58 / 71
婚約破棄
しおりを挟む
そして───
公爵家にあったの予備の馬車に乗り、シオンは死んだ目をしながらドナドナドッナ~とされていた。
「シオン、そろそろ帰っておいで~」
エスコート役には、同じく着飾ったジークがシオンに呼び掛けた。
「あはは…………メイドこわい………」
「はぁはぁ、シオンお姉様綺麗デス♪」
「うむ、シオンはエルフの美貌に負けず美しいぞ」
女子達に着せ替え人形にされたり、メイクを色々されたりと疲れ切ったシオンでした。
到着すると、紹介状がなくても、シオンの名前と公爵家の家紋で中に入れました。
「へぇ~凄いねぇ~」
すでにパーティは始まっており、シオン達は入口で周囲を見渡して驚いていた。
「まぁ、どこの国でも卒業パーティは盛大にやるんだよ。貴族の子息達が正式な貴族として認められる行事だからね」
そうなんだ~
珍しそうに見ていると、向こうの奥の方で騒ぎが起こった。
「私、第一王子であるユリウス・アーノルドはシオン・スカーレット公爵令嬢との婚約を破棄し、隣に居るカーラ・スカーレット公爵令嬢と婚約し直す事を宣言する!」
はい?
「…………ねぇ、シオン?君、婚約者がいたの?」
「ううん?初耳だよ」
ジークのオーラが怖い。
ヒジリちゃんもニコニコ笑っているけど、目が笑ってないね。怖いわー!
レオナも腕を組み睨んでいた。
唯一のまとも?な、ルリちゃんも、公衆の門前で婚約破棄など許せないわ!と、憤っていた。
「聞いて欲しい!シオン公爵令嬢は、妹であるカーラ令嬢をいつも陰で虐めていたのだ!学園でもカーラに課題を押し付け、実績を自分のものにしていた。そのような者はこの国の国母である王妃に相応しくない!よって、婚約を破棄して、【辺境の地】へ追放とする!国外追放ではないだけ感謝するがいい!」
ほぇ~、シオン・スカーレットさん大変だなぁ~
あ、私の事か!
何処か他人事のように聞いていたシオンは、疑問に思った事を質問した。
「すみません!辺境の地とはどこですか?」
「うむ、隣国との境目にあるどちらの領土でもない【魔の森】だ!あそこで泣いて後悔するといい!」
ふむふむ、事実上の処刑だね。
私の周囲から凄まじい殺気が溢れていた。
「ねぇ、シオンお姉様?あのクズ王子殺してもいいデスか?」
「そうねぇ~私もヒジリちゃんに賛成だわ♪シオンちゃんを侮辱するにも程があるわよ!」
あー、ヒジリとルリちゃんがブチギレ寸前である。
「うん?そういえば、貴様は誰だ?」
私に気付いたユリウス王子が首を傾げた。
ざわざわ
ざわざわ
「あんな美しい女性なんて居たか?」
「何処かの国のお姫様の御忍びか?」
皆、シオンの美しさに見惚れていた。
「そういえば、そこの妹ちゃんは1つ年下だと記憶しているのですが、どうしてこの場にいるのですか?」
周囲の視線を独占された為、カーラは苛立って叫んだ!ここは私が悲劇のヒロインで、王子様に守られて幸せになりましたってストーリーなのよ!
「誰よアンタ!?私はユリウス様に特別に招待されたのよ!」
なるほど。王子特権で参加していたのか。
ここで、一歩下がった所にいた男性が声を上げた。
「我が妹は、醜悪な姉から酷い虐めを受けていた!僕も姉には逆らえず耐え忍ぶしか無かった!それをユリウス王子様が救い出してくれたのだ!」
ふむふむ。なるほど。なるほど。
ってか、アンタ誰よ?
「失礼。貴方は誰ですか?」
「おっと、失礼しました。僕はカーラの双子の兄でカイ・スカーレットと申します」
相手が美人だとわかり、高圧的な態度から紳士的な対応に変わった。
隣のヒジリちゃんが軽蔑の眼差しで問い正した。
「いくらお姉様でも、将来、公爵家を継ぐ男性が女性に逆らえないのは、ちょっと情けなくないですか?」
うんうん!
そうだよね???
「そ、それは………そう!姉は商売の才能があり、公爵家に莫大な利益をもたらしていたので、誰も逆らえなかったのです!」
へぇ~?
なんか今、思い出したように言ったよね?
でも、いいのかな?
その姉を追い出したらお金が入ってこないよ?
あの商会は私が会長だからね!
腕を組んで考え事をしていると、ユリウス王子から質問された。
「さて、ご納得されたようですので、今度はこちらの質問に答えて頂きたい。お美しい貴女は何処の誰なのですか?」
この会場にいる全員の思っていた事だった。
「1つ、その前に確認したい事があります。ここにスカーレット公爵家の当主、及び夫人はいらっしゃいますか?」
このパーティーの主役は卒業生達だが、その両親も参加している。前の方に卒業生が集まり、後ろ側に大人達が集まっていた。
この騒ぎの中心に自分の子供達がいる為、隠れる事ができず、苦虫を噛み潰したような顔で前に出てきた。
「お待たせした」
「この騒動、当主様はご了承でよろしいのですか?」
目の前の人物は、その佇まいから何処かの高位貴族か、隣国の姫君と思い、言葉を選びながら答えた。
「まずは、このめでたい日に騒ぎを起こした我が子供達の事をお詫びする」
隣国の高位貴族だと、今後の外交に影響を及ぼすと思い、謙虚な態度で頭を下げた。
伊達に、公爵家の当主をやっていないのだ。
「それで、【本当】にシオン・スカーレットと言う人物は、悪い事をしていたのかしら?それと、私の【情報】ではシオン・スカーレットには婚約者など居なかったと記憶しているのですが?」
それは───
当主ならシオンが家に、学園に、この国に居ない事は知っているはずだった。
そもそも、シオンが国内にいないのに、王家から莫大な利益を上げているシオンに、婚約の打診があり、断れず婚約を受けた経緯がある。
まぁ、未成年であれば両親の判断で受ける事は可能なのだが、国内に居なく、帰ってくる予定もわからない者を王家の婚約者に据えるのは、問題があるのだが。
「当時は未成年だったので、王家の打診で私が、了承いたしました。しかし、莫大な資金を稼いだ事により、慢心した娘は次第に横暴な態度になり、手が付けられないようになりました。こうなっては仕方がないでしょう」
公爵家に取っては、どちらが王家に嫁いでも良かったのである。
ここまで騒ぎが大きくなっては、シオンを切り捨てるしかないと判断した。
この選択が、人生で最大の誤りだったと気付くのはこの後、少ししてからである。
「了解致しました。最後に、娘との親子の縁を切ってもよろしいのですか?」
最後に確認した。
「はい。悲しい事ではありますが、ここまで兄妹を追い詰めた長女を許す事はできません」
カーラとカイは父親の言葉に感動して、涙を流していた。
それとは対極的に、シオン側は絶対零度の温度差で、さっきの怒りより更に怒りを通り越して、氷点下の殺気になっていた。
コソッ
「…………シオン、大丈夫かい?」
「ええ、大丈夫よ。正直、幼少の頃は自分を磨く事が楽しくて、家族との繋がりは薄かったからね。血の繋がりはあっても、赤の他人よ」
ジークはそうかと言うと、ここからは私に任せて欲しいと言った。
公爵家にあったの予備の馬車に乗り、シオンは死んだ目をしながらドナドナドッナ~とされていた。
「シオン、そろそろ帰っておいで~」
エスコート役には、同じく着飾ったジークがシオンに呼び掛けた。
「あはは…………メイドこわい………」
「はぁはぁ、シオンお姉様綺麗デス♪」
「うむ、シオンはエルフの美貌に負けず美しいぞ」
女子達に着せ替え人形にされたり、メイクを色々されたりと疲れ切ったシオンでした。
到着すると、紹介状がなくても、シオンの名前と公爵家の家紋で中に入れました。
「へぇ~凄いねぇ~」
すでにパーティは始まっており、シオン達は入口で周囲を見渡して驚いていた。
「まぁ、どこの国でも卒業パーティは盛大にやるんだよ。貴族の子息達が正式な貴族として認められる行事だからね」
そうなんだ~
珍しそうに見ていると、向こうの奥の方で騒ぎが起こった。
「私、第一王子であるユリウス・アーノルドはシオン・スカーレット公爵令嬢との婚約を破棄し、隣に居るカーラ・スカーレット公爵令嬢と婚約し直す事を宣言する!」
はい?
「…………ねぇ、シオン?君、婚約者がいたの?」
「ううん?初耳だよ」
ジークのオーラが怖い。
ヒジリちゃんもニコニコ笑っているけど、目が笑ってないね。怖いわー!
レオナも腕を組み睨んでいた。
唯一のまとも?な、ルリちゃんも、公衆の門前で婚約破棄など許せないわ!と、憤っていた。
「聞いて欲しい!シオン公爵令嬢は、妹であるカーラ令嬢をいつも陰で虐めていたのだ!学園でもカーラに課題を押し付け、実績を自分のものにしていた。そのような者はこの国の国母である王妃に相応しくない!よって、婚約を破棄して、【辺境の地】へ追放とする!国外追放ではないだけ感謝するがいい!」
ほぇ~、シオン・スカーレットさん大変だなぁ~
あ、私の事か!
何処か他人事のように聞いていたシオンは、疑問に思った事を質問した。
「すみません!辺境の地とはどこですか?」
「うむ、隣国との境目にあるどちらの領土でもない【魔の森】だ!あそこで泣いて後悔するといい!」
ふむふむ、事実上の処刑だね。
私の周囲から凄まじい殺気が溢れていた。
「ねぇ、シオンお姉様?あのクズ王子殺してもいいデスか?」
「そうねぇ~私もヒジリちゃんに賛成だわ♪シオンちゃんを侮辱するにも程があるわよ!」
あー、ヒジリとルリちゃんがブチギレ寸前である。
「うん?そういえば、貴様は誰だ?」
私に気付いたユリウス王子が首を傾げた。
ざわざわ
ざわざわ
「あんな美しい女性なんて居たか?」
「何処かの国のお姫様の御忍びか?」
皆、シオンの美しさに見惚れていた。
「そういえば、そこの妹ちゃんは1つ年下だと記憶しているのですが、どうしてこの場にいるのですか?」
周囲の視線を独占された為、カーラは苛立って叫んだ!ここは私が悲劇のヒロインで、王子様に守られて幸せになりましたってストーリーなのよ!
「誰よアンタ!?私はユリウス様に特別に招待されたのよ!」
なるほど。王子特権で参加していたのか。
ここで、一歩下がった所にいた男性が声を上げた。
「我が妹は、醜悪な姉から酷い虐めを受けていた!僕も姉には逆らえず耐え忍ぶしか無かった!それをユリウス王子様が救い出してくれたのだ!」
ふむふむ。なるほど。なるほど。
ってか、アンタ誰よ?
「失礼。貴方は誰ですか?」
「おっと、失礼しました。僕はカーラの双子の兄でカイ・スカーレットと申します」
相手が美人だとわかり、高圧的な態度から紳士的な対応に変わった。
隣のヒジリちゃんが軽蔑の眼差しで問い正した。
「いくらお姉様でも、将来、公爵家を継ぐ男性が女性に逆らえないのは、ちょっと情けなくないですか?」
うんうん!
そうだよね???
「そ、それは………そう!姉は商売の才能があり、公爵家に莫大な利益をもたらしていたので、誰も逆らえなかったのです!」
へぇ~?
なんか今、思い出したように言ったよね?
でも、いいのかな?
その姉を追い出したらお金が入ってこないよ?
あの商会は私が会長だからね!
腕を組んで考え事をしていると、ユリウス王子から質問された。
「さて、ご納得されたようですので、今度はこちらの質問に答えて頂きたい。お美しい貴女は何処の誰なのですか?」
この会場にいる全員の思っていた事だった。
「1つ、その前に確認したい事があります。ここにスカーレット公爵家の当主、及び夫人はいらっしゃいますか?」
このパーティーの主役は卒業生達だが、その両親も参加している。前の方に卒業生が集まり、後ろ側に大人達が集まっていた。
この騒ぎの中心に自分の子供達がいる為、隠れる事ができず、苦虫を噛み潰したような顔で前に出てきた。
「お待たせした」
「この騒動、当主様はご了承でよろしいのですか?」
目の前の人物は、その佇まいから何処かの高位貴族か、隣国の姫君と思い、言葉を選びながら答えた。
「まずは、このめでたい日に騒ぎを起こした我が子供達の事をお詫びする」
隣国の高位貴族だと、今後の外交に影響を及ぼすと思い、謙虚な態度で頭を下げた。
伊達に、公爵家の当主をやっていないのだ。
「それで、【本当】にシオン・スカーレットと言う人物は、悪い事をしていたのかしら?それと、私の【情報】ではシオン・スカーレットには婚約者など居なかったと記憶しているのですが?」
それは───
当主ならシオンが家に、学園に、この国に居ない事は知っているはずだった。
そもそも、シオンが国内にいないのに、王家から莫大な利益を上げているシオンに、婚約の打診があり、断れず婚約を受けた経緯がある。
まぁ、未成年であれば両親の判断で受ける事は可能なのだが、国内に居なく、帰ってくる予定もわからない者を王家の婚約者に据えるのは、問題があるのだが。
「当時は未成年だったので、王家の打診で私が、了承いたしました。しかし、莫大な資金を稼いだ事により、慢心した娘は次第に横暴な態度になり、手が付けられないようになりました。こうなっては仕方がないでしょう」
公爵家に取っては、どちらが王家に嫁いでも良かったのである。
ここまで騒ぎが大きくなっては、シオンを切り捨てるしかないと判断した。
この選択が、人生で最大の誤りだったと気付くのはこの後、少ししてからである。
「了解致しました。最後に、娘との親子の縁を切ってもよろしいのですか?」
最後に確認した。
「はい。悲しい事ではありますが、ここまで兄妹を追い詰めた長女を許す事はできません」
カーラとカイは父親の言葉に感動して、涙を流していた。
それとは対極的に、シオン側は絶対零度の温度差で、さっきの怒りより更に怒りを通り越して、氷点下の殺気になっていた。
コソッ
「…………シオン、大丈夫かい?」
「ええ、大丈夫よ。正直、幼少の頃は自分を磨く事が楽しくて、家族との繋がりは薄かったからね。血の繋がりはあっても、赤の他人よ」
ジークはそうかと言うと、ここからは私に任せて欲しいと言った。
69
あなたにおすすめの小説
追放された悪役令嬢、規格外魔力でもふもふ聖獣を手懐け隣国の王子に溺愛される
黒崎隼人
ファンタジー
「ようやく、この息苦しい生活から解放される!」
無実の罪で婚約破棄され、国外追放を言い渡された公爵令嬢エレオノーラ。しかし彼女は、悲しむどころか心の中で歓喜の声をあげていた。完璧な淑女の仮面の下に隠していたのは、国一番と謳われた祖母譲りの規格外な魔力。追放先の「魔の森」で力を解放した彼女の周りには、伝説の聖獣グリフォンをはじめ、可愛いもふもふ達が次々と集まってきて……!?
自由気ままなスローライフを満喫する元悪役令嬢と、彼女のありのままの姿に惹かれた「氷の王子」。二人の出会いが、やがて二つの国の運命を大きく動かすことになる。
窮屈な世界から解き放たれた少女が、本当の自分と最高の幸せを見つける、溺愛と逆転の異世界ファンタジー、ここに開幕!
悪役令嬢に転生しましたが、行いを変えるつもりはありません
れぐまき
恋愛
公爵令嬢セシリアは皇太子との婚約発表舞踏会で、とある男爵令嬢を見かけたことをきっかけに、自分が『宝石の絆』という乙女ゲームのライバルキャラであることを知る。
「…私、間違ってませんわね」
曲がったことが大嫌いなオーバースペック公爵令嬢が自分の信念を貫き通す話
…だったはずが最近はどこか天然の主人公と勘違い王子のすれ違い(勘違い)恋愛話になってきている…
5/13
ちょっとお話が長くなってきたので一旦全話非公開にして纏めたり加筆したりと大幅に修正していきます
5/22
修正完了しました。明日から通常更新に戻ります
9/21
完結しました
また気が向いたら番外編として二人のその後をアップしていきたいと思います
無魔力の令嬢、婚約者に裏切られた瞬間、契約竜が激怒して王宮を吹き飛ばしたんですが……
タマ マコト
ファンタジー
王宮の祝賀会で、無魔力と蔑まれてきた伯爵令嬢エリーナは、王太子アレクシオンから突然「婚約破棄」を宣告される。侍女上がりの聖女セレスが“新たな妃”として選ばれ、貴族たちの嘲笑がエリーナを包む。絶望に胸が沈んだ瞬間、彼女の奥底で眠っていた“竜との契約”が目を覚まし、空から白銀竜アークヴァンが降臨。彼はエリーナの涙に激怒し、王宮を半壊させるほどの力で彼女を守る。王国は震え、エリーナは自分が竜の真の主であるという運命に巻き込まれていく。
無一文で追放される悪女に転生したので特技を活かしてお金儲けを始めたら、聖女様と呼ばれるようになりました
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
スーパームーンの美しい夜。仕事帰り、トラックに撥ねらてしまった私。気づけば草の生えた地面の上に倒れていた。目の前に見える城に入れば、盛大なパーティーの真っ最中。目の前にある豪華な食事を口にしていると見知らぬ男性にいきなり名前を呼ばれて、次期王妃候補の資格を失ったことを聞かされた。理由も分からないまま、家に帰宅すると「お前のような恥さらしは今日限り、出ていけ」と追い出されてしまう。途方に暮れる私についてきてくれたのは、私の専属メイドと御者の青年。そこで私は2人を連れて新天地目指して旅立つことにした。無一文だけど大丈夫。私は前世の特技を活かしてお金を稼ぐことが出来るのだから――
※ 他サイトでも投稿中
枯れ専令嬢、喜び勇んで老紳士に後妻として嫁いだら、待っていたのは二十歳の青年でした。なんでだ~⁉
狭山ひびき
恋愛
ある日、イアナ・アントネッラは父親に言われた。
「来月、フェルナンド・ステファーニ公爵に嫁いでもらう」と。
フェルナンド・ステファーニ公爵は御年六十二歳。息子が一人いるが三十年ほど前に妻を亡くしてからは独り身だ。
対してイアナは二十歳。さすがに年齢が離れすぎているが、父はもっともらしい顔で続けた。
「ジョルジアナが慰謝料を請求された。ステファーニ公爵に嫁げば支度金としてまとまった金が入る。これは当主である私の決定だ」
聞けば、妹のジョルジアナは既婚者と不倫して相手の妻から巨額の慰謝料を請求されたらしい。
「お前のような年頃の娘らしくない人間にはちょうどいい縁談だろう。向こうはどうやらステファーニ公爵の介護要員が欲しいようだからな。お前にはぴったりだ」
そう言って父はステファーニ公爵の肖像画を差し出した。この縁談は公爵自身ではなく息子が持ちかけてきたものらしい。
イオナはその肖像画を見た瞬間、ぴしゃーんと雷に打たれたような衝撃を受けた。
ロマンスグレーの老紳士。なんて素敵なのかしら‼
そう、前世で六十歳まで生きたイオナにとって、若い男は眼中にない。イオナは枯れ専なのだ!
イオナは傷つくと思っていた両親たちの思惑とは裏腹に、喜び勇んでステファーニ公爵家に向かった。
しかし……。
「え? ロマンスグレーの紳士はどこ⁉」
そこでイオナを待ち受けていたのは、どこからどう見ても二十歳くらいにしか見えない年若い紳士だったのだ。
多分悪役令嬢ですが、うっかりヒーローを餌付けして執着されています
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【美味しそう……? こ、これは誰にもあげませんから!】
23歳、ブラック企業で働いている社畜OLの私。この日も帰宅は深夜過ぎ。泥のように眠りに着き、目覚めれば綺羅びやかな部屋にいた。しかも私は意地悪な貴族令嬢のようで使用人たちはビクビクしている。ひょっとして私って……悪役令嬢? テンプレ通りなら、将来破滅してしまうかも!
そこで、細くても長く生きるために、目立たず空気のように生きようと決めた。それなのに、ひょんな出来事からヒーロー? に執着される羽目に……。
お願いですから、私に構わないで下さい!
※ 他サイトでも投稿中
【完結】魔力の見えない公爵令嬢は、王国最強の魔術師でした
er
恋愛
「魔力がない」と婚約破棄された公爵令嬢リーナ。だが真実は逆だった――純粋魔力を持つ規格外の天才魔術師! 王立試験で元婚約者を圧倒し首席合格、宮廷魔術師団長すら降参させる。王宮を救う活躍で副団長に昇進、イケメン公爵様からの求愛も!? 一方、元婚約者は没落し後悔の日々……。見る目のなかった男たちへの完全勝利と、新たな恋の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる