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序章
騎士団昇級試験3
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ブスブス…
火炎放射機から放たれたような炎が後ろから迫り、咄嗟に飛び退いて九死に一生を得た。入口に近くなったがこのまま逃げるのは難しそうだ。
「っあぶねー!」
命が助かった事に汗を拭う。ダメもとでも戦うしかないか!俺は戦う事を決意する。兎に角、一撃与えて動きを止めるしかない!ドラゴンに視界を移すとまた突進してくる所だった。
「くそっ!」
自分もドラゴンがスピードに乗る前に、同じく突進していった。目の前にドラゴンが迫る!俺は寸前の所で、スライディングの要領で足下を抜けると後ろ姿のドラゴンに斬りかかった!
「はぁーーー!!!」
ガギッーン!鈍い音が響き渡る。俺の渾身の一撃はドラゴンの硬い鱗に守られてダメージを与える事は出来なかった。
「嘘だろ・・!?」
完全な無防備の後ろ姿から斬り付けたのに鱗を何枚か砕いただけだった。驚いたその一瞬、ドラゴンの尻尾が飛んで来た。
「ぐふぁ!」
ドラゴンとしては軽く振り回しただけだったろうが、俺はまともに受けてしまい、またオーブの近くまで吹き飛ばされた。ドラゴンもゆっくり方向転換をして俺と向き合う。
「無駄な足掻きは止めよ。貴様に我は倒せぬ」
ドラゴンは静かな口調で話し掛けた。
「俺は・・まだ死ねない!また死ぬ訳にはいけないんだ!!!!」
吹き飛ばされた時の衝撃で身体中痛かったが、叫びながらドラゴンに向かって剣を構える。
その時ー
後ろから物凄い光が部屋中を覆った。
「何だっ!?」
振り返るとオーブが眩しい光を放っていた。俺は何が起きているのか分からなかったが、光り輝くオーブに無意識に手を伸ばす。するとオーブは泡のように消え始め、その光の粒子が俺の中へ入ってきた。全ての光の粒子が体の中に入ったとたん、身体が軽くなった気がした。
「何が起きたんだ!?」
光が消えた後に俺は呟いた。しかし、いつまでも悠長に考えている暇も無かった。すぐにドラゴンの事を思い出し慌ててドラゴンの方に視線を戻す。
するとー
さっきまでとは、何かが違うドラゴンがいた。
火炎放射機から放たれたような炎が後ろから迫り、咄嗟に飛び退いて九死に一生を得た。入口に近くなったがこのまま逃げるのは難しそうだ。
「っあぶねー!」
命が助かった事に汗を拭う。ダメもとでも戦うしかないか!俺は戦う事を決意する。兎に角、一撃与えて動きを止めるしかない!ドラゴンに視界を移すとまた突進してくる所だった。
「くそっ!」
自分もドラゴンがスピードに乗る前に、同じく突進していった。目の前にドラゴンが迫る!俺は寸前の所で、スライディングの要領で足下を抜けると後ろ姿のドラゴンに斬りかかった!
「はぁーーー!!!」
ガギッーン!鈍い音が響き渡る。俺の渾身の一撃はドラゴンの硬い鱗に守られてダメージを与える事は出来なかった。
「嘘だろ・・!?」
完全な無防備の後ろ姿から斬り付けたのに鱗を何枚か砕いただけだった。驚いたその一瞬、ドラゴンの尻尾が飛んで来た。
「ぐふぁ!」
ドラゴンとしては軽く振り回しただけだったろうが、俺はまともに受けてしまい、またオーブの近くまで吹き飛ばされた。ドラゴンもゆっくり方向転換をして俺と向き合う。
「無駄な足掻きは止めよ。貴様に我は倒せぬ」
ドラゴンは静かな口調で話し掛けた。
「俺は・・まだ死ねない!また死ぬ訳にはいけないんだ!!!!」
吹き飛ばされた時の衝撃で身体中痛かったが、叫びながらドラゴンに向かって剣を構える。
その時ー
後ろから物凄い光が部屋中を覆った。
「何だっ!?」
振り返るとオーブが眩しい光を放っていた。俺は何が起きているのか分からなかったが、光り輝くオーブに無意識に手を伸ばす。するとオーブは泡のように消え始め、その光の粒子が俺の中へ入ってきた。全ての光の粒子が体の中に入ったとたん、身体が軽くなった気がした。
「何が起きたんだ!?」
光が消えた後に俺は呟いた。しかし、いつまでも悠長に考えている暇も無かった。すぐにドラゴンの事を思い出し慌ててドラゴンの方に視線を戻す。
するとー
さっきまでとは、何かが違うドラゴンがいた。
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