた。レグルスの防御魔法とスピードはスピカを上回っていたからだ。
だが、レグルスもまたスピカに攻撃を当てる事が出来なく、スピカの剣を受ける手が痺れて来ていた。
「まだだ!今日の勝ちを譲る気はない!」
「ならば、それを証明してみせなさい!秘技 《王剣迅雷》!!!」
スピカの新たな技である。身体に雷を宿しスピードを上げる技であり、刀身にも雷を纏わせる。故に、剣を交えるだけでもイカズチのダメージを与える。
「ああ!証明してやるさ!秘技 《イージス・シールド》!!!」
!?
『防御魔法?いやスキルか?防御を固めてどうするきなの!?」
スピカはレグルスが使った技を不思議に思った。普段なら攻撃してくるはずだからだ。
ガギンッ!!!
「流石に固いですね!」
スピカはさらにスキルを重ねて技を放つ!
「これでどう!秘奥義 《七聖剣》!!!」
エトワール王国の王族に伝わる北斗七星にまつわる奥義である。
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおお!!!!!!!」
スピカが技を放つ瞬間に……いや、放つ少し前からレグルスはスピカに向かって突撃していた。
「なっ!?」
技は発動していた。しかし、剣と言うのは【振り切らない】と、効果を発揮しない。振りかぶり半分まで下ろした所で、レグルスの結界に阻まれた。そしてそのままの勢いでスピカに体当たりした!
「がっ!!!」
まともに勢いに乗ったレグルスの結界アタックはスピカを押し潰し吹き飛ばした。
しかし、スピカは吹き飛ばされて地面に倒れても受け身をとり、すぐにレグルスへ斬り掛かった!
「まだよ!!!」
スピカの剣がレグルスの結界を破壊しようとした瞬間………
「いいえ、終わりだよ?」
シオンがスピカの首元に剣を当てていた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
愚者の声
「決着!?」
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