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本当の仕事!
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次の日になりました。
「ではお嬢様、いってらっしゃいませ」
表情を変えずに眠たそうに見送るスノーに尋ねた。
「大丈夫?眠たそうだね?」
「ええ、お嬢様の知らない所で仕事が多くありまして、寝る間を惜しんで働いているのですよ?」
「ええっ!そうなの!?」
ブラックはいけないわ!?早急に改善しなければ!
「それで、昨日の夜はどうしたの?」
「配下の下級精霊が訪ねてきたので、お嬢様の屋敷からくすねてきた、1番高そうなワインを飲みながら宴会を開いていました」
ほわい?????
「なんですとーーーー!?」
「だって、お嬢様は未成年でお酒が飲めないじゃないですか?ワインにも賞味期限がありますから、仕方がないので飲んであげました♪」
「開き直りもはなただしいよ!?しかも、なぜ上から目線!?」
どうしてウンディーネはこんなヤツをメイドにしやがった!?
「ほらほら、そろそろ行かないと遅刻しますよ?私はこれから大事な仕事があるので、早く行ってくださいなっ」
「大事な仕事ってなによ?」
スノーはやれやれといった感じで答えた。
「寝不足だとお肌が荒れてしまうので、二度寝します。女性にとって、美容に気を付けるのは大事なことです!故に大事なお仕事と言えます。お嬢様が授業でウトウトしている間に、私はフカフカなベットで夢の中という訳ですね♪」
「お前は真面目に仕事をしやがれや!!!!」
シオンは朝からツッコミ疲れて、ぐったりとしながら行ってきます!と、言って出ていきました。
「シオン、おはよう!」
「フレイ、おっはー!あれ?クリスは?」
まだ来ていないクリスをキョロキョロと探すシオンに、フレイはニマニマしてシオンを見詰めた。
「あらあら♪婚約者がいないと不安かしら~?」
ちょっと!その顔はムカつくよ?
「べ、別に~?」
プイッと横を向いて先に歩いていった。
「ああっ!ごめん!ごめん!置いていかないで~!」
フレイは慌てて後を追うのだった。
・
・
・
・
・
・
・
『それで初日の夜は大丈夫だったかのぅ?」
『昨日、侵入者が『3羽』いたわ。流石に、人間の格好での侵入は諦めたようね。使い魔のコウモリとフクロウのような鳥が各寮の周辺を飛び廻っていたのを確認した。多分、どこに誰がいるのか探っていたと思うわ』
スノーの本当の『仕事』はシオンの警護である。レベルカンストの超越者であったとしても、人間であるなら殺すことも不可能ではないし、シオンを苦しめる方法などいっぱいあるので、信頼できる者(精霊)を側に置いたのだった。
すでに、各国の間者や魔王軍の配下の様な者が、学園に侵入して秘密裏に返り討ちにされているのだ。
『まったく、しばらく音沙汰がないと思っていたら、急に活動し始めるしどうしたのかな?と思っていたら、突然に訪ねてくるしね~?』
『すまぬ。前にも話したが四大精霊が軒並みやられておってのぅ、今後はマメに各精霊達に連絡を取り合うようにしたのじゃ』
精霊に寿命などないため、時間にルーズだったのだ。また今度会おうねーと言って、10年後に再開するというのが普通だった為、しばらく連絡が付かなくても、誰も心配しなかったのが魔王軍に付け込まれる原因となったので、今では定時連絡は欠かせなくなったのである。
『…………本当に、あなた達全員が魔王軍の手に堕ちていたら世界は終わっていたのよね。誰もそれに気付かなかった事が1番恐ろしかったわ』
『ふっ、妾が居なくなった時は御主が四大精霊の1柱になってくれればよいではないかのぅ?』
スノーは少しムッとして答えた。
『冗談でも笑えないわよ。私は怠惰なの。四大精霊になって、お嬢様のようにワーカーホリックにはなりたくないわ』
親友のお願いを叶えてくれて、真夜中にも寝ずに外敵からシオンを守ってくれる氷の女王スノーのどこが怠惰なのかと、苦笑いをするウンディーネだった。
『それはすまぬ。それより余りシオンで遊ばないでやって欲しいのじゃが?』
『それは無理ね。お嬢様はとても良い反応をするから病みつきになったわ♪』
やれやれ、難儀なヤツじゃな。シオンよ、めんどくさいヤツじゃが、信用できるので我慢して欲しいのじゃ、と心の中でシオンに謝るウンディーネであった。
「へっくしょん!」
「シオン大丈夫?風邪かしら?」
「うん?大丈夫だよ。誰か噂でもしているんでしょう」
当の本人はこれから待ち受けるトラブルに気付いていなかった。
「ではお嬢様、いってらっしゃいませ」
表情を変えずに眠たそうに見送るスノーに尋ねた。
「大丈夫?眠たそうだね?」
「ええ、お嬢様の知らない所で仕事が多くありまして、寝る間を惜しんで働いているのですよ?」
「ええっ!そうなの!?」
ブラックはいけないわ!?早急に改善しなければ!
「それで、昨日の夜はどうしたの?」
「配下の下級精霊が訪ねてきたので、お嬢様の屋敷からくすねてきた、1番高そうなワインを飲みながら宴会を開いていました」
ほわい?????
「なんですとーーーー!?」
「だって、お嬢様は未成年でお酒が飲めないじゃないですか?ワインにも賞味期限がありますから、仕方がないので飲んであげました♪」
「開き直りもはなただしいよ!?しかも、なぜ上から目線!?」
どうしてウンディーネはこんなヤツをメイドにしやがった!?
「ほらほら、そろそろ行かないと遅刻しますよ?私はこれから大事な仕事があるので、早く行ってくださいなっ」
「大事な仕事ってなによ?」
スノーはやれやれといった感じで答えた。
「寝不足だとお肌が荒れてしまうので、二度寝します。女性にとって、美容に気を付けるのは大事なことです!故に大事なお仕事と言えます。お嬢様が授業でウトウトしている間に、私はフカフカなベットで夢の中という訳ですね♪」
「お前は真面目に仕事をしやがれや!!!!」
シオンは朝からツッコミ疲れて、ぐったりとしながら行ってきます!と、言って出ていきました。
「シオン、おはよう!」
「フレイ、おっはー!あれ?クリスは?」
まだ来ていないクリスをキョロキョロと探すシオンに、フレイはニマニマしてシオンを見詰めた。
「あらあら♪婚約者がいないと不安かしら~?」
ちょっと!その顔はムカつくよ?
「べ、別に~?」
プイッと横を向いて先に歩いていった。
「ああっ!ごめん!ごめん!置いていかないで~!」
フレイは慌てて後を追うのだった。
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『それで初日の夜は大丈夫だったかのぅ?」
『昨日、侵入者が『3羽』いたわ。流石に、人間の格好での侵入は諦めたようね。使い魔のコウモリとフクロウのような鳥が各寮の周辺を飛び廻っていたのを確認した。多分、どこに誰がいるのか探っていたと思うわ』
スノーの本当の『仕事』はシオンの警護である。レベルカンストの超越者であったとしても、人間であるなら殺すことも不可能ではないし、シオンを苦しめる方法などいっぱいあるので、信頼できる者(精霊)を側に置いたのだった。
すでに、各国の間者や魔王軍の配下の様な者が、学園に侵入して秘密裏に返り討ちにされているのだ。
『まったく、しばらく音沙汰がないと思っていたら、急に活動し始めるしどうしたのかな?と思っていたら、突然に訪ねてくるしね~?』
『すまぬ。前にも話したが四大精霊が軒並みやられておってのぅ、今後はマメに各精霊達に連絡を取り合うようにしたのじゃ』
精霊に寿命などないため、時間にルーズだったのだ。また今度会おうねーと言って、10年後に再開するというのが普通だった為、しばらく連絡が付かなくても、誰も心配しなかったのが魔王軍に付け込まれる原因となったので、今では定時連絡は欠かせなくなったのである。
『…………本当に、あなた達全員が魔王軍の手に堕ちていたら世界は終わっていたのよね。誰もそれに気付かなかった事が1番恐ろしかったわ』
『ふっ、妾が居なくなった時は御主が四大精霊の1柱になってくれればよいではないかのぅ?』
スノーは少しムッとして答えた。
『冗談でも笑えないわよ。私は怠惰なの。四大精霊になって、お嬢様のようにワーカーホリックにはなりたくないわ』
親友のお願いを叶えてくれて、真夜中にも寝ずに外敵からシオンを守ってくれる氷の女王スノーのどこが怠惰なのかと、苦笑いをするウンディーネだった。
『それはすまぬ。それより余りシオンで遊ばないでやって欲しいのじゃが?』
『それは無理ね。お嬢様はとても良い反応をするから病みつきになったわ♪』
やれやれ、難儀なヤツじゃな。シオンよ、めんどくさいヤツじゃが、信用できるので我慢して欲しいのじゃ、と心の中でシオンに謝るウンディーネであった。
「へっくしょん!」
「シオン大丈夫?風邪かしら?」
「うん?大丈夫だよ。誰か噂でもしているんでしょう」
当の本人はこれから待ち受けるトラブルに気付いていなかった。
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