13 / 106
驚きの発見
しおりを挟む
アメリアが土芋(ジャガイモ)や赤芋(サツマイモ)の事で驚いていた。
「あ、赤芋は甘いのですね!?こんな甘いもの初めて食べました!」
「そうよ。どうしてこっちは食べ無かったの?」
シオンは不思議に思っていると、どうやら帝国では赤色の食物は観賞用であり、食べるものではないそうだ。まぁ、赤いと毒があると思われているようである。
「甘い食べ物は帝国にはないの?」
「ありません。あるとすれば果物ぐらいです」
!?
「さ、砂糖は?」
「砂糖は南の王国が貿易で輸入して独占してます。不当に高い税を掛けて、滅多に帝国には入ってきません」
あっ!戦争の理由がそうだった。
長年、帝国が港を欲して戦争を仕掛けるし、王国側も嫌がらせに、嗜好品に高い税を掛けているんだったわ。
国の利益の為に一部の商品の交易はしているけど。
しかも、帝国の反対側は4つほど国を挟んで初めて港がある。帝国には交易品が入ってこないんだ。
なるほど。それで香辛料も少ないから食文化が発達しなかったのね。貿易は利益以外に国を発展させる1番の有効的な手段だ。
向こうにない物を輸出し、こちらにない物、もしくは必要としているものを輸入する。それには、他国の医学書だったり、各国々の植物辞典だったりと、国を発展させる品々が入ってくる。
すなわち情報だ。自国が他国より文明が劣っているのかどうか判断できる材料にもなる。
帝国は、ほとんど自国内で発展していったので、一部の文化が遅れているのだ。
北とは友好的に交易をしているが、大陸外からの品物は滅多に手に入らないだろう。
もし、帝国内で甘味系の調味料が自国生産できれば、王国に対するアドバンテージを手に入れる事ができ、王国も砂糖など一部の税を下げざる負えなくなる!
ここだ!
シオンのやるべき事が見つかった!
よし、ハルとアキが戻ってきたらすぐに相談しましょう!
シオンがやる気を出した時はすでに夜になっていた。そしてようやくハルとアキが戻ってきたのだった。
「お待たせ致しました。情報が集まりましたので御報告致します」
広い部屋を選んだけど、これだけいると狭く感じますね。
「シオンお嬢様、あの捕らえていたゴロツキ共の尋問も終わりました」
「ありがとう。何かわかった?」
騎士達は顔を渋めて話した。
「余り話したくない事なのですが、ここの領主は奴隷売買にも手を出しているようです。借金を返せない女性達を、奉公に出すと言う名目で、各地の娼館に送ったり、特殊な性癖のある金持ちに売り飛ばしていたようです」
バキッ!!!
シオンの持っていた扇が壊れる音がした。
怒りが滲み出ている。
「へぇ~?たかだか男爵風情にそこまでできるとは思えないわね。その上が居そうね?」
「それとアメリア殿の引取り先である商店も、今月分の税は払いましたが、明らかに不当な税を支払わされています。みかじめ料として払わないと、男爵の雇ったゴロツキに店を荒らされるそうです。衛兵も賄賂を貰い見てみない振りをしているようです」
そこでハルとアキが報告した。
「はい。その話に通じるのですが、アクダイカーン男爵の屋敷に女達が監禁されています。一ヶ月に一度、集めた女を何処かに輸送するみたいです」
「それと、アクダイカーンの屋敷から、不正売買や奴隷売買の証拠である証文を見つけてきました」
「よくこの短期間で見つけれたわね~」
ペラペラッと契約の内容を確認していく。
「男爵はだらしない性格のようで、自室にある大きな目に付く金庫に、そのまま閉まっていました」
いや普通、監査や立入調査が入った場合に備えて、隠し金庫などに隠しているのでは?
「アクダイカーン男爵はバカなのね………」
「それには同意します。しかしバカにこれだけ大きな不正はできないかと」
そうなのよね。
バカにこれだけ大規模な不正はできないのよ。
やっぱり黒幕がいそうね。
「あ、忘れていました。今夜が一ヶ月に1度、女の子達が移動させられる日です。流石にどこに運ばれるかまでは調べれませんでしたが」
「それを早く言いなさい!すぐに助けに向かうわよ!」
ドタドタと慌てて出かけるシオンにアメリアも付いていくのだった。
「あ、赤芋は甘いのですね!?こんな甘いもの初めて食べました!」
「そうよ。どうしてこっちは食べ無かったの?」
シオンは不思議に思っていると、どうやら帝国では赤色の食物は観賞用であり、食べるものではないそうだ。まぁ、赤いと毒があると思われているようである。
「甘い食べ物は帝国にはないの?」
「ありません。あるとすれば果物ぐらいです」
!?
「さ、砂糖は?」
「砂糖は南の王国が貿易で輸入して独占してます。不当に高い税を掛けて、滅多に帝国には入ってきません」
あっ!戦争の理由がそうだった。
長年、帝国が港を欲して戦争を仕掛けるし、王国側も嫌がらせに、嗜好品に高い税を掛けているんだったわ。
国の利益の為に一部の商品の交易はしているけど。
しかも、帝国の反対側は4つほど国を挟んで初めて港がある。帝国には交易品が入ってこないんだ。
なるほど。それで香辛料も少ないから食文化が発達しなかったのね。貿易は利益以外に国を発展させる1番の有効的な手段だ。
向こうにない物を輸出し、こちらにない物、もしくは必要としているものを輸入する。それには、他国の医学書だったり、各国々の植物辞典だったりと、国を発展させる品々が入ってくる。
すなわち情報だ。自国が他国より文明が劣っているのかどうか判断できる材料にもなる。
帝国は、ほとんど自国内で発展していったので、一部の文化が遅れているのだ。
北とは友好的に交易をしているが、大陸外からの品物は滅多に手に入らないだろう。
もし、帝国内で甘味系の調味料が自国生産できれば、王国に対するアドバンテージを手に入れる事ができ、王国も砂糖など一部の税を下げざる負えなくなる!
ここだ!
シオンのやるべき事が見つかった!
よし、ハルとアキが戻ってきたらすぐに相談しましょう!
シオンがやる気を出した時はすでに夜になっていた。そしてようやくハルとアキが戻ってきたのだった。
「お待たせ致しました。情報が集まりましたので御報告致します」
広い部屋を選んだけど、これだけいると狭く感じますね。
「シオンお嬢様、あの捕らえていたゴロツキ共の尋問も終わりました」
「ありがとう。何かわかった?」
騎士達は顔を渋めて話した。
「余り話したくない事なのですが、ここの領主は奴隷売買にも手を出しているようです。借金を返せない女性達を、奉公に出すと言う名目で、各地の娼館に送ったり、特殊な性癖のある金持ちに売り飛ばしていたようです」
バキッ!!!
シオンの持っていた扇が壊れる音がした。
怒りが滲み出ている。
「へぇ~?たかだか男爵風情にそこまでできるとは思えないわね。その上が居そうね?」
「それとアメリア殿の引取り先である商店も、今月分の税は払いましたが、明らかに不当な税を支払わされています。みかじめ料として払わないと、男爵の雇ったゴロツキに店を荒らされるそうです。衛兵も賄賂を貰い見てみない振りをしているようです」
そこでハルとアキが報告した。
「はい。その話に通じるのですが、アクダイカーン男爵の屋敷に女達が監禁されています。一ヶ月に一度、集めた女を何処かに輸送するみたいです」
「それと、アクダイカーンの屋敷から、不正売買や奴隷売買の証拠である証文を見つけてきました」
「よくこの短期間で見つけれたわね~」
ペラペラッと契約の内容を確認していく。
「男爵はだらしない性格のようで、自室にある大きな目に付く金庫に、そのまま閉まっていました」
いや普通、監査や立入調査が入った場合に備えて、隠し金庫などに隠しているのでは?
「アクダイカーン男爵はバカなのね………」
「それには同意します。しかしバカにこれだけ大きな不正はできないかと」
そうなのよね。
バカにこれだけ大規模な不正はできないのよ。
やっぱり黒幕がいそうね。
「あ、忘れていました。今夜が一ヶ月に1度、女の子達が移動させられる日です。流石にどこに運ばれるかまでは調べれませんでしたが」
「それを早く言いなさい!すぐに助けに向かうわよ!」
ドタドタと慌てて出かけるシオンにアメリアも付いていくのだった。
17
あなたにおすすめの小説
捨てられ侯爵令嬢ですが、逃亡先で息子と幸せに過ごしていますので、邪魔しないでください。
蒼月柚希
恋愛
公爵様の呪いは解かれました。
これで、貴方も私も自由です。
……だから、もういいですよね?
私も、自由にして……。
5年後。
私は、ある事情から生まれ育った祖国を離れ、
親切な冒険者パーティーと、その地を治める辺境伯様のご家族に守られながら、
今日も幸せに子育てをしています。
だから貴方も勝手に、お幸せになってくださいね。
私のことは忘れて……。
これは、お互いの思いがこじれ、離れ離れになってしまった一組の夫婦の物語。
はたして、夫婦は無事に、離婚を回避することができるのか?
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
【完結】私が誰だか、分かってますか?
美麗
恋愛
アスターテ皇国
時の皇太子は、皇太子妃とその侍女を妾妃とし他の妃を娶ることはなかった
出産時の出血により一時病床にあったもののゆっくり回復した。
皇太子は皇帝となり、皇太子妃は皇后となった。
そして、皇后との間に産まれた男児を皇太子とした。
以降の子は妾妃との娘のみであった。
表向きは皇帝と皇后の仲は睦まじく、皇后は妾妃を受け入れていた。
ただ、皇帝と皇后より、皇后と妾妃の仲はより睦まじくあったとの話もあるようだ。
残念ながら、この妾妃は産まれも育ちも定かではなかった。
また、後ろ盾も何もないために何故皇后の侍女となったかも不明であった。
そして、この妾妃の娘マリアーナははたしてどのような娘なのか…
17話完結予定です。
完結まで書き終わっております。
よろしくお願いいたします。
転生皇女セラフィナ
秋月真鳥
恋愛
公爵家のメイド・クラリッサは、幼い主君アルベルトを庇って十五歳で命を落とした。
目覚めたとき、彼女は皇女セラフィナとして生まれ変わっていた——死の、わずか翌日に。
赤ん坊の身体に十五歳の記憶を持ったまま、セラフィナは新しい人生を歩み始める。
皇帝に溺愛され、優しい母に抱かれ、兄に慈しまれる日々。
前世で冷遇されていた彼女にとって、家族の愛は眩しすぎるほどだった。
しかし、セラフィナの心は前世の主・アルベルトへの想いに揺れ続ける。
一歳のお披露目で再会した彼は、痩せ細り、クラリッサの死を今も引きずっていた。
「わたしは生涯結婚もしなければ子どもを持つこともない。わたしにはそんな幸福は許されない」
そう語るアルベルトの姿に、セラフィナは決意する。
言葉も満足に話せない。自由に動くこともできない。前世の記憶を明かすこともできない。
それでも、彼を救いたい。彼に幸せになってほしい。
転生した皇女が、小さな身体で挑む、長い長い物語が始まる。
※ノベルアップ+、小説家になろうでも掲載しています。
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
婚約破棄で悪役令嬢を辞めたので、今日から素で生きます。
黒猫かの
恋愛
「エリー・オルブライト! 貴様との婚約を破棄する!」
豪華絢爛な夜会で、ウィルフレッド王子から突きつけられた非情な宣告。
しかし、公爵令嬢エリーの心境は……「よっしゃあ! やっと喋れるわ!!」だった。
断罪ざまぁも冴えない王子もお断り!~せっかく公爵令嬢に生まれ変わったので、自分好みのイケメン見つけて幸せ目指すことにしました~
古堂 素央
恋愛
【完結】
「なんでわたしを突き落とさないのよ」
学園の廊下で、見知らぬ女生徒に声をかけられた公爵令嬢ハナコ。
階段から転げ落ちたことをきっかけに、ハナコは自分が乙女ゲームの世界に生まれ変わったことを知る。しかもハナコは悪役令嬢のポジションで。
しかしなぜかヒロインそっちのけでぐいぐいハナコに迫ってくる攻略対象の王子。その上、王子は前世でハナコがこっぴどく振った瓶底眼鏡の山田そっくりで。
ギロチンエンドか瓶底眼鏡とゴールインするか。選択を迫られる中、他の攻略対象の好感度まで上がっていって!?
悪役令嬢? 断罪ざまぁ? いいえ、冴えない王子と結ばれるくらいなら、ノシつけてヒロインに押しつけます!
黒ヒロインの陰謀を交わしつつ、無事ハナコは王子の魔の手から逃げ切ることはできるのか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる