【連載版】婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪

naturalsoft

文字の大きさ
61 / 71

我々は───

しおりを挟む
シオンが頭を捻っていると、ちょうど戻って来たメイドさんに話を聞いた。

「どうして魔物を狩っているの?」
「これはシオンお嬢様、汚れていて申し訳ありません」

このメイドさんは、口では汚れているといっても、返り血一つついて無いけど????

「シオンお嬢様が立派な屋敷を建てるまでは、我々メイドはすることがありません。故に、魔物を狩って食糧と素材の売買でお金を稼ごうと思いまして」

立派な屋敷って・・・庶民(前世では)の私は普通の家に住むつもりだったんだけど?
ってか、論点がズレてない?

「いや、そうじゃなくって、どうして普通のメイドさんが魔物と戦えるのって話だよ!」
「いやですわ。シオンお嬢様が教えてくれたんじゃ無いですか♪」

ピキッ!?

おい、レオナさんや。そんな目で見ないで!?

「わ、私が、何を教えたんでしたっ・・け・・・?????」

「私がご当主様に手籠にされそうな時に、助けて頂きました。そして強くなければ何も守れないと、仕事中でも身体を鍛えられるように、身体の『重力』が倍になる魔導具の指輪を作ってくださったではありませんか。しかも細かく重さが調整できる機能まで付けて。今では10倍の負荷にも耐えられるようになりました。おかけで休日は冒険者として魔物を狩ってお金も稼ぐことができるようになったので、生活にも余裕がきました。本当にありがとうございます!」

あー、なんかそんな魔導具も使ったかも?
やめて!そんなキラキラした目で私を見ないで!?
私のHPはもう1しか残って無いのよ!?

「なるほど。シオンの感謝の気持ちが強くしたんだな~」

レオナさん、腕を組んでうんうんと納得しないで!

おかしいから!
え、おかしいよね?
おかしくない?
でも、こんなメイドと執事がたくさんいるし・・・
あれ?おかしく無いのか・・な????

シオンは自分の考えに自信が持てなくなっていた。
すると他のメイド達も集まってきた。

「メイドA!シオンお嬢様と会話なんて羨ましい!抜け駆け禁止!」
「メイドB、これはシオンお嬢様に話しかけられた結果で、抜け駆けなんてしていません」
「メイドC、D、E、登場!なになに?私達も混ぜて~」

なんか増えた。

「同じメイドさん仲間なんだから名前で呼ぼうよ?」
「シオンお嬢様、普通なら主人は使用人を名前で呼びません」

えっ、そうなの?

「雇っている使用人が多いからです。側近のそば付きメイドなら名前を呼ばれることもありますが、普通は呼ばれませんので、メイドで大丈夫ですよ」

なるほど。

「だから───」

えっ?

メイドさん達はサササッとフォーメーションを取った。

はい???


「「「我々はシオンお嬢様にメイドと呼ばれ隊!」」」


ドッーーーーーーン!!!!!!
なんか後ろが爆発した。
なんだこれ?なんだこれっ!?

無表情なメイドさん・・・別名クールビューティーメイドさんたちがやらかしました。
シオンは脳内のキャパシティを超えて目を回してしまった。

「ちょっと君達、シオンに仕えることが嬉しいからって遊び過ぎだよ」

「申し訳ありません」

レオナとメイド達が和やかに話している間にシオンは思った。
ここにまともな人材はいないのかと。

もしこの心の声が周囲に聞こえていたら、全員が言っていたであろう。

【おまゆう】
(お前が言うな!)


何とか気を取り直してメイド達に視線を向けると──

「それより、他の人の家より早くシオンお嬢様がお住みになる屋敷をお願いします!」

「えっ、私は普通の家で十分なんだけど?」

「シオン、それはダメだ。少なくとも領主のような存在なんだから、他の者より立派な建物に住まないと、そこに住む街の者が萎縮してしまう。私としては屋敷より、城を建てるべきだと思うぞ?」

いやいやレオナさんよ?
こんな辺境の地で城はやりすぎでしょうーよ?

「城っ!?」

ほら、メイド隊のみんなも驚いているじゃない。

「「それは素晴らしいです!!!」」

なんでだよ!!!!

「いやいやいや!さっきも言ったけどこんな辺境に立派な城なんて必要ないよ?」

「「シオンお嬢様こそ何をおっしゃっているんですか!!!」」

ぴぇっ!?
またメイド達の迫力に気圧されてしまった。

「シオンお嬢様は自分の価値を自覚すべきです!」

「そうそう、大聖女様として神の使徒として、大陸中の国々を救った英雄じゃ無いですか♪」

「これから多くの人々が『聖地』として移住して来ますよ?」

だから大聖女じゃ無いって!
神の使徒でも無いから!!!

ってか聖地???
ホワイ?
なにそれ?

どういうことなのよーーーー!!!!!!







しおりを挟む
感想 10

あなたにおすすめの小説

追放された悪役令嬢、規格外魔力でもふもふ聖獣を手懐け隣国の王子に溺愛される

黒崎隼人
ファンタジー
「ようやく、この息苦しい生活から解放される!」 無実の罪で婚約破棄され、国外追放を言い渡された公爵令嬢エレオノーラ。しかし彼女は、悲しむどころか心の中で歓喜の声をあげていた。完璧な淑女の仮面の下に隠していたのは、国一番と謳われた祖母譲りの規格外な魔力。追放先の「魔の森」で力を解放した彼女の周りには、伝説の聖獣グリフォンをはじめ、可愛いもふもふ達が次々と集まってきて……!? 自由気ままなスローライフを満喫する元悪役令嬢と、彼女のありのままの姿に惹かれた「氷の王子」。二人の出会いが、やがて二つの国の運命を大きく動かすことになる。 窮屈な世界から解き放たれた少女が、本当の自分と最高の幸せを見つける、溺愛と逆転の異世界ファンタジー、ここに開幕!

無魔力の令嬢、婚約者に裏切られた瞬間、契約竜が激怒して王宮を吹き飛ばしたんですが……

タマ マコト
ファンタジー
王宮の祝賀会で、無魔力と蔑まれてきた伯爵令嬢エリーナは、王太子アレクシオンから突然「婚約破棄」を宣告される。侍女上がりの聖女セレスが“新たな妃”として選ばれ、貴族たちの嘲笑がエリーナを包む。絶望に胸が沈んだ瞬間、彼女の奥底で眠っていた“竜との契約”が目を覚まし、空から白銀竜アークヴァンが降臨。彼はエリーナの涙に激怒し、王宮を半壊させるほどの力で彼女を守る。王国は震え、エリーナは自分が竜の真の主であるという運命に巻き込まれていく。

悪役令嬢に転生しましたが、行いを変えるつもりはありません

れぐまき
恋愛
公爵令嬢セシリアは皇太子との婚約発表舞踏会で、とある男爵令嬢を見かけたことをきっかけに、自分が『宝石の絆』という乙女ゲームのライバルキャラであることを知る。 「…私、間違ってませんわね」 曲がったことが大嫌いなオーバースペック公爵令嬢が自分の信念を貫き通す話 …だったはずが最近はどこか天然の主人公と勘違い王子のすれ違い(勘違い)恋愛話になってきている… 5/13 ちょっとお話が長くなってきたので一旦全話非公開にして纏めたり加筆したりと大幅に修正していきます 5/22 修正完了しました。明日から通常更新に戻ります 9/21 完結しました また気が向いたら番外編として二人のその後をアップしていきたいと思います

無一文で追放される悪女に転生したので特技を活かしてお金儲けを始めたら、聖女様と呼ばれるようになりました

結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
スーパームーンの美しい夜。仕事帰り、トラックに撥ねらてしまった私。気づけば草の生えた地面の上に倒れていた。目の前に見える城に入れば、盛大なパーティーの真っ最中。目の前にある豪華な食事を口にしていると見知らぬ男性にいきなり名前を呼ばれて、次期王妃候補の資格を失ったことを聞かされた。理由も分からないまま、家に帰宅すると「お前のような恥さらしは今日限り、出ていけ」と追い出されてしまう。途方に暮れる私についてきてくれたのは、私の専属メイドと御者の青年。そこで私は2人を連れて新天地目指して旅立つことにした。無一文だけど大丈夫。私は前世の特技を活かしてお金を稼ぐことが出来るのだから―― ※ 他サイトでも投稿中

公爵令嬢が婚約破棄され、弟の天才魔導師が激怒した。

克全
恋愛
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています

枯れ専令嬢、喜び勇んで老紳士に後妻として嫁いだら、待っていたのは二十歳の青年でした。なんでだ~⁉

狭山ひびき
恋愛
ある日、イアナ・アントネッラは父親に言われた。 「来月、フェルナンド・ステファーニ公爵に嫁いでもらう」と。 フェルナンド・ステファーニ公爵は御年六十二歳。息子が一人いるが三十年ほど前に妻を亡くしてからは独り身だ。 対してイアナは二十歳。さすがに年齢が離れすぎているが、父はもっともらしい顔で続けた。 「ジョルジアナが慰謝料を請求された。ステファーニ公爵に嫁げば支度金としてまとまった金が入る。これは当主である私の決定だ」 聞けば、妹のジョルジアナは既婚者と不倫して相手の妻から巨額の慰謝料を請求されたらしい。 「お前のような年頃の娘らしくない人間にはちょうどいい縁談だろう。向こうはどうやらステファーニ公爵の介護要員が欲しいようだからな。お前にはぴったりだ」 そう言って父はステファーニ公爵の肖像画を差し出した。この縁談は公爵自身ではなく息子が持ちかけてきたものらしい。 イオナはその肖像画を見た瞬間、ぴしゃーんと雷に打たれたような衝撃を受けた。 ロマンスグレーの老紳士。なんて素敵なのかしら‼ そう、前世で六十歳まで生きたイオナにとって、若い男は眼中にない。イオナは枯れ専なのだ! イオナは傷つくと思っていた両親たちの思惑とは裏腹に、喜び勇んでステファーニ公爵家に向かった。 しかし……。 「え? ロマンスグレーの紳士はどこ⁉」 そこでイオナを待ち受けていたのは、どこからどう見ても二十歳くらいにしか見えない年若い紳士だったのだ。

多分悪役令嬢ですが、うっかりヒーローを餌付けして執着されています

結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【美味しそう……? こ、これは誰にもあげませんから!】 23歳、ブラック企業で働いている社畜OLの私。この日も帰宅は深夜過ぎ。泥のように眠りに着き、目覚めれば綺羅びやかな部屋にいた。しかも私は意地悪な貴族令嬢のようで使用人たちはビクビクしている。ひょっとして私って……悪役令嬢? テンプレ通りなら、将来破滅してしまうかも! そこで、細くても長く生きるために、目立たず空気のように生きようと決めた。それなのに、ひょんな出来事からヒーロー? に執着される羽目に……。 お願いですから、私に構わないで下さい! ※ 他サイトでも投稿中

【完結】魔力の見えない公爵令嬢は、王国最強の魔術師でした

er
恋愛
「魔力がない」と婚約破棄された公爵令嬢リーナ。だが真実は逆だった――純粋魔力を持つ規格外の天才魔術師! 王立試験で元婚約者を圧倒し首席合格、宮廷魔術師団長すら降参させる。王宮を救う活躍で副団長に昇進、イケメン公爵様からの求愛も!? 一方、元婚約者は没落し後悔の日々……。見る目のなかった男たちへの完全勝利と、新たな恋の物語。

処理中です...