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8章:エルフの国のエロフ!
流石に食べたくない。
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次の日、汚染源の場所へと向かうためシオン達一行は国境の街・クロスバーンを出発した。
「どうして馬車を使わないの?」
シオンはクマネコがいるからいいが、王子や王女がいるのに大丈夫だろうか?アイオス王子やイーリス王女を見るが、二人とも鍛えているために、全然疲れていなさそうであった。
「そうだね。これからの辺境の村までは、道が整備してないのと、馬車を停められる場所がないんだよ」
馬車の馬にも草を食べさせないといけないからね!やっぱり辺境の村って貧しいのかな?
「国境の街・クロスバーンは栄えているのに、これから向かう辺境の村は貧しいの?」
シオンの言葉にアイオス王子が答えた。
「………そうだね。小さな山脈の麓にあるんだけど、街道から離れているから商人も寄り付かない。年に二度とほど、各村の見廻りで兵士達が確認に寄るぐらいかな?」
アイオス王子は自国の貧しい村がある事を恥じているようだ。
「これを期に、何か村の為に出来ないか考えてみるよ」
「そうだね。やっぱり豊かな暮らしができるに越したことはないからね!」
こうして、半日掛けて私達は都市国家に近い辺境の村へとやってきた。
「………何もないねー?」
「そうだね」
何もないことに、光さんは食事の心配をしているようだった。村の周囲には簡易の木の柵があったが、ボロボロであった。
すると村の奥から悲鳴が聞こえてきた!
「行こう!何かあったんだ!」
「ええ、皆さん臨戦態勢で!」
シオン達は駆け足で、村の奥へ向かった。
村の広場では大勢の村人が集まっていた。
「あそこっ!」
巨大なカエル(大人の3倍)が大挙して村の柵を壊して押し寄せてきていた。
「女、子供を守れっ!」
「ここから一歩も通すな!」
意外にも村人達が善戦しており、何とか持ちこたえていた。
「みんな!いくよっ!!!」
シオンの合図に、各メンバーが飛び出した!
「加勢するぞっ!」
「えっ?」
突然の事に村人達は一瞬、戸惑ったがすぐに我に返ると叫んだ!
「助かる!」
それからは、シオン達の独壇場であった。イーリス王女は魔法でカエル達を焼き払い、アイオス王子は剣を巧みに使い、カエルの足を切り落として動けなくしていた。そして、各騎士団長達はカエルを一刀両断にして、あっという間にカエルの死体の山が出来上がった。
イーリス王女が全部焼き払おうとした所、村人から食用として保存したいと言われてイーリス王女は顔を青くして了承するのだった。
「ありがとう!助かったよ!」
「大量の食糧も手に入ったしよかった!よかった!」
シオンが恐る恐る尋ねた。
「え~と、そのカエル…………食べられるのですか?」
流石のシオンも震えながら指をさした。
「おうともよっ!ジャイアントトードはここいらじゃメジャーな食用カエルだ。………ただ、ここまででかくなったのは初めてだけどな!」
ジャイアントトードは普段はサッカーボールぐらいの大きさっぽく、身は食べられないが、手足は塩漬けにしておくと、鶏肉のような味でけっこうイケルとのこと。
「ちょうどよかったです。私達はこの魔物の異常を調査しにきたのです。詳しい話を聞かせて下さい」
こうしてジャイアントトードの解体は村人達に任せてシオン達は村長の少し大きな家へ入り、今、起こっている事を話しあった。
「それでは、やはり最近になってから魔物の被害が酷くなったと?」
「はい、先程の通り無害な魔物や動植物達も異常をきたしている始末でして…………」
村長さんも村の存続が危ぶまれる事もあって、顔色が悪かった。
「我々は最近、水源を毒の沼地に変えている『魔物』を探しに来ました。その魔物が原因なのです」
混乱を避ける為に魔族と言わず、魔物で通すことにした。
そして、村長さんから詳しい話を聞くのであった。
ちなみに、光さんはジャイアントトードを食してみたいとソワソワしていた。どうでもいい話である。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
愚者の声
「こういう貧しい村人は逞しいねぇ~」
シオン
「魔物など狩って生活しているようですね」
愚者の声
「食用カエルの養殖には驚いたけどね」
シオン
「なにを言っていますの?あなたがもっと素晴らしい食材を書けば良いのですわ♪」
愚者の声
「そっかー!頑張ってみる!」
シオン
『これでカエルを食べるシーンはないはず!チョロいですわ』
「どうして馬車を使わないの?」
シオンはクマネコがいるからいいが、王子や王女がいるのに大丈夫だろうか?アイオス王子やイーリス王女を見るが、二人とも鍛えているために、全然疲れていなさそうであった。
「そうだね。これからの辺境の村までは、道が整備してないのと、馬車を停められる場所がないんだよ」
馬車の馬にも草を食べさせないといけないからね!やっぱり辺境の村って貧しいのかな?
「国境の街・クロスバーンは栄えているのに、これから向かう辺境の村は貧しいの?」
シオンの言葉にアイオス王子が答えた。
「………そうだね。小さな山脈の麓にあるんだけど、街道から離れているから商人も寄り付かない。年に二度とほど、各村の見廻りで兵士達が確認に寄るぐらいかな?」
アイオス王子は自国の貧しい村がある事を恥じているようだ。
「これを期に、何か村の為に出来ないか考えてみるよ」
「そうだね。やっぱり豊かな暮らしができるに越したことはないからね!」
こうして、半日掛けて私達は都市国家に近い辺境の村へとやってきた。
「………何もないねー?」
「そうだね」
何もないことに、光さんは食事の心配をしているようだった。村の周囲には簡易の木の柵があったが、ボロボロであった。
すると村の奥から悲鳴が聞こえてきた!
「行こう!何かあったんだ!」
「ええ、皆さん臨戦態勢で!」
シオン達は駆け足で、村の奥へ向かった。
村の広場では大勢の村人が集まっていた。
「あそこっ!」
巨大なカエル(大人の3倍)が大挙して村の柵を壊して押し寄せてきていた。
「女、子供を守れっ!」
「ここから一歩も通すな!」
意外にも村人達が善戦しており、何とか持ちこたえていた。
「みんな!いくよっ!!!」
シオンの合図に、各メンバーが飛び出した!
「加勢するぞっ!」
「えっ?」
突然の事に村人達は一瞬、戸惑ったがすぐに我に返ると叫んだ!
「助かる!」
それからは、シオン達の独壇場であった。イーリス王女は魔法でカエル達を焼き払い、アイオス王子は剣を巧みに使い、カエルの足を切り落として動けなくしていた。そして、各騎士団長達はカエルを一刀両断にして、あっという間にカエルの死体の山が出来上がった。
イーリス王女が全部焼き払おうとした所、村人から食用として保存したいと言われてイーリス王女は顔を青くして了承するのだった。
「ありがとう!助かったよ!」
「大量の食糧も手に入ったしよかった!よかった!」
シオンが恐る恐る尋ねた。
「え~と、そのカエル…………食べられるのですか?」
流石のシオンも震えながら指をさした。
「おうともよっ!ジャイアントトードはここいらじゃメジャーな食用カエルだ。………ただ、ここまででかくなったのは初めてだけどな!」
ジャイアントトードは普段はサッカーボールぐらいの大きさっぽく、身は食べられないが、手足は塩漬けにしておくと、鶏肉のような味でけっこうイケルとのこと。
「ちょうどよかったです。私達はこの魔物の異常を調査しにきたのです。詳しい話を聞かせて下さい」
こうしてジャイアントトードの解体は村人達に任せてシオン達は村長の少し大きな家へ入り、今、起こっている事を話しあった。
「それでは、やはり最近になってから魔物の被害が酷くなったと?」
「はい、先程の通り無害な魔物や動植物達も異常をきたしている始末でして…………」
村長さんも村の存続が危ぶまれる事もあって、顔色が悪かった。
「我々は最近、水源を毒の沼地に変えている『魔物』を探しに来ました。その魔物が原因なのです」
混乱を避ける為に魔族と言わず、魔物で通すことにした。
そして、村長さんから詳しい話を聞くのであった。
ちなみに、光さんはジャイアントトードを食してみたいとソワソワしていた。どうでもいい話である。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
愚者の声
「こういう貧しい村人は逞しいねぇ~」
シオン
「魔物など狩って生活しているようですね」
愚者の声
「食用カエルの養殖には驚いたけどね」
シオン
「なにを言っていますの?あなたがもっと素晴らしい食材を書けば良いのですわ♪」
愚者の声
「そっかー!頑張ってみる!」
シオン
『これでカエルを食べるシーンはないはず!チョロいですわ』
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