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第4章:動乱の予感!
ドーム帝国の密談!
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─ドーム帝国─
とある一室にて─
「なんだと!?エルネシア王国に強力な歌人が現れただと!?」
どこの国でも、隣国の情報を集める為に密偵を潜入させている。今回の大規模な王都全域に響き渡った聖歌を秘密にしておける訳が無かった。
「王都全域に聖歌を響き渡らせるほどの歌人だと!?そんなもの歌神でしか………!?歌神か!」
まさかと思い至り、その人物は密偵より詳しい説明を求めた。
「その歌声を聴いた者は怪我や病気が回復したと、王都全域で噂になりました。その数、大小合わせても数千から万単位に登ります!」
「バカな!?」
過去にも述べたが、歌人は数百から数千の人々に付加を与える事が出来る。しかし、それは目の前に【まとまっている集団】に対してである。目の届かない数キロ先まで歌声を届かせて、しかも効果を与える事など不可能なのだ。この人物以外でも、その報告を受ければ驚くだろう。
「その歌人の正体は判明しているのか?」
「はっ!すでにわかっております。元シルフィード男爵令嬢シオン・シルフィードという少女です。歳は12才ほど」
その報告に、顎に手を当て少し考える。
「元とはどういうことだ?」
「シオン令嬢が歌人だとわかり、元々【陞爵】させる為に王都へ呼んだみたいでして……」
「なるほど、王国のやり方が手に取る様に分かるな。娘を王城に軟禁する代わりに、爵位と金銭を与えるという訳だろう?それで爵位は子爵か?それとも伯爵まで与えたのか?」
「い、いえ……それが、爵位は【辺境伯】を与えたようです!」
「ほう………なかなか思いきった事をするものだな!保守型の国王が珍しい!」
「調べてみるとシルフィード男爵領は本当の【辺境】にあり、あの魔境の森に隣接しております。あながち辺境伯の爵位は間違っていないかも知れませんね」
「あの王国最南西側にある魔境か、確かに何年か前もスタンピード(魔物の氾濫)が起こったと記憶にあるな。防衛の為に辺境伯は妥当かも知れん」
そうなると歌人の両親には護衛や騎士団といった兵力が増員する訳だ。両親を拐い、歌人の引き渡し要求するのは難しくなるな……
基本的に歌人は数が少ない。敵国の歌人であれば抹殺も致し方がないのだが、出来れば陣営に引き込みたいと言うのが本音だ。
「そのシオンという歌人は王城のどこかに軟禁されているのか?前の様に軟禁されている歌人を救う名目で動いてみるか?」
「お言葉ですが、そのシオンという歌人は王城には居ません。すでにシルフィード領に戻ったみたいです!」
「どういうことだ?国王は爵位を与えて歌人は確保したのでは無いのか?」
密偵はどう説明して良いのかわからない感じで話した。
「私にも裏付けが取れていないのですが、シルフィード辺境伯は、王都の別宅に信じられない量の物資を運んだそうです。庭が埋め尽くされるほどの大量の物資です。そして、その物資ごと【転移】して消えたそうなのです……」
「転移だと?バカをいえ!ダンジョンなどの帰還ならともかく、こんな街中で使えるものか!しかも大量の物資と共にだと?ありえん!」
「どこに消えたのかは不明です。しかし転移したのは間違いありません!何せ、追いかけてきたエルネシア国王や騎士団の大勢の目の前で消えたのですから!」
むう………報告を聞いた人物はとても信じられない報告に頭を悩ませる。
「にわかに信じがたい話だ。長年、密偵をやっているお主の言葉を疑う訳ではないが、複数の確認が必要であるな。他に情報はないか?」
密偵は思い出したように伝えた。
「そういえば申し訳ありません。1つだけ報告が抜けていましたが、歌人であるシオン令嬢の肩に【白龍】を連れていたと裏付けが取れました。もしかしたら転移もその白龍が関係しているのかも知れません」
「白龍だと!?」
「肩に乗るサイズですから子供だと思われますが、間違いありません」
「これは皇帝陛下の指示を仰がなければならないな。白龍といえば龍族でも高位の種族になる。成長して大人になれば神龍として祀られる事もあるのだぞ!それを子供とはいえテイムしたというのか!?それとも聖歌の力でなつかせたのか!?」
いくら考えてもこれ以上の対応は出来ないと判断し、密偵の数を増やして情報収集することを命じた。
・
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ドーム帝国:王城─
「失礼致します!」
王城の王族が使う一室に入る者がいた。密偵から情報を受け取った上官である。
「良く来たな。帝国情報局:局長フリークよ」
「はっ!皇帝陛下に置かれましては……」
「良い、俺とお前としかいない場合は堅苦しい挨拶は抜きだ。それで、王国に現れた歌人に付いて話せ!」
帝国情報局とは、冒険者ギルドと提携し災害やスタンピード(魔物の氾濫)、疫病など危険な情報などをいち早く掴み、他の組織や民へ報告、連絡する機関である。無論、それは隠れ蓑であり他国へ密偵を潜入させやすくする為である。そしてフリークこそ、情報を扱うトップであった。また、皇帝も若い!この皇帝の歳は26歳、若き君主であった。前皇帝の死去、混乱した帝国を即座に立て直したやり手でもある。
「実は………」
ここまでわかっている事を皇帝に報告した。皇帝も顔色を変えて資料に目を通した。
「ふむ……歌人の正体、居場所など判明しているのは良いが、この力は危険だな……」
「確かに危険ではありますが、それが帝国のものとなれば彼の神国すら凌駕出来ます!」
「そうだな。この情報は向こうも手に入れているだろう。今後はこの歌神シオンを、手に入れることが最重要事項となるだろう」
「はい!おっしゃる通りです」
「しかし辺境伯の地位を貰った瞬間に独立とは、運は我々に味方しているようだな?」
皇帝はニヤリとして命じた。
「フリーク局長よ!どんな人材や物資、資金が必要ならなんでも言うが良い。何があっても神国に奪われる事は許さんぞ?この人物が向こうに渡ったらこちらが負けると知れ!なんとしても我が帝国に連れて来るのだ!!!」
「はっ!このフリーク!皇帝オリオン・クロス・ドーム様の命、しかと承りました!」
こうして大国同士でのシオン争奪戦が始まろうとしていた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
愚者の声
「モテモテだねー♪」
シオン
「当然ですわ♪」
愚者の声
『皮肉が通じない………』
シオン
「これから大陸中に私のファンを作って見せるわ!」
愚者の声
『それは野望というのでは?』
『よろしければ感想、お気に入り、よろしくお願いします!』
とある一室にて─
「なんだと!?エルネシア王国に強力な歌人が現れただと!?」
どこの国でも、隣国の情報を集める為に密偵を潜入させている。今回の大規模な王都全域に響き渡った聖歌を秘密にしておける訳が無かった。
「王都全域に聖歌を響き渡らせるほどの歌人だと!?そんなもの歌神でしか………!?歌神か!」
まさかと思い至り、その人物は密偵より詳しい説明を求めた。
「その歌声を聴いた者は怪我や病気が回復したと、王都全域で噂になりました。その数、大小合わせても数千から万単位に登ります!」
「バカな!?」
過去にも述べたが、歌人は数百から数千の人々に付加を与える事が出来る。しかし、それは目の前に【まとまっている集団】に対してである。目の届かない数キロ先まで歌声を届かせて、しかも効果を与える事など不可能なのだ。この人物以外でも、その報告を受ければ驚くだろう。
「その歌人の正体は判明しているのか?」
「はっ!すでにわかっております。元シルフィード男爵令嬢シオン・シルフィードという少女です。歳は12才ほど」
その報告に、顎に手を当て少し考える。
「元とはどういうことだ?」
「シオン令嬢が歌人だとわかり、元々【陞爵】させる為に王都へ呼んだみたいでして……」
「なるほど、王国のやり方が手に取る様に分かるな。娘を王城に軟禁する代わりに、爵位と金銭を与えるという訳だろう?それで爵位は子爵か?それとも伯爵まで与えたのか?」
「い、いえ……それが、爵位は【辺境伯】を与えたようです!」
「ほう………なかなか思いきった事をするものだな!保守型の国王が珍しい!」
「調べてみるとシルフィード男爵領は本当の【辺境】にあり、あの魔境の森に隣接しております。あながち辺境伯の爵位は間違っていないかも知れませんね」
「あの王国最南西側にある魔境か、確かに何年か前もスタンピード(魔物の氾濫)が起こったと記憶にあるな。防衛の為に辺境伯は妥当かも知れん」
そうなると歌人の両親には護衛や騎士団といった兵力が増員する訳だ。両親を拐い、歌人の引き渡し要求するのは難しくなるな……
基本的に歌人は数が少ない。敵国の歌人であれば抹殺も致し方がないのだが、出来れば陣営に引き込みたいと言うのが本音だ。
「そのシオンという歌人は王城のどこかに軟禁されているのか?前の様に軟禁されている歌人を救う名目で動いてみるか?」
「お言葉ですが、そのシオンという歌人は王城には居ません。すでにシルフィード領に戻ったみたいです!」
「どういうことだ?国王は爵位を与えて歌人は確保したのでは無いのか?」
密偵はどう説明して良いのかわからない感じで話した。
「私にも裏付けが取れていないのですが、シルフィード辺境伯は、王都の別宅に信じられない量の物資を運んだそうです。庭が埋め尽くされるほどの大量の物資です。そして、その物資ごと【転移】して消えたそうなのです……」
「転移だと?バカをいえ!ダンジョンなどの帰還ならともかく、こんな街中で使えるものか!しかも大量の物資と共にだと?ありえん!」
「どこに消えたのかは不明です。しかし転移したのは間違いありません!何せ、追いかけてきたエルネシア国王や騎士団の大勢の目の前で消えたのですから!」
むう………報告を聞いた人物はとても信じられない報告に頭を悩ませる。
「にわかに信じがたい話だ。長年、密偵をやっているお主の言葉を疑う訳ではないが、複数の確認が必要であるな。他に情報はないか?」
密偵は思い出したように伝えた。
「そういえば申し訳ありません。1つだけ報告が抜けていましたが、歌人であるシオン令嬢の肩に【白龍】を連れていたと裏付けが取れました。もしかしたら転移もその白龍が関係しているのかも知れません」
「白龍だと!?」
「肩に乗るサイズですから子供だと思われますが、間違いありません」
「これは皇帝陛下の指示を仰がなければならないな。白龍といえば龍族でも高位の種族になる。成長して大人になれば神龍として祀られる事もあるのだぞ!それを子供とはいえテイムしたというのか!?それとも聖歌の力でなつかせたのか!?」
いくら考えてもこれ以上の対応は出来ないと判断し、密偵の数を増やして情報収集することを命じた。
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ドーム帝国:王城─
「失礼致します!」
王城の王族が使う一室に入る者がいた。密偵から情報を受け取った上官である。
「良く来たな。帝国情報局:局長フリークよ」
「はっ!皇帝陛下に置かれましては……」
「良い、俺とお前としかいない場合は堅苦しい挨拶は抜きだ。それで、王国に現れた歌人に付いて話せ!」
帝国情報局とは、冒険者ギルドと提携し災害やスタンピード(魔物の氾濫)、疫病など危険な情報などをいち早く掴み、他の組織や民へ報告、連絡する機関である。無論、それは隠れ蓑であり他国へ密偵を潜入させやすくする為である。そしてフリークこそ、情報を扱うトップであった。また、皇帝も若い!この皇帝の歳は26歳、若き君主であった。前皇帝の死去、混乱した帝国を即座に立て直したやり手でもある。
「実は………」
ここまでわかっている事を皇帝に報告した。皇帝も顔色を変えて資料に目を通した。
「ふむ……歌人の正体、居場所など判明しているのは良いが、この力は危険だな……」
「確かに危険ではありますが、それが帝国のものとなれば彼の神国すら凌駕出来ます!」
「そうだな。この情報は向こうも手に入れているだろう。今後はこの歌神シオンを、手に入れることが最重要事項となるだろう」
「はい!おっしゃる通りです」
「しかし辺境伯の地位を貰った瞬間に独立とは、運は我々に味方しているようだな?」
皇帝はニヤリとして命じた。
「フリーク局長よ!どんな人材や物資、資金が必要ならなんでも言うが良い。何があっても神国に奪われる事は許さんぞ?この人物が向こうに渡ったらこちらが負けると知れ!なんとしても我が帝国に連れて来るのだ!!!」
「はっ!このフリーク!皇帝オリオン・クロス・ドーム様の命、しかと承りました!」
こうして大国同士でのシオン争奪戦が始まろうとしていた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
愚者の声
「モテモテだねー♪」
シオン
「当然ですわ♪」
愚者の声
『皮肉が通じない………』
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