悪役令嬢の追放エンド………修道院が無いじゃない!(はっ!?ここを楽園にしましょう♪

naturalsoft

文字の大きさ
84 / 100

マッチポンプなんですけどね!

しおりを挟む
圧倒的な攻撃力を前に王国軍は安堵したのと、アクエリアス公国と敵対する事への恐怖の2つがあった。しかし、その後のアクエリアス龍騎士団の対応に感謝した。

魔物の発生源を叩き潰した龍騎士団は、戻ってきて貴重な回復薬を無料で提供したのだ。

「(クソ)聖女がいるとはいえ怪我人が多い!この『シオン様』が産み出した【エリクサー】を薄めて飲ませれば大勢の怪我人を癒せます!」

エリクサーはそんなに量は無かったが、市販のポーションに一滴垂らしただけで最上級のポーションに早変わりした。そのお陰で、重傷者にポーションが行き渡り、大勢の兵士を救ったのであった。

龍騎士団は王国の兵士の治療の手伝いをしながら、状況を確認した。どうやら散漫的に魔物は発生しているが、王国で1番酷いのはこの場所だったようだ。

「では、ここ以外には魔物が大量発生している場所はないのですね?」

「はい!御協力、ありがとうございました!」

王国軍の兵士達は感謝の言葉を述べ、頭を下げた。

「ちょっといいかな?」

王国の騎士団長が声を掛けた。

「助太刀、感謝する!それと、1つ聞きたいのだが、なぜ【王国の領地】に【他国】の兵士がいるのか聞きたい」

騎士団長はこのスタンピードが、もしかしたらアクエリアス公爵が起こしたのでは?と、疑っていたのだ。

「騎士団長!その言い方は余りに失礼では!?」

周りの側近が非難の声を上げるが、龍騎士団は気にした様子もなく言った。

「我々は確かに許可なく、王国の領地を飛んでいました。私達はデルタ大公から、魔物の活性化に伴い、帝国と王国の魔物を狩り取るように命令された次第です」

「デルタ大公の指示だ…………と?」

「はっ!新しいアクエリアスの首都『アスタリスク』にもスタンピードが発生し、魔物が大挙して攻めてきました。龍王様やシオン令嬢のお陰で無事に殲滅しましたが、周辺国が心配とのことで巡回させて頂いた次第であります!」

!?

「デルタ大公は自国だけではなく、周辺国にも注意を払ってくれていたのか!?」

もともと、アクエリアス公爵は領民に心を砕く善良な領主であった。娘のシオン令嬢で王国を恨んでいても、民の事を考えて援軍を出してくれていたのか!?

周りの王国軍の兵士達は感動していた。

「おーい!もう片が付いたのか?」

バッサ!バッサ!と、1人の龍が降りてきた。

「これは、クオン様!お疲れ様です!」

アクエリアス龍騎士団は一斉に敬礼を取った。

「遅れてすまない。それよりも、ここにくる途中に、魔物が数十体ほど村を襲おうとしていたぞ?お前達は何を見ていた!」

!?

「なっ!?申し訳ありません!」

「我々には大した数でなくても、村人には魔物が数十体も現れれば脅威になる!これからは魔物を一体でも見つけたら狩るようにしろ!」

「「「はっ!」」」

龍騎士団は片膝を付いてクオンに頭を下げた。

「クオン様、その魔物達は?」

「すでに駆逐したに決まっているだろう?さっさと次に向かうぞ!」

クオンは龍に乗り、飛び立とうした所で呼び止められた。

「待って下さい!」

アリアが慌ててやって来たのだ。

「……………なんだ?私には話すことはないぞ?」

「わ、私を恨んでいる事は承知しています。シオン様はお元気でしょうか?」

「お陰様でな」

クオンは不機嫌な顔で答えた。

「あの!一言だけ、シオン様にお伝え下さい!【ごめんなさい】と!」

クオンは一瞬目を開いたが、わかったと言って飛び去っていった。

アリアは小さく呟いた。
「………ここはゲームの世界じゃない。現実世界なんだね。だったら私は罪を償わなければならないよね」

本来は、ちょっとしたオタクなだけで根は真面目な少女だったヒロインは、自分のすべき事をみつけて、行動していくのであった。

後に、アクエリアス公国の『世界樹の巫女・シオン』とファーランド王国の『癒しの聖女・アリア』という2つ名で周辺国から一目置かれる存在として成長していくのであった。

この二人が再び出会い、友情を育むのはもう少し後のお話である。








どうでもよい情報だが、騎士団長の息子はこれを気に騎士団を脱退し、冒険者となる。魔物を狩ることに生き甲斐を見つけた息子は、高ランクの冒険者となりそれなりに成功する。しかし、だれもパーティーを組もうとは思わなかった。戦闘中に性的興奮を覚える変態となったため変態狂戦士と呼ばれるようになる。

宰相の子息は、身体の自由を奪われて命懸けの戦いをさせられた事により、対人恐怖症となり自宅で誰にも会わない書類整理を行う仕事をするようになる。そして生涯自宅から出ない生活をする引きこもりになった。

そして逃げ出したエリック王子については後に述べようと思う。





しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

田舎娘、追放後に開いた小さな薬草店が国家レベルで大騒ぎになるほど大繁盛

タマ マコト
ファンタジー
【大好評につき21〜40話執筆決定!!】 田舎娘ミントは、王都の名門ローズ家で地味な使用人薬師として働いていたが、令嬢ローズマリーの嫉妬により濡れ衣を着せられ、理不尽に追放されてしまう。雨の中ひとり王都を去ったミントは、亡き祖母が残した田舎の小屋に戻り、そこで薬草店を開くことを決意。森で倒れていた謎の青年サフランを救ったことで、彼女の薬の“異常な効き目”が静かに広まりはじめ、村の小さな店《グリーンノート》へ、変化の風が吹き込み始める――。

婚約破棄で悪役令嬢を辞めたので、今日から素で生きます。

黒猫かの
恋愛
「エリー・オルブライト! 貴様との婚約を破棄する!」 豪華絢爛な夜会で、ウィルフレッド王子から突きつけられた非情な宣告。 しかし、公爵令嬢エリーの心境は……「よっしゃあ! やっと喋れるわ!!」だった。

虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました

たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。

【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます

腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった! 私が死ぬまでには完結させます。 追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。 追記2:ひとまず完結しました!

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。

克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります! 辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

処理中です...