どうやら時代を間違えたみたいです。

3.え、だれ！？

2人の男がわたしを見下ろしている。

そのうち1人はわたしを抱きかかえていて……


抱き……かかえ…て……

「っきゃぁぁぁぁ！
    ごめんなさい、ごめんなさい！」

思わず飛び降りてしまった。

だって……わたし、男の人に触られるのなんて初めてだったし…


「はっはっはっ！カケル、怯えられてるぞ～！」

「おい、ヤマト、大きい声出すなよ、彼女が驚くだろ」


2人がしゃべりだす。
どうやら、わたしを抱えていたのがカケルさん、もう1人がヤマトさんというようで…
2人とも若そうだな。
同い年…ではないにしても、20代ぐらい？
にしても、服装がおかしすぎる。
なに、これ。
よ……鎧？


「驚かせてすまなかったな。俺はカケル。もう1人のうるさいやつがヤマトだ。君は？どうしてこんなところにいる？」

「わたし、、わたしは……
    

    ……橋本…すずな…。」

そうだ。わたし、いつの間にか倒れてしまったんだ。
あの時はもう死ぬかもって思ってたのに……,
この人たちが助けてくれた…のかな？

「あ…あの…、助けてくれてありがとうございます。ところで…ここって、どこかしら……？ここは東京……よね？」


おそるおそる尋ねてみると、2人は顔を見合わせて、こいつなにをいってんだ、みたいな顔をして


「ここは……、武蔵……だが……、
トーキョー？というのはこの近くなのか？聞いたことはないが……」


……………………………え………


「な……なんですってぇぇぇぇぇぇぇぇ！！！」