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やり直す機会は与えるよ。(ヒロインside)
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投稿が遅れて申し訳ありません!
これでも社壊人なもので、消費税が上がってから仕事が忙しく余り執筆が出来ていません。
何とか14日(月)から毎日更新出来るようにしますので、もうしばらくお時間を下さい!
m(__)m
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
どうしてこうなったの?
悪役令嬢のシオンを修道院送りにしたまでは良かった。しかし、その後が悪かった。
私はすぐにエリック王子と離されて、自宅で軟禁状態となった。屋敷の中と庭までは言いが、外へは出して貰えなかった。常に騎士が二人で私を見張り、何度か抜け出そうと騎士を振り切ったが、すぐに外で見張っていた別の騎士に捕まり連れ戻された。
何ヵ月もその状態が続いた。
今までは聖女と褒め称えてくれていた侍女達も私の側にいたくないと言って辞めていった。今はお金に困った貧しい新米侍女が残っているだけだった。
「はぁ~どうしてこうなったんだろう?」
どこで間違えた?どうすればいい?どうすればこの状況を変えられる?
こうして、時間だけが過ぎていったがある時、国王様の使いが飛び込んできた。
どうやら、魔物の大軍が発生したため怪我人が多数出ているとの事であった。そして、危険だが、兵士を癒せば軟禁を解くと言ってきたので私はすぐに返事をした。
エリック王子も参戦して戦っていると聞いたからだ。
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甘かった…………
私は考えも無しに、伝令の兵士に付いて行ったことを早くも後悔した。
今までは貧民街の住民を癒していたが、【戦場】の野戦病院など初めてだった。
魔物に腕を噛みきられた者や、鋭い爪で切り裂かれた者など、数え切れないほどの兵士が苦しんでいた。
「あぁ…………ああああ………………」
一歩、恐怖の余り下がってしまうが、兵士が私を掴み早く癒せと言ってきた。
「お前のせいでこうなったんだ。責任を取れ!」
!?
「わ、私のせい………?」
訳がわからない!どうして私が!!!?
「余り知られていないが、シオン・アクエリアス公爵令嬢が、魔物の活動を抑える結界を張っていた。それをお前は無実の罪で追放したんだ。結界が弱まり、魔物が溢れだした。だからお前のせいだ!」
嘘よ!?そんなの知らない!
私は叫びそうになったが、兵士に口を抑えられ、叫べなかった。
「大声を出すな。俺は王城で国王と宰相の話を【偶々聞いた】だけだが、この事実が周囲に知られれば、お前は殺されるぞ?お前のせいでここにいる奴等は傷付いているのだからな?」
ビクッ!?
私は地面に横たわる兵士達をみた。すでに事切れている者もいた。
「俺がお前を殺さないのは、ここにいる者を救えるのはお前だけだからだ。それを忘れるな!」
そう言うと伝令の兵士は去っていった。
「早かったな?お前には責任がある。ここにいる者を救ってくれ」
兵士と入れ替わりに、お父様がやってきた。この数ヶ月、私がとんでもない事をしたと言い聞かせ、私の代わりに色々な所に頭を下げに行っていた事を知っている。
私はお父様と久しぶりに、目を合わせて頷いた。
「私が…………癒します!」
決意を固めた私は気合いを入れた。目の前の兵士に治癒魔法を片っ端から掛けまくった。
私が本気を出せば、欠損部分も癒せるが魔力を大量に使う。申し訳ないが、傷口を塞ぐ程度で次にいく。
私は言い訳になるが、努力はしていた。ラノベでよくある魔力を限界まで使って、魔力総量を底上げし、チートに頼らずこの力を手に入れた。
本当にどうしてこうなったんだろう…………
「もう………殺して……くれ。苦しいのは………嫌だ」
傷の深い兵士が懇願してきた。麻酔もないこの世界で、ただ包帯を巻いただけの簡易処置に苦しいのはわかる。でも─
「ふざけないで!このペンダントの女性は奥さんでしょう!?愛する人を置いて死にたいなんて言うな!!!」
私はありったけの魔力を込めてその兵士を癒した。
「俺は………生きているのか?」
急に痛みが無くなったことで戸惑う兵士に私は疲れ切った顔でいった。
「当たり前でしょう!聖女の私の前では誰も死なせないわ!」
兵士はペンダントを握りしめながら泣いた。私はまた次の患者の元へ向かった。
そして私は気付かなかった。周りで私を見る目が変わった事を。
「やれやれ…………シオンお嬢様を嵌めた罰を与えるつもりだったのだが………彼女は十分に【救う】価値はあるようだな」
伝令の兵士はそう呟くと、誰にも気付かれずに居なくなった。そして、聖女の周りにはいつの間にか、傷付いた兵士の治療を手伝う仲間ができていた。
「国王様から質の良い上級ポーションが届けられました。これを飲ませながら魔法を掛ければ聖女様の負担を減らせます!」
「こちらには魔力回復のマナポーションがありますよ!暴れる兵士は我々が抑えますので、聖女様は治癒に専念してください!」
野戦病院には次々に怪我人が運ばれてくるが、不思議な事に、野戦病院から士気は上がっていき、何度目かの魔物の進行を防ぎ切ることに成功するのだった。
※ちなみに、シオンは魔物を防ぐ結界など張っていません。シオン信者の嘘です。それよりも、このスタンピードを起こしたのはシオンだと言えるでしょう!
知らぬが仏とは良く言ったものですね。
これでも社壊人なもので、消費税が上がってから仕事が忙しく余り執筆が出来ていません。
何とか14日(月)から毎日更新出来るようにしますので、もうしばらくお時間を下さい!
m(__)m
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どうしてこうなったの?
悪役令嬢のシオンを修道院送りにしたまでは良かった。しかし、その後が悪かった。
私はすぐにエリック王子と離されて、自宅で軟禁状態となった。屋敷の中と庭までは言いが、外へは出して貰えなかった。常に騎士が二人で私を見張り、何度か抜け出そうと騎士を振り切ったが、すぐに外で見張っていた別の騎士に捕まり連れ戻された。
何ヵ月もその状態が続いた。
今までは聖女と褒め称えてくれていた侍女達も私の側にいたくないと言って辞めていった。今はお金に困った貧しい新米侍女が残っているだけだった。
「はぁ~どうしてこうなったんだろう?」
どこで間違えた?どうすればいい?どうすればこの状況を変えられる?
こうして、時間だけが過ぎていったがある時、国王様の使いが飛び込んできた。
どうやら、魔物の大軍が発生したため怪我人が多数出ているとの事であった。そして、危険だが、兵士を癒せば軟禁を解くと言ってきたので私はすぐに返事をした。
エリック王子も参戦して戦っていると聞いたからだ。
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甘かった…………
私は考えも無しに、伝令の兵士に付いて行ったことを早くも後悔した。
今までは貧民街の住民を癒していたが、【戦場】の野戦病院など初めてだった。
魔物に腕を噛みきられた者や、鋭い爪で切り裂かれた者など、数え切れないほどの兵士が苦しんでいた。
「あぁ…………ああああ………………」
一歩、恐怖の余り下がってしまうが、兵士が私を掴み早く癒せと言ってきた。
「お前のせいでこうなったんだ。責任を取れ!」
!?
「わ、私のせい………?」
訳がわからない!どうして私が!!!?
「余り知られていないが、シオン・アクエリアス公爵令嬢が、魔物の活動を抑える結界を張っていた。それをお前は無実の罪で追放したんだ。結界が弱まり、魔物が溢れだした。だからお前のせいだ!」
嘘よ!?そんなの知らない!
私は叫びそうになったが、兵士に口を抑えられ、叫べなかった。
「大声を出すな。俺は王城で国王と宰相の話を【偶々聞いた】だけだが、この事実が周囲に知られれば、お前は殺されるぞ?お前のせいでここにいる奴等は傷付いているのだからな?」
ビクッ!?
私は地面に横たわる兵士達をみた。すでに事切れている者もいた。
「俺がお前を殺さないのは、ここにいる者を救えるのはお前だけだからだ。それを忘れるな!」
そう言うと伝令の兵士は去っていった。
「早かったな?お前には責任がある。ここにいる者を救ってくれ」
兵士と入れ替わりに、お父様がやってきた。この数ヶ月、私がとんでもない事をしたと言い聞かせ、私の代わりに色々な所に頭を下げに行っていた事を知っている。
私はお父様と久しぶりに、目を合わせて頷いた。
「私が…………癒します!」
決意を固めた私は気合いを入れた。目の前の兵士に治癒魔法を片っ端から掛けまくった。
私が本気を出せば、欠損部分も癒せるが魔力を大量に使う。申し訳ないが、傷口を塞ぐ程度で次にいく。
私は言い訳になるが、努力はしていた。ラノベでよくある魔力を限界まで使って、魔力総量を底上げし、チートに頼らずこの力を手に入れた。
本当にどうしてこうなったんだろう…………
「もう………殺して……くれ。苦しいのは………嫌だ」
傷の深い兵士が懇願してきた。麻酔もないこの世界で、ただ包帯を巻いただけの簡易処置に苦しいのはわかる。でも─
「ふざけないで!このペンダントの女性は奥さんでしょう!?愛する人を置いて死にたいなんて言うな!!!」
私はありったけの魔力を込めてその兵士を癒した。
「俺は………生きているのか?」
急に痛みが無くなったことで戸惑う兵士に私は疲れ切った顔でいった。
「当たり前でしょう!聖女の私の前では誰も死なせないわ!」
兵士はペンダントを握りしめながら泣いた。私はまた次の患者の元へ向かった。
そして私は気付かなかった。周りで私を見る目が変わった事を。
「やれやれ…………シオンお嬢様を嵌めた罰を与えるつもりだったのだが………彼女は十分に【救う】価値はあるようだな」
伝令の兵士はそう呟くと、誰にも気付かれずに居なくなった。そして、聖女の周りにはいつの間にか、傷付いた兵士の治療を手伝う仲間ができていた。
「国王様から質の良い上級ポーションが届けられました。これを飲ませながら魔法を掛ければ聖女様の負担を減らせます!」
「こちらには魔力回復のマナポーションがありますよ!暴れる兵士は我々が抑えますので、聖女様は治癒に専念してください!」
野戦病院には次々に怪我人が運ばれてくるが、不思議な事に、野戦病院から士気は上がっていき、何度目かの魔物の進行を防ぎ切ることに成功するのだった。
※ちなみに、シオンは魔物を防ぐ結界など張っていません。シオン信者の嘘です。それよりも、このスタンピードを起こしたのはシオンだと言えるでしょう!
知らぬが仏とは良く言ったものですね。
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追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
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