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予想通り!
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シオンの個展の一般公開が始まって、少し困った事が起きた。一部の貴族が平民に混じって観ることにクレームを入れてきたのだ。
混雑でスリなども起こったため、一週間の内、3日間は貴族の日にする事にした。
「シオン様、旦那様と奥様がお呼びです。執務室までお越し下さい」
侍女さんが呼びにきました。シオンは筆を置くと父親の執務室に行きました。
コンコンッ
「失礼します」
シオンが入ると、父、母、執事と紅さんと蒼さんまで居た。
「あれ?皆さんどうしたんですか?」
「まぁ、座りなさい」
父に言われてソファーに座ると、母リーゼが執事に言ってテーブルに置いたのは、大量な釣書であった。
「こ、これはいったい………」
母リーゼは楽しそうに言った。
「これはね。シオンに婚約を申し込んできた人達の釣書よ♪」
!?
「こ、婚約!私に!?」
「あははは!この絵以外はポンコツ姫なシオンに婚約を申し込むなんて、どんな罰ゲームよ!」
うん、フィーネは黙ろうか?
シオンは腹を抱えて笑っているフィーネを両手でギュッと締めると後ろへ投げ捨てた。
「どうしてこんなに…………」
「それは、シオンが天才画家として、名が売れたからよ♪」
母リーゼは当然の様に言った。
「マジか…………」
シオンは取り敢えず、目の前の釣書を手に取った。
「あれ?この子、この間の王子様じゃない?」
この子も私に釣書を送ってくるなんて………私って、もしかしてモテ期きた?
シオンは微妙に違う事を考えていた。
シオンの美貌より、公爵令嬢としての地位と資産、そして天才画家としての名声を狙ってシオンに婚約を申し込んで来ている者が大半であった。
「私としてはまだ早いと思うのだが、毎日の様に次から次へと送られてきてな。ここにあるのは、伯爵家以上のまっとうな貴族、王族と精査して持ってきたものだ。これ以外だと10倍は隣の部屋に置いてあるよ」
少しげっそりしている父親がいた。
「私は予想通りなんだけど、そろそろうざい………コホンッ、面倒だから虫除けに婚約者を仮にでも決めない?と言うことになったのよ」
お母様!言い直しても似たような意味ですよ!
シオンは絶句していたが、取り敢えずここにある釣書だけでも、目を通しておくように言われた。
「シオンもしっかり選びなさいね。もしかしたら、一生涯の番(つがい)を見つけるかも知れないのですからね?」
蒼さんは知的に諭すように言った。
「シオンに釣り合う男かどうかはアタイが厳しくチェックしてやるから安心しなっ」
紅さんがそういうが、別の意味で安心できないよ!?
こうして、シオンは1日掛けて釣書に目を通したが、会ったこともない人と婚約するなんて抵抗があった。
「あぅ~~決めれないよー!」
部屋でグテーとなりながら、半泣き状態のシオンがいた。
「まぁ、今すぐ決めなくても良いんじゃない?せめて1ヶ月ぐらい掛けて選んでもいいと思うけど?」
フィーネの言葉にシオンは素直にそだねー!と、同意して逃げる様に絵を描くのだった。
・
・
・
・
・
・
・
「やっぱりシオンはすぐには決められないか?」
「はい、そのようです」
執事にシオンの様子を報告させたカール公爵は腕を組んで悩んでいた。
「あなた、国王様にこの前の借りを返してもらいましょうよ。王妃様も口添えしてくれるわ」
「…………仕方ないか」
シオンに対する釣書には、この前の隣国の王族である王子の他に、問題となっている釣書の差出人、宗教国家であるヒーリング聖教国からも、シオンを高司教の婚約者にと釣書が送られてきていた。
ここの国のヒーリング教は、うちの国にも教会多くあり、大陸中に信仰されている。
無下に断ると角が立つので、頭を悩ませていたのである。
この件を境に、シオンの周りが騒がしくなっていくのだが、シオンはまだ知らなかった。
混雑でスリなども起こったため、一週間の内、3日間は貴族の日にする事にした。
「シオン様、旦那様と奥様がお呼びです。執務室までお越し下さい」
侍女さんが呼びにきました。シオンは筆を置くと父親の執務室に行きました。
コンコンッ
「失礼します」
シオンが入ると、父、母、執事と紅さんと蒼さんまで居た。
「あれ?皆さんどうしたんですか?」
「まぁ、座りなさい」
父に言われてソファーに座ると、母リーゼが執事に言ってテーブルに置いたのは、大量な釣書であった。
「こ、これはいったい………」
母リーゼは楽しそうに言った。
「これはね。シオンに婚約を申し込んできた人達の釣書よ♪」
!?
「こ、婚約!私に!?」
「あははは!この絵以外はポンコツ姫なシオンに婚約を申し込むなんて、どんな罰ゲームよ!」
うん、フィーネは黙ろうか?
シオンは腹を抱えて笑っているフィーネを両手でギュッと締めると後ろへ投げ捨てた。
「どうしてこんなに…………」
「それは、シオンが天才画家として、名が売れたからよ♪」
母リーゼは当然の様に言った。
「マジか…………」
シオンは取り敢えず、目の前の釣書を手に取った。
「あれ?この子、この間の王子様じゃない?」
この子も私に釣書を送ってくるなんて………私って、もしかしてモテ期きた?
シオンは微妙に違う事を考えていた。
シオンの美貌より、公爵令嬢としての地位と資産、そして天才画家としての名声を狙ってシオンに婚約を申し込んで来ている者が大半であった。
「私としてはまだ早いと思うのだが、毎日の様に次から次へと送られてきてな。ここにあるのは、伯爵家以上のまっとうな貴族、王族と精査して持ってきたものだ。これ以外だと10倍は隣の部屋に置いてあるよ」
少しげっそりしている父親がいた。
「私は予想通りなんだけど、そろそろうざい………コホンッ、面倒だから虫除けに婚約者を仮にでも決めない?と言うことになったのよ」
お母様!言い直しても似たような意味ですよ!
シオンは絶句していたが、取り敢えずここにある釣書だけでも、目を通しておくように言われた。
「シオンもしっかり選びなさいね。もしかしたら、一生涯の番(つがい)を見つけるかも知れないのですからね?」
蒼さんは知的に諭すように言った。
「シオンに釣り合う男かどうかはアタイが厳しくチェックしてやるから安心しなっ」
紅さんがそういうが、別の意味で安心できないよ!?
こうして、シオンは1日掛けて釣書に目を通したが、会ったこともない人と婚約するなんて抵抗があった。
「あぅ~~決めれないよー!」
部屋でグテーとなりながら、半泣き状態のシオンがいた。
「まぁ、今すぐ決めなくても良いんじゃない?せめて1ヶ月ぐらい掛けて選んでもいいと思うけど?」
フィーネの言葉にシオンは素直にそだねー!と、同意して逃げる様に絵を描くのだった。
・
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「やっぱりシオンはすぐには決められないか?」
「はい、そのようです」
執事にシオンの様子を報告させたカール公爵は腕を組んで悩んでいた。
「あなた、国王様にこの前の借りを返してもらいましょうよ。王妃様も口添えしてくれるわ」
「…………仕方ないか」
シオンに対する釣書には、この前の隣国の王族である王子の他に、問題となっている釣書の差出人、宗教国家であるヒーリング聖教国からも、シオンを高司教の婚約者にと釣書が送られてきていた。
ここの国のヒーリング教は、うちの国にも教会多くあり、大陸中に信仰されている。
無下に断ると角が立つので、頭を悩ませていたのである。
この件を境に、シオンの周りが騒がしくなっていくのだが、シオンはまだ知らなかった。
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