悪役令嬢戦記!~大切な人のために戦います~

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6章:スタンピード!

赤龍騎士団長リーゼンとは?

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「慌てるな!確実に目の前の魔物を倒すのだ!後方で手の空いている者は灯りを照らし、少しでも明るくしろ!」

丘の上から帝国軍全軍で攻めてはいるが、全ての兵士が魔物と戦っている訳では無い。急斜面になっている所は降れず、滑らかな道になっている所で戦闘が繰り広げられているのだ。

「丘の下からは友軍が攻めてきている!魔の森の方面は兎も角、この丘の魔物に増援は無い!確実に倒していけ!」

帝国軍本隊も、夜でありながら友軍がいると言うだけで、どこか安心感を覚えてやる気になっていた。

「オラー!!!!」
「うらぁーーー!」
「死にさらせ!!!!」

帝国軍は、定石通りに重装歩兵を前列に展開し、鉄の大盾で魔物の攻撃を防ぎつつ、短槍で魔物を攻撃して倒していた。その後ろからは弓隊が定期的に一斉射撃を行い、魔物を一掃していた。高台からの一斉射撃はこれだけの魔物がいると何処を狙っても殆ど当たるのだ。注意するには丘の下にいる友軍に当てない事だが、まだまだ距離があるので大丈夫だ。

「シャーマン大将!今の所、我が軍が優勢です!」

部下の報告にシャーマンもニヤリッとする。

「この調子で行くぞ!決して慌てるな!」

帝国軍は堅実的な戦法で、戦いを挑んでいた。
しかし、規格外と言うのはどこにでも居るもので・・・

「やぁーーーー!!!!」
「はぁーーー!!!!」

僅か数人で帝国軍本隊と同じ・・いや、それ以上の働きを行っている奴等がいた。そうフィリアス騎士団である!

「くっくははははっ!!!!」
「うふふふっ!!!!」

楽しそうに魔物を倒していく。否!楽しく倒している!

「これだけ魔物を倒せるなんて面白いな!」
「ああ、そうだな!まだまだ余裕だぞ!」

リーゼンとアルフは実に息の合った動きで、殆ど一撃で魔物を屠っている。時には目配せで合図をし、後ろから魔物が襲って来るとお互いに動きを読んでカバーしている。傍目からみると長年一緒に戦ってきた戦友だと誰もが思うだろう。まさか、これが初めて一緒に戦っているなんて思わないだろう。

「オラー!久々に馬無しでやってやるぜ!」

リーゼンが溜めの体勢の入った。

【チャージ・アタック!】

溜め込んだ気を一気に爆発させて、剣を突き出して一直線に魔物を吹き飛ばしていく!スキルの効果なのか、近付くだけで魔物が千切れながら吹き飛んでいく。

「ちっ!我が愛馬が居れば倍以上の効果があるんだけどな!」

流石に人間でのダッシュには限界があるのだ。
リーゼンは魔物ど真ん中で止まってしまった。絶体絶命のピンチと言うよりは、自業自得と言った方が良いだろう。エミリアがリーゼンと同じ言われて嫌がった訳がわかっただろうか?
つまりリーゼンは腕はたつが、その場のノリで戦術を無視して自滅してしまうタイプなのだ。

今までも何度も同じ過ちを繰り返して来た事で、腕を磨いて脱出してきた。
誰かさんと一緒で、学習しないのである。

「バカかーーーーーー!!!!」

アルフがリーゼンの開けた道を通りやってきた。そしてリーゼンのバカっぷりに呆れるのだった。

「むう、いかんのぉ!リーゼンがまたバカをやりおった。エミリア、サクラ、戦場をリーゼン達のいる場所に移動するぞ!」

エミリアとサクラが嫌な顔をする

「別に良いでしょう?あいつなら」
「そうですよ!っと、はっ!・・・ふう、リーゼンのバカなら死んでも治りませんよ?」

女性騎士団長は辛辣しつらつだった。それは、今までリーゼンに振り回された経験からだった。

「そう言うな、アルフ殿まで死なす訳にはいかんだろう?」

年長者のシールでもリーゼンは死ん良いことになっているらしい・・・(憐れリーゼン)

「じゃが、アルフ殿が万が一でも死ぬことになったらジーク君が悲しみ、そしてシオンお嬢まで悲しませる事になるぞ?」

!?

「それはまずい!サクラ!行くぞ!」
「ええ、承知した!エミリア!」

二人揃って掛けていく女性を見守りつつ、自分も後ろを付いていくのだった。流石は年長者である。実に他の騎士団長の扱い方を知っているシールであった。




◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
シオン
「リーゼンってダメダメねー?」

愚者の声
「どこかの誰かさんもダメダメねー」

シオン
「・・・何か言ったかしら?」

愚者の声
「ナニモイッテナイヨ?」

『どっかのお二人さんもダメダメねー』

!?
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