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【報告】
少し描き溜まったので、一週間ほど毎日更新になります。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
驚いた国王がカール公爵に言った。
「おいっ!その話しは本当なのか!?」
「もし本当ならこれほど王妃に相応しい者などおりませんよ!?」
王族とは常に命を狙われ、その行動を見張られるものである。しかし、笑顔で近付いてくる者が本当に味方かどうか、わかるのは精神面でも大きいのだ。
「はっはっはっ!残念ながら妖精のフィーネ様は気に入った相手の前でしか姿を現しません。本当に残念ですな!」
終始、カール公爵の思惑通りに進み、流石の国王も良い気分ではなかった。
しかし、そんな時であった。
「公爵様~!シオンの絵を美術館に展示する件で、美術館の館長さんがきたよ~~」
すっかりパシリと化した………こほん、伝書鳩となった妖精のフィーネがタイミング悪く飛んできた。
「ふ、フィーネ様、ありがとうございます。ただ国王陛下と宰相殿が来ているので──」
国王と宰相も妖精を目の当たりにして固まっていた。
「えっ?ああ!忘れていたわ!?国王様、宰相さんこんにちは♪妖精のフィーネです!シオンと友達なの♪よろしくね!」
キャピッとアイドルっぽいポーズをとって挨拶をした。
「はっ!?こほん、ご挨拶ありがとうございます。こんなにも美しい妖精様を独占している公爵が羨ましいですな!」
すぐに我に返った宰相が言った。
「いやはや、妖精様は気に入った相手の前にしか姿を現さないと聞いていたので、少し嬉しく思いますよ」
国王が嫌味っぽく公爵に向けて言った。カール公爵は悔しそうな顔をしたので、国王は溜飲が下がる思いだった。
「フィーネ様はどうして公爵家にいるのですかな?」
「宰相殿!」
公爵は声を上げたが、フィーネが手で制した。
「ふふっーん?私の情報を引き出そうとしても無駄だよ?私はシオンが気に入っているから一緒にいるだけよ。いくら金銀財宝を積まれてもシオンと離れるつもりはないわ!じゃーね~」
フィーネは言うだけいって飛んで出ていった。
「はぁ、妖精とは気まぐれで困ります。しかし、人の手でどうにかできる存在でもありません。決して邪な考えは起こさないで下さい………忠告はしたからな?」
カール公爵はそう言う席を立つのだった。
本来は国王より先に立つのは不敬に当たるが、国王と宰相は気にすることはなかった。
そして、執事に案内され公爵邸を出るのだった──が、入口から馬車に乗るとき、離れた場所から兵士の掛け声が聞こえてきた。
「うん?この声は?」
執事が丁寧な口調で答えた。
「当家の騎士団の訓練の声でございます。お騒がせして申し訳ございません」
執事は深く頭を下げた。
「どうしました国王陛下?」
「いや、時間もあるし少し見学していってもよいか?」
一瞬、言葉に詰まる執事だったが、国王に逆らう訳も行かず案内するのだった。
そして、国王は公爵家の騎士団の訓練を見学して本当に良かったと思う事になる。
少し描き溜まったので、一週間ほど毎日更新になります。
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驚いた国王がカール公爵に言った。
「おいっ!その話しは本当なのか!?」
「もし本当ならこれほど王妃に相応しい者などおりませんよ!?」
王族とは常に命を狙われ、その行動を見張られるものである。しかし、笑顔で近付いてくる者が本当に味方かどうか、わかるのは精神面でも大きいのだ。
「はっはっはっ!残念ながら妖精のフィーネ様は気に入った相手の前でしか姿を現しません。本当に残念ですな!」
終始、カール公爵の思惑通りに進み、流石の国王も良い気分ではなかった。
しかし、そんな時であった。
「公爵様~!シオンの絵を美術館に展示する件で、美術館の館長さんがきたよ~~」
すっかりパシリと化した………こほん、伝書鳩となった妖精のフィーネがタイミング悪く飛んできた。
「ふ、フィーネ様、ありがとうございます。ただ国王陛下と宰相殿が来ているので──」
国王と宰相も妖精を目の当たりにして固まっていた。
「えっ?ああ!忘れていたわ!?国王様、宰相さんこんにちは♪妖精のフィーネです!シオンと友達なの♪よろしくね!」
キャピッとアイドルっぽいポーズをとって挨拶をした。
「はっ!?こほん、ご挨拶ありがとうございます。こんなにも美しい妖精様を独占している公爵が羨ましいですな!」
すぐに我に返った宰相が言った。
「いやはや、妖精様は気に入った相手の前にしか姿を現さないと聞いていたので、少し嬉しく思いますよ」
国王が嫌味っぽく公爵に向けて言った。カール公爵は悔しそうな顔をしたので、国王は溜飲が下がる思いだった。
「フィーネ様はどうして公爵家にいるのですかな?」
「宰相殿!」
公爵は声を上げたが、フィーネが手で制した。
「ふふっーん?私の情報を引き出そうとしても無駄だよ?私はシオンが気に入っているから一緒にいるだけよ。いくら金銀財宝を積まれてもシオンと離れるつもりはないわ!じゃーね~」
フィーネは言うだけいって飛んで出ていった。
「はぁ、妖精とは気まぐれで困ります。しかし、人の手でどうにかできる存在でもありません。決して邪な考えは起こさないで下さい………忠告はしたからな?」
カール公爵はそう言う席を立つのだった。
本来は国王より先に立つのは不敬に当たるが、国王と宰相は気にすることはなかった。
そして、執事に案内され公爵邸を出るのだった──が、入口から馬車に乗るとき、離れた場所から兵士の掛け声が聞こえてきた。
「うん?この声は?」
執事が丁寧な口調で答えた。
「当家の騎士団の訓練の声でございます。お騒がせして申し訳ございません」
執事は深く頭を下げた。
「どうしました国王陛下?」
「いや、時間もあるし少し見学していってもよいか?」
一瞬、言葉に詰まる執事だったが、国王に逆らう訳も行かず案内するのだった。
そして、国王は公爵家の騎士団の訓練を見学して本当に良かったと思う事になる。
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