【改稿版】聖歌大戦!~君に捧げる鎮魂歌~

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第3章:王都へ行こう!

エピローグ!◆

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あれから大変な事になりました!

まず、シルフィード辺境伯に爵位が【陞爵】した事を村人に伝えて、さらに【独立】した事も伝えました。

「独立しても俺達のやることは変わらないぜ!」
「そうだな、今の生活が変わるわけじゃないしね」

村人は今の生活に支障が出なければと、概ね納得してくれたよ。

そしてひっきりなしに、使者がやってくるようになったのだ。いや、使者だけではなく王都中を歌声で響かせた【歌神シオン】に会おうと、シルフィード辺境村に大勢の人々がやってくるようになった。

辺境村がバブルに湧いたよ!元々、村だけでは消費出来ないほどの生産量があり、外部に売りに出して外貨を稼いでいたのでちょうど良かったのです!

ただ、移住を希望する人も多くて家が足りない状態になり、現在は急ピッチで家を建造中なのです!後は宿屋も大きく建て増し中~

魔境の森も近いので、危険と隣合わせなのを理解させた上で移住を許可を出してます。すでに、都市並みの石で出来た城壁がある事は、初めてきた旅人、商人達を驚かせたようです。

「こんな辺境にこれだけの建造物があるとは!?」
「料理がめちゃくちゃ旨い!しかも安い!」
「えっ!?この香辛料の種類の多さはなんだ!?」
「この干し肉なに!?燻製???味が付いていて旨いよ!酒にピッタリだ!」
「だたの干し肉と違ってダンジョンや森の奥で食べる食糧にもなるな!」

ふふっ!我が領地はみなチートだったのだよ!私も含め、ここに暮らしていると当たり前と思い全員気付かなかっただけなのだよ!

料理だけではございませんよ?

「えっ!?なんだよ!この高品質の毛皮は!?えっ?各家庭の家にあるって?いやいやいや!この品質なら高位貴族の居間ぐらいにしかなだろう!」
「えっ、なんで村人の家に魔石がゴロゴロしているの?えっ、だってこれだけあれば人財産だろう!?」

「魔物が多い?確かに怖いけどこれだけ贅沢出来るなら住みたいよ!」

ってな具合に、どんどん大きくなってすでに街として機能して行きました。静かな村が良かったけど、魔境の森のダンジョン周辺も開拓して、家も何軒か立ちましたのでそちらに移住するのもありでしょう!ダンジョン周辺の開拓にはなんとシルフィーが、一時的に大きくなって木々を薙ぎ倒し、大きな機材を運んで順調な滑り出しをしています。

嬉しい誤算として、ダンジョン入口前も一定範囲でセーフティエリアの機能が働き魔物が近付かない事になりました。皆さん安心して開拓作業が出来ますね。うちの村……もう【街】と言いましょう!街と開拓村の道も整備され、30分も掛からずに行き交い出来るようになったのよ。これもシルフィーが硬い木々を地面から根こそぎ耕して整備しました。一家に1台は欲しいですね♪

馬車が2台すれ違い出来るほどの道が整備されたのです。しかも【石畳】で整えました。土だとすぐに森に呑み込まれるという理由からです。

「まさか、クロスベルジュ公爵自らやって来るとは思いませんでした」
「いやいや、ザーコ子爵の領地も貴殿の物になったお陰で、領地が隣接した。前回も言ったが、良き関係を築きたいというのは本心だ」

公爵は間を置いて口を開いた。

「ただ、正直な所で本当に驚いた。人口は少ないが、ここまでの技術力や香辛料の多さなど信じられなかった」

「そうですか?」

「貴公も大概ですな……まだ王都に出てくるので周辺諸侯の動向や技術力など把握しておられるでしょうに……」
「まぁ、これが普通かなと?」
「はぁ、ここにいると常識がなくなりそうですよ」
「取り敢えず、仕事の話が終わったら一杯やりましょう!ここの酒は他領と違って独特の味があるのでイケますぞ!」
「ほほう!それは楽しみですな!」

こうして公爵との親睦は深まっていくのでした。

一方、シオンも街の収益の為に頑張っていました。

「ラララ~ララ~♪」

シルフィード辺境街の中央で歌っていた。

「きゃーっ!!!シオン様!素敵!」
「感動したよ!」
「お会い出来て良かった!」

まぁ、なんと言いますか【アイドル化】していたのです。
いつも悪のりする所がシオンなのです。歌人とは孤高の存在として、おいそれ気軽に会う事は出来ない存在でした。それがここに来ると、目の前で歌ってくれて握手をしてくれる。
(あれ?アイドルじゃん!?)

この世界で人気がでない訳が無かったのです!

そして、どんどんシルフィード領は発展していくのでした!


しかし─
………目立つ杭は打たれるように、シルフィード領は両大国にも目を付けられる事となるのでした。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
???
「順調に歴史が変わりつつあるみたいね。あの最悪の未来は変わったのかしら?今は静観するしかないわ………【また】未来が偏りそうなら調整するまでよ……」

音も無くその人物は誰の目にも留まらず消えてゆくのだった。





◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】

愚者の声
「ちょっと執筆時間が足りなかったため後からもう少し、付けたしするかもです!取り敢えず、王都編は完了となりますが、次の章では絡みがでるかもです」

シオン
「次の話はまだ書いてないけど、どうするの?」

愚者の声
「ダンジョンを発展させてく話か、大国との戦争を書きたいねー」

シオン
「私の活躍の場を作りなさい!」

愚者の声
「えっ!?命令系っすか!」



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