62 / 71
これは想像していなかった・・・
しおりを挟む
シオンが呆気に取られていると、味方だと思っていたレオナも追撃してきた。
「シオンは自分の価値を自覚すべきだな。辺境とはいえ、領地をもらったんだから、シオンに助けられた一部の人々はすぐにやってくると思うよ?」
「え、こんな魔物だらけの土地に?」
レオナは【巨大な城壁】を見渡してから言葉を濁して言った。
「う~ん?ここより安全な国?って無いような気もするけどね~」
まぁ、外には魔物はいるよ?
でもこれから街道を整備して、その街道に結界を設置することで、どこよりも安全にくることができるよね?
盗賊対策は必要だろうけど、それ以上にシオンの功績が大きく、聖王国では大聖女として多くの民衆に知れ渡っている。
レオナは本気で悩んだ。
あの、アホ王子はとんでも無いことをやらかしたのではと?
「それでいつになったらシオンお嬢様のお城を建てて頂けるのですか!?」
ワクワク
ワクワク
止めてよ!
ただでさえ、やらかし令嬢と思われているのに。
これ以上、お城なんか建てて目立ったりしたら………
憧れの辺境でのスローライフがご破算になってしまうわ!
どーーーーん!!!
シオンは自分の欲望を優先した。
さて、どうやってこの窮地を乗り切るべきか………?
ピコーーーン!!!!
「えっと、ゴメンね~流石に建物を建てる時は、その構造を知らないといけないの。単純な間取りの家や城壁は作れるけど、精巧な【見取り図】がないと無理なのよねぇ~」
あははは~と誤魔化すシオンは墓穴を掘った事に気付いていなかった。
「なるほど。流石のお嬢様でも想像だけでは建てる事ができないのですね」
「でも、逆に言えば見取り図があれば建てれるのですね!」
!?
ヤバい!
確かにそうだけど………
いや、落ち着け。お城の見取り図なんて国家秘密のはず。そんなもの用意できる訳ないよ───
「そんなお嬢様に朗報です。なんとお城の見取り図があったりします」
「なんでだよーーー!!!!!!!」
なんでだよ~!
なんでだよ~~!!!
(エコーした)
シオンは今までで一番の大声でツッコんだ。
「あら?シオンお嬢様、少し勘違いしておられますわ」
「………なんでだよ~じゃなかった。なんの事?」
「この見取り図はうちの王城の物ではありません。流石に不可能ではありませんでしたが、お嬢様が追放されて数日では用意が出来ませんでした」
「不可能じゃないんだ………」
シオンは引き地味で呟いた。
「城とは言っても、上位貴族なら領地に『城の様な屋敷』を建てる者もいます。これはスカーレット公爵の領地にある城の見取り図ですわ」
なるほど。
父上よ。貴方はいつ暗殺されてもおかしくない状態のようだよ。
見取り図があるという事は侵入経路も知られると言う事である。
「取り敢えず、この通り建て頂き、その後我々が増築して中の通路を変更していきます」
「そうか。シオン、今日の雑事は私がやっておくから自分の城を建てる事に集中しなさい。あ、場所はどうするか、メイド達と良く話し合って決めるように。最初からこの街をどんな風に作って行くのか重要になるからね」
レオナはそう言ってその場を去っていった。
この場にはシオンとメイド軍団のみ残った。
あれ?
お城建てないとダメな感じ???
今さらながらシオンは後には引けない状態になった事を悟った。
「ではシオンお嬢様。お城の様な大きな建物を建てる場合は地盤が崩れない様に丈夫な杭を地面に突き刺して、建物が崩れない様にします。さらに、下水の完備も必要ですので──」
そこからメイド達と何故か真剣に話し合いが行われた。一切の妥協を許さないメイド軍団にいつの間にかシオンも本気で議論して、あーでもなーい。こーでもなーいと丸一日話し合って、お城の建造は次の日になった。
「さぁ!シオンお嬢様!我々の愛の巣………コホンッ、シオンお嬢様の立派なお住まいを建てましょう!」
「よくわからないけど、今の私なら何でも建てれる気がするわ!」
全神経を集中してお城の建造を始めた。
そして───
帝国でも滅多に御目に掛かれない立派な城が出来上がりましたとさ。
「あ、あれ?どうしてこうなったの???」
お城を建ててから我に返ったシオンだったのでした。
「シオン、確かにお城を建てるのは良いと言ったが自重って言葉を知ってる?」
できたお城をみてレオナも顔を引きつらせていた。
「シオンお姉様!素晴らしいデス!最高ですよ~!!!」
ヒジリは大喜びだった。
「悪くはないけど、この規模の街では少し大きかも?でも、シオンちゃんならすぐに大きく発展させるかな?」
ルリちゃんは可もなく不可もなくと言った感想で、ジークもレオナと同じく少し苦笑いをしていたが、否定はしなかった。
この城はシオンの土魔法と植物能力で作られているため、火事に強く、大砲を撃ち込まれてもビクともしない作りとなっていた。そして様々なギミックも隠されており、メイド達と乗せられ易い性格のシオンが、悪ノリして作ったのがこの城と言うわけである。
どうしてこうなった!?
「シオンは自分の価値を自覚すべきだな。辺境とはいえ、領地をもらったんだから、シオンに助けられた一部の人々はすぐにやってくると思うよ?」
「え、こんな魔物だらけの土地に?」
レオナは【巨大な城壁】を見渡してから言葉を濁して言った。
「う~ん?ここより安全な国?って無いような気もするけどね~」
まぁ、外には魔物はいるよ?
でもこれから街道を整備して、その街道に結界を設置することで、どこよりも安全にくることができるよね?
盗賊対策は必要だろうけど、それ以上にシオンの功績が大きく、聖王国では大聖女として多くの民衆に知れ渡っている。
レオナは本気で悩んだ。
あの、アホ王子はとんでも無いことをやらかしたのではと?
「それでいつになったらシオンお嬢様のお城を建てて頂けるのですか!?」
ワクワク
ワクワク
止めてよ!
ただでさえ、やらかし令嬢と思われているのに。
これ以上、お城なんか建てて目立ったりしたら………
憧れの辺境でのスローライフがご破算になってしまうわ!
どーーーーん!!!
シオンは自分の欲望を優先した。
さて、どうやってこの窮地を乗り切るべきか………?
ピコーーーン!!!!
「えっと、ゴメンね~流石に建物を建てる時は、その構造を知らないといけないの。単純な間取りの家や城壁は作れるけど、精巧な【見取り図】がないと無理なのよねぇ~」
あははは~と誤魔化すシオンは墓穴を掘った事に気付いていなかった。
「なるほど。流石のお嬢様でも想像だけでは建てる事ができないのですね」
「でも、逆に言えば見取り図があれば建てれるのですね!」
!?
ヤバい!
確かにそうだけど………
いや、落ち着け。お城の見取り図なんて国家秘密のはず。そんなもの用意できる訳ないよ───
「そんなお嬢様に朗報です。なんとお城の見取り図があったりします」
「なんでだよーーー!!!!!!!」
なんでだよ~!
なんでだよ~~!!!
(エコーした)
シオンは今までで一番の大声でツッコんだ。
「あら?シオンお嬢様、少し勘違いしておられますわ」
「………なんでだよ~じゃなかった。なんの事?」
「この見取り図はうちの王城の物ではありません。流石に不可能ではありませんでしたが、お嬢様が追放されて数日では用意が出来ませんでした」
「不可能じゃないんだ………」
シオンは引き地味で呟いた。
「城とは言っても、上位貴族なら領地に『城の様な屋敷』を建てる者もいます。これはスカーレット公爵の領地にある城の見取り図ですわ」
なるほど。
父上よ。貴方はいつ暗殺されてもおかしくない状態のようだよ。
見取り図があるという事は侵入経路も知られると言う事である。
「取り敢えず、この通り建て頂き、その後我々が増築して中の通路を変更していきます」
「そうか。シオン、今日の雑事は私がやっておくから自分の城を建てる事に集中しなさい。あ、場所はどうするか、メイド達と良く話し合って決めるように。最初からこの街をどんな風に作って行くのか重要になるからね」
レオナはそう言ってその場を去っていった。
この場にはシオンとメイド軍団のみ残った。
あれ?
お城建てないとダメな感じ???
今さらながらシオンは後には引けない状態になった事を悟った。
「ではシオンお嬢様。お城の様な大きな建物を建てる場合は地盤が崩れない様に丈夫な杭を地面に突き刺して、建物が崩れない様にします。さらに、下水の完備も必要ですので──」
そこからメイド達と何故か真剣に話し合いが行われた。一切の妥協を許さないメイド軍団にいつの間にかシオンも本気で議論して、あーでもなーい。こーでもなーいと丸一日話し合って、お城の建造は次の日になった。
「さぁ!シオンお嬢様!我々の愛の巣………コホンッ、シオンお嬢様の立派なお住まいを建てましょう!」
「よくわからないけど、今の私なら何でも建てれる気がするわ!」
全神経を集中してお城の建造を始めた。
そして───
帝国でも滅多に御目に掛かれない立派な城が出来上がりましたとさ。
「あ、あれ?どうしてこうなったの???」
お城を建ててから我に返ったシオンだったのでした。
「シオン、確かにお城を建てるのは良いと言ったが自重って言葉を知ってる?」
できたお城をみてレオナも顔を引きつらせていた。
「シオンお姉様!素晴らしいデス!最高ですよ~!!!」
ヒジリは大喜びだった。
「悪くはないけど、この規模の街では少し大きかも?でも、シオンちゃんならすぐに大きく発展させるかな?」
ルリちゃんは可もなく不可もなくと言った感想で、ジークもレオナと同じく少し苦笑いをしていたが、否定はしなかった。
この城はシオンの土魔法と植物能力で作られているため、火事に強く、大砲を撃ち込まれてもビクともしない作りとなっていた。そして様々なギミックも隠されており、メイド達と乗せられ易い性格のシオンが、悪ノリして作ったのがこの城と言うわけである。
どうしてこうなった!?
66
あなたにおすすめの小説
追放された悪役令嬢、規格外魔力でもふもふ聖獣を手懐け隣国の王子に溺愛される
黒崎隼人
ファンタジー
「ようやく、この息苦しい生活から解放される!」
無実の罪で婚約破棄され、国外追放を言い渡された公爵令嬢エレオノーラ。しかし彼女は、悲しむどころか心の中で歓喜の声をあげていた。完璧な淑女の仮面の下に隠していたのは、国一番と謳われた祖母譲りの規格外な魔力。追放先の「魔の森」で力を解放した彼女の周りには、伝説の聖獣グリフォンをはじめ、可愛いもふもふ達が次々と集まってきて……!?
自由気ままなスローライフを満喫する元悪役令嬢と、彼女のありのままの姿に惹かれた「氷の王子」。二人の出会いが、やがて二つの国の運命を大きく動かすことになる。
窮屈な世界から解き放たれた少女が、本当の自分と最高の幸せを見つける、溺愛と逆転の異世界ファンタジー、ここに開幕!
無魔力の令嬢、婚約者に裏切られた瞬間、契約竜が激怒して王宮を吹き飛ばしたんですが……
タマ マコト
ファンタジー
王宮の祝賀会で、無魔力と蔑まれてきた伯爵令嬢エリーナは、王太子アレクシオンから突然「婚約破棄」を宣告される。侍女上がりの聖女セレスが“新たな妃”として選ばれ、貴族たちの嘲笑がエリーナを包む。絶望に胸が沈んだ瞬間、彼女の奥底で眠っていた“竜との契約”が目を覚まし、空から白銀竜アークヴァンが降臨。彼はエリーナの涙に激怒し、王宮を半壊させるほどの力で彼女を守る。王国は震え、エリーナは自分が竜の真の主であるという運命に巻き込まれていく。
悪役令嬢に転生しましたが、行いを変えるつもりはありません
れぐまき
恋愛
公爵令嬢セシリアは皇太子との婚約発表舞踏会で、とある男爵令嬢を見かけたことをきっかけに、自分が『宝石の絆』という乙女ゲームのライバルキャラであることを知る。
「…私、間違ってませんわね」
曲がったことが大嫌いなオーバースペック公爵令嬢が自分の信念を貫き通す話
…だったはずが最近はどこか天然の主人公と勘違い王子のすれ違い(勘違い)恋愛話になってきている…
5/13
ちょっとお話が長くなってきたので一旦全話非公開にして纏めたり加筆したりと大幅に修正していきます
5/22
修正完了しました。明日から通常更新に戻ります
9/21
完結しました
また気が向いたら番外編として二人のその後をアップしていきたいと思います
無一文で追放される悪女に転生したので特技を活かしてお金儲けを始めたら、聖女様と呼ばれるようになりました
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
スーパームーンの美しい夜。仕事帰り、トラックに撥ねらてしまった私。気づけば草の生えた地面の上に倒れていた。目の前に見える城に入れば、盛大なパーティーの真っ最中。目の前にある豪華な食事を口にしていると見知らぬ男性にいきなり名前を呼ばれて、次期王妃候補の資格を失ったことを聞かされた。理由も分からないまま、家に帰宅すると「お前のような恥さらしは今日限り、出ていけ」と追い出されてしまう。途方に暮れる私についてきてくれたのは、私の専属メイドと御者の青年。そこで私は2人を連れて新天地目指して旅立つことにした。無一文だけど大丈夫。私は前世の特技を活かしてお金を稼ぐことが出来るのだから――
※ 他サイトでも投稿中
枯れ専令嬢、喜び勇んで老紳士に後妻として嫁いだら、待っていたのは二十歳の青年でした。なんでだ~⁉
狭山ひびき
恋愛
ある日、イアナ・アントネッラは父親に言われた。
「来月、フェルナンド・ステファーニ公爵に嫁いでもらう」と。
フェルナンド・ステファーニ公爵は御年六十二歳。息子が一人いるが三十年ほど前に妻を亡くしてからは独り身だ。
対してイアナは二十歳。さすがに年齢が離れすぎているが、父はもっともらしい顔で続けた。
「ジョルジアナが慰謝料を請求された。ステファーニ公爵に嫁げば支度金としてまとまった金が入る。これは当主である私の決定だ」
聞けば、妹のジョルジアナは既婚者と不倫して相手の妻から巨額の慰謝料を請求されたらしい。
「お前のような年頃の娘らしくない人間にはちょうどいい縁談だろう。向こうはどうやらステファーニ公爵の介護要員が欲しいようだからな。お前にはぴったりだ」
そう言って父はステファーニ公爵の肖像画を差し出した。この縁談は公爵自身ではなく息子が持ちかけてきたものらしい。
イオナはその肖像画を見た瞬間、ぴしゃーんと雷に打たれたような衝撃を受けた。
ロマンスグレーの老紳士。なんて素敵なのかしら‼
そう、前世で六十歳まで生きたイオナにとって、若い男は眼中にない。イオナは枯れ専なのだ!
イオナは傷つくと思っていた両親たちの思惑とは裏腹に、喜び勇んでステファーニ公爵家に向かった。
しかし……。
「え? ロマンスグレーの紳士はどこ⁉」
そこでイオナを待ち受けていたのは、どこからどう見ても二十歳くらいにしか見えない年若い紳士だったのだ。
【完結】魔力の見えない公爵令嬢は、王国最強の魔術師でした
er
恋愛
「魔力がない」と婚約破棄された公爵令嬢リーナ。だが真実は逆だった――純粋魔力を持つ規格外の天才魔術師! 王立試験で元婚約者を圧倒し首席合格、宮廷魔術師団長すら降参させる。王宮を救う活躍で副団長に昇進、イケメン公爵様からの求愛も!? 一方、元婚約者は没落し後悔の日々……。見る目のなかった男たちへの完全勝利と、新たな恋の物語。
多分悪役令嬢ですが、うっかりヒーローを餌付けして執着されています
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【美味しそう……? こ、これは誰にもあげませんから!】
23歳、ブラック企業で働いている社畜OLの私。この日も帰宅は深夜過ぎ。泥のように眠りに着き、目覚めれば綺羅びやかな部屋にいた。しかも私は意地悪な貴族令嬢のようで使用人たちはビクビクしている。ひょっとして私って……悪役令嬢? テンプレ通りなら、将来破滅してしまうかも!
そこで、細くても長く生きるために、目立たず空気のように生きようと決めた。それなのに、ひょんな出来事からヒーロー? に執着される羽目に……。
お願いですから、私に構わないで下さい!
※ 他サイトでも投稿中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる