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第5章:激突!
良いところを奪う嫌なヤツ!それは?
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歌人の作り出した大怪獣の戦いは一時間にも及んだ。歌人フレイの神国側もポーションを用意しフィードバックしていたフレイのダメージを癒すことに成功していた。
しかし、体力まで回復する事がなく段々と力を失くしていた。
「まだだ………まだやれる!」
すでに無駄口を話せる元気もなく、炎の魔神を消さない様に集中していた。
そしてシルクも額に汗を流しながら樹の巨人を操っていた。
「まだ倒れないの!?」
その様子をシオンはのほほーんと見て応援していた。
「まだまだだね~シルクちゃん!今まで温存していて余り使って無かったでしょう?もっと訓練しておけばあの樹の巨人さんは素早く動けたよ?」
今、必死に戦っている時に掛ける言葉ではない。お前は何様だよ!と大声で叫びたいナレーションは放置して一人の兵士が叫んだ!
「おいっ!誰か怪獣達の所に向かっているぞ!?」
前線で大怪獣の戦いを映画を観るように特等席で見ていた兵士が人影に気付いた。
「あれは………アレ?居ない!?」
司令部からある人物が居なくなっている事にサイファーが気付いた。
激しく斬り合っている2体の大怪獣に果敢に走っていく【2つ】の人影に目を見張る!
「ちょっ!?シルフィード卿とレイン君!!!?」
見た事が信じられない言う様に何度も見てしまうサイファーだった。
「あら?行ってしまった?お父さん………パパも元気だなぁ~」
またまたのほほーんと呟くシオンにサイファーは焦って答えた。
「何を呑気な!?早く呼び戻さないと大変な事に!」
サイファーはすぐに指示を出そうとするが、すでに大怪獣の側に向かっている二人に間に合うとは思わなかった。ただでさえシルフィード卿は既に一国の王であり、その息子は王子なのだ。その二人が万が一な事になればこの戦争は負けとなる。しかもシルフィード領との関係も険悪になるだろう。
もしそうなってしまえば、亜人との関係改善も露と消えてしまう。
「おいっ!早くシルフィード卿を連れ戻すように……」
サイファーが言い掛けた時にそれは起こった。
おおぉぉぉぉ!!!!!!!!!
ざわざわ!!!
ざわざわ!!!
兵士達が突然に騒ぎ出した。
「何事だ!?報告せよ!!!」
兵士を見渡し、そしてすぐに大怪獣の戦いの場所に視線を移した。そしてサイファーも兵士達の叫び声の理由を知った。
なーーーーーー!!!!!?
そこにはシルフィード卿カインとレインが敵である炎の魔神を【斬って】いたのだ!
「ぐわぁぁぁぁぁぁああああああああ!!!!!!」
ダメージがフィードバックしていた歌人フレイは激痛に叫ぶ!
「大丈夫か!フレイ!!!何が起こった!?」
神国軍の大司教も自分で見ていた事が信じられなかった!王国軍から兵士らしき者2名ほど近付いていることはわかっていた。しかし誰が思う?炎の魔神に斬り掛かり、切り裂くなどとは………
「ふっ、やはり斬れたか!いくぞ!愛刃【ストーム・ブリンガー】!!!」
カインは刀剣に風を纏わせ炎の魔神を斬り付ける!そうストーム・ブリンガーはシオンとレインが亜人国へ向かう途中に、海賊の宝の中にあった【魔剣】である。
魔力を込めると刀身から風を操る力があるのだ。そしてその風を纏い、炎の熱を遮断していた。
一方、レインも新しい愛刀を振るっている。
「親父だけに良いところを見せられるか!いくぞ!【獄氷魔剣コキュートス】!!!」
レインは名前の通り水の属性が得意でありスペシャリストである。そこに手に入れた魔剣は氷属性の魔剣であった。自在に対象物を凍らせる事の出来る魔剣と水を自在に操れるレインの相性は抜群であったのだ。
ただでさえ強力に物を凍らせる魔剣に、水を出して凍らせることでより効果的な使い方を編み出したいた!
「ふん!今回は【俺の】方が敵との相性が良さそうだな?親父!」
父親に負けじとレインは魔力を高めて大技を放った!
「さぁ!出番だぞ!永年眠っていたお前の力を見せてみろ!【獄蓮氷龍ニルブヘイム】!!!」
流石のレインもごっそりと魔力を持っていかれた。両腕で剣を突き出し、そこから炎の魔神と同じぐらいの凍りの龍を創りだしたのだ!
そして信じられないことに、魔力で生み出された炎の魔神が凍ったのだ。
「「「バカな!!!!?」」」
炎が凍るなどあり得ない光景に、両軍は絶句した。シルクの樹の巨人も、同士討ちを懸念して二人の戦いを見守っていた。
「嘘でしょう!?私がどれだけ攻撃してもびくともしなかったのに!?」
シルクが叫ぶ!確実にダメージを与えていたとはいえ、一時間も殴り合って倒れなかった炎の魔神が、僅か5分ほどで凍ってしまったのだ。なんかやるせない感じである。
「良くやった!ストーム・ブリンガーよ!お前も力を見せてみろ!【ストーム・テンペスト】!」
カインが同じく魔力を高めて炎の魔神に放つ!
凍った炎の魔神の真下から竜巻🌪️が起こり、その大きさは空にも届くほどであった!そしてその中心にいた炎の魔神は粉々になり消滅した。
「がはっ!?」
歌人フレイは炎の魔神が凍った時から動けなくなりカインが粉々にしたことで遂に気を失った。
この二人の技に神国軍は戦意を消失していた。それでなくともフレイの聖歌で大勢の者が動けないほど憔悴していたのだ。
神国軍総司令カーランは遂に撤退命令を下したのだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
愚者の声
「これで一息付けます」
シオン
「ネェ?ワタシノカツヤクハ?」
ビクッ!?
『やっべーーー!完全に忘れてた!父親と兄の魔剣は前から考えていたけど………』
シオン
「ネェ?ワタシノカツヤクハ?」
愚者の声
「少々お待ち下さい!!!!」
サプライズを用意していますよ!
しかし、体力まで回復する事がなく段々と力を失くしていた。
「まだだ………まだやれる!」
すでに無駄口を話せる元気もなく、炎の魔神を消さない様に集中していた。
そしてシルクも額に汗を流しながら樹の巨人を操っていた。
「まだ倒れないの!?」
その様子をシオンはのほほーんと見て応援していた。
「まだまだだね~シルクちゃん!今まで温存していて余り使って無かったでしょう?もっと訓練しておけばあの樹の巨人さんは素早く動けたよ?」
今、必死に戦っている時に掛ける言葉ではない。お前は何様だよ!と大声で叫びたいナレーションは放置して一人の兵士が叫んだ!
「おいっ!誰か怪獣達の所に向かっているぞ!?」
前線で大怪獣の戦いを映画を観るように特等席で見ていた兵士が人影に気付いた。
「あれは………アレ?居ない!?」
司令部からある人物が居なくなっている事にサイファーが気付いた。
激しく斬り合っている2体の大怪獣に果敢に走っていく【2つ】の人影に目を見張る!
「ちょっ!?シルフィード卿とレイン君!!!?」
見た事が信じられない言う様に何度も見てしまうサイファーだった。
「あら?行ってしまった?お父さん………パパも元気だなぁ~」
またまたのほほーんと呟くシオンにサイファーは焦って答えた。
「何を呑気な!?早く呼び戻さないと大変な事に!」
サイファーはすぐに指示を出そうとするが、すでに大怪獣の側に向かっている二人に間に合うとは思わなかった。ただでさえシルフィード卿は既に一国の王であり、その息子は王子なのだ。その二人が万が一な事になればこの戦争は負けとなる。しかもシルフィード領との関係も険悪になるだろう。
もしそうなってしまえば、亜人との関係改善も露と消えてしまう。
「おいっ!早くシルフィード卿を連れ戻すように……」
サイファーが言い掛けた時にそれは起こった。
おおぉぉぉぉ!!!!!!!!!
ざわざわ!!!
ざわざわ!!!
兵士達が突然に騒ぎ出した。
「何事だ!?報告せよ!!!」
兵士を見渡し、そしてすぐに大怪獣の戦いの場所に視線を移した。そしてサイファーも兵士達の叫び声の理由を知った。
なーーーーーー!!!!!?
そこにはシルフィード卿カインとレインが敵である炎の魔神を【斬って】いたのだ!
「ぐわぁぁぁぁぁぁああああああああ!!!!!!」
ダメージがフィードバックしていた歌人フレイは激痛に叫ぶ!
「大丈夫か!フレイ!!!何が起こった!?」
神国軍の大司教も自分で見ていた事が信じられなかった!王国軍から兵士らしき者2名ほど近付いていることはわかっていた。しかし誰が思う?炎の魔神に斬り掛かり、切り裂くなどとは………
「ふっ、やはり斬れたか!いくぞ!愛刃【ストーム・ブリンガー】!!!」
カインは刀剣に風を纏わせ炎の魔神を斬り付ける!そうストーム・ブリンガーはシオンとレインが亜人国へ向かう途中に、海賊の宝の中にあった【魔剣】である。
魔力を込めると刀身から風を操る力があるのだ。そしてその風を纏い、炎の熱を遮断していた。
一方、レインも新しい愛刀を振るっている。
「親父だけに良いところを見せられるか!いくぞ!【獄氷魔剣コキュートス】!!!」
レインは名前の通り水の属性が得意でありスペシャリストである。そこに手に入れた魔剣は氷属性の魔剣であった。自在に対象物を凍らせる事の出来る魔剣と水を自在に操れるレインの相性は抜群であったのだ。
ただでさえ強力に物を凍らせる魔剣に、水を出して凍らせることでより効果的な使い方を編み出したいた!
「ふん!今回は【俺の】方が敵との相性が良さそうだな?親父!」
父親に負けじとレインは魔力を高めて大技を放った!
「さぁ!出番だぞ!永年眠っていたお前の力を見せてみろ!【獄蓮氷龍ニルブヘイム】!!!」
流石のレインもごっそりと魔力を持っていかれた。両腕で剣を突き出し、そこから炎の魔神と同じぐらいの凍りの龍を創りだしたのだ!
そして信じられないことに、魔力で生み出された炎の魔神が凍ったのだ。
「「「バカな!!!!?」」」
炎が凍るなどあり得ない光景に、両軍は絶句した。シルクの樹の巨人も、同士討ちを懸念して二人の戦いを見守っていた。
「嘘でしょう!?私がどれだけ攻撃してもびくともしなかったのに!?」
シルクが叫ぶ!確実にダメージを与えていたとはいえ、一時間も殴り合って倒れなかった炎の魔神が、僅か5分ほどで凍ってしまったのだ。なんかやるせない感じである。
「良くやった!ストーム・ブリンガーよ!お前も力を見せてみろ!【ストーム・テンペスト】!」
カインが同じく魔力を高めて炎の魔神に放つ!
凍った炎の魔神の真下から竜巻🌪️が起こり、その大きさは空にも届くほどであった!そしてその中心にいた炎の魔神は粉々になり消滅した。
「がはっ!?」
歌人フレイは炎の魔神が凍った時から動けなくなりカインが粉々にしたことで遂に気を失った。
この二人の技に神国軍は戦意を消失していた。それでなくともフレイの聖歌で大勢の者が動けないほど憔悴していたのだ。
神国軍総司令カーランは遂に撤退命令を下したのだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
愚者の声
「これで一息付けます」
シオン
「ネェ?ワタシノカツヤクハ?」
ビクッ!?
『やっべーーー!完全に忘れてた!父親と兄の魔剣は前から考えていたけど………』
シオン
「ネェ?ワタシノカツヤクハ?」
愚者の声
「少々お待ち下さい!!!!」
サプライズを用意していますよ!
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