【虐殺姫】としての異名を持つ悪役令嬢は、いつの間にか魔王になっていた!

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いざゆかん!(どこに?)

あれから獣人族の集落に7日間滞在し、新しい農業方法や新しい作物の種と、苗を渡して作り方を教えた。
獣人族の若い衆をヨレヨレにしちゃったので、クルスには獣人族に新しい農業方法を教えるよう指示し、私はお肉を狩って来ました。

「ただいまー!」

バッサ、バッサッと空からワイバーンで降りてくるシオン。ワイバーンは自分よりも大きい、額に角のある大型の魔物、ホーンバッファローを爪で握って降りてきた。

ドサッ

「おおっ!ホーンバッファローはA級ランクの魔物ですぞ!遠くの山の麓まで行かないと居ない魔物ですが、あんな所まで行かれたのですか!?」

「ええ、ワイバーンの【シルビア】には近場でしたよ。本当にすぐでした」

すでに狩場ではシルビアに食べさせた後でした。ワイバーンはお腹一杯食べさせると1週間は食べなくても良いみたいでコストパフォーマンスに優れていたのは僥倖でした。

「そうでしたか……それよりも、食糧の調達ありがとうございます」
「いえいえ、お世話になっているのですから、これくらいは当然ですわ♪」
「このホーンバッファロー1頭だけでも、干し肉にして保存すれは半年分の食糧になります。骨も武器や道具などに使えますのでありがたいです」

「まぁ、この新しい作物の栽培に失敗した時の代わりの備蓄をしておかないといけません。正直、絶対に上手くいくとは限りませんので」

王国の普通の土地で上手くいっても、この大樹海の森で上手くいくのかやってみないとわからないのが本音である。

「さて、族長!そろそろ別の集落に行ってみたいのですが、場所は知っていますか?」
「はい、同じ獣人族の集落を幾つかと、エルフとドワーフの集落を知っております」

族長に、場所を確認した。うん!あっているわね!実はシルビアの背に乗って空を飛んでいたときに、すでに幾つかの集落を見付けていたのだ。族長が嘘を言っていないので少し安心した。獣人族は他の種族より団結力が強く、売り渡すような事はしないと言われている。どうやら族長の信用をある程度頂けたようだ。

「族長、申し訳無いのですが同じ獣人族に私の事を伝えてもらえますか?このホーンバッファローを後で集落の数だけ狩って来ます。他の集落のお土産にしてください」

!?

「はい!必ずやお伝えにいきます!」
(なんと!Aランクの魔物を御一人で狩れると知ったら他の集落も従わない訳にはいくまい。ここまで考えての行動ですか!?)

シオンの思いとは裏腹に、全く信用されてなく恐怖により従っている状態なのでした。

そして数日後………

「取り敢えずドワーフの集落に行って見ますね!」
「かしこまりました。ちなみにいつ頃お戻りになられますか?」

族長の問い掛けに首を傾げるシオン。 

「あら?戻ってきても良いのかしら?」

シオンの直接の問い掛けに族長はシオンの目を見て答えた。

「正直な所、貴女様が恐ろしいと感じている反面、感謝もしているのです。安定した農作物の栽培方法に、当面の食糧の確保まで感謝しております。貴女様は領主になられたと言われた。ならば、従順に従っておれば無下に扱う事もないと、ここ数日間の間に感じました」

「そうね。私の眠っている間に寝首をかく事も出来たのにしなかったのですものね。【信用】しているわ」
族長は一瞬、ビクッとしたが言葉を続けた。

「勿体ないお言葉です!ただ、ドワーフは頑固者で有名です。何かいうことを聞かせる策はおありですか?」

「ええ、ちょっと奥の手がありますの♪でもエルフには特に無いのでそちらが難解ですわね……」

シオンは少し思考したがすぐにまっ、何とかなるしょっ!と、気持ちを切り替えた。

シルビアの背に乗って、クルスと一緒に旅立ちます。

「では、また戻って来ます!それまでに教えた農業方法を試して下さいね!」
「畏まりました!お気をつけて!」

獣人達に見送られてドワーフの住む、大樹海にある火山の麓へ飛び立つのでした。
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