ほっこり、じんわりマラソン紀行

ミントブルー

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決戦!42、195キロ

9、東京都 板橋シティマラソン

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 ついに、ついにこの日がきたんだ。板橋の荒川の河川敷には人、人、人、人だらけ!
 まだ多少寒さが残る3月の日、人生初のフルマラソンの日だ。
 うわー、さすがに緊張してきた。私は身に着けている赤Tシャツを見つめた。この赤Tはフルマラソン練習会といって月一で集まってみんなで走ってたのだが、その時に買ったユニフォームみたいなものである。ユニフォームというより戦闘服だな。あっ、トイレいっとこかな。しかし、トイレも長蛇の列。ふうー、軽くアップしたりいつもより念入りにストレッチをやる。そうこうしているうちに、スタートの時間だ、早めにならぶか。普通、マラソン大会はタイムによって並ぶエリアが決まっている。早い人ほど前の方で私などは本当に後ろの方だ。あーいよいよかー。
 やば!なんか緊張してきたぞ。ドキドキドキドキ。気が付くとスタート時間だ。なんせ列がめちゃくちゃ長いのでいきなりは走り出せない。ゆっくりまずはゾロゾロと歩いていく。それにしても、ほんとすっごい人だな。そして・・・だんだん周囲が小走りになってきた。よーし、とにかく行くぞー!
 走り出してすぐにフルマラソン練習会のコーチが沿道に立っていた。
 「コーチ、行ってきます」「チョコミントさん、頑張って」ハイタッチして、板橋シティマラソンスタート!
 板橋シティマラソンはひたすら荒川の河川敷を走る。景色をみながら走るのが好きな私だが、このコースは両側がほぼ緑。とにかく楽しもう!
 たっ、たっ、たっ、走ってるとおおっ、あれは!?!(^^)!、最初の給水所ではないか!しかし、食べ物はほとんとなし!最初なので、みんな食べていくのである。気を取り直してとにかく水を飲む。ぷはーよし、走るぞ!
 マラソン大会の楽しみは何といっても、給水所の食べ物(≧▽≦)。バナナにチョコレート、小ぶりのパン、特にオレンジは最高に美味しかった。5キロ、10キロとパワーチャージしながら走る。12キロ辺りからストレッチしながら走る。しばらく走ってたら、折り返しから戻ってきた先頭の選手とすれちがった。早い!ちなみに先頭の人はぶっちぎりで早かった。続いて、次の先頭集団が走ってきてどんどんすれ違う。私が練習していたチームはみな赤Tなのですれ違う時、すぐ分かる。手を振って、健闘をたたえあう。でもみんな早いなー。
 走って、走って、やっと折り返し地点だー! あれ?足痛いなー。でも半分だ。皇居4週分じゃん。
 そして1キロ程更に走った時うわキツイな、ちょっと歩こう。給水所で補給して走り出してまた歩く。しかし。それも段々きつくなってきた。そして・・・ついに24キロに来た時、私はもう走れないと思い歩き出した。ここからはずっと歩いた。てくてく歩いた。30キロまで来た。後、12キロ。皇居でいうと2週位じゃん。後、もうちょっと・・・。がんばれ、がんばれ。
 しかし、この時からある考えが頭をよぎっていた。いやいや、頑張れる。ちょっと、走ってみた。でもすぐ歩いてしまう(+o+)。 それでも歩いて歩いて32キロ、33キロ。ゴールは果てしなくまだ遠い・・・。
 てか、手が紫色になってるよー。血液の循環悪いのかなー(-_-;)。 それより、足がヤバイことになってるよ。30キロ走るとこんなことになるんかい!膝が笑うというけど、ほんとに笑ってるよ。
 周りを見ると、みんな足を引きずり歩いてた。そして・・・私は決断した。
 
 もう無理だ・・・。リタイアしよう・・・。
 35キロで道の隅っこに行き座り込んだ。
 1年間頑張ったけど・・・もう無理。
 ;つД`)

 そして私はリタイアした人が乗る、車にのりこんだ。
 
 ゴールで降りた時は、もう夕方になっていた。ゴール付近にいたコーチに完走出来なかったことを伝え、ただただ申し訳なかった。コーチはただただ優しかった。
 傷心の中、帰ろうとしたがここで我に返った。
 
 帰り道どうすんねん!河川敷からバス乗り場まで急な階段を降りなければならない。しかも文字通り足が棒になって曲がんないよー(≧◇≦)
 でも私だけではなかった。周りの人はみんなゾンビになっていた。ぬおー、(~_~)、階段きつーい!
 その後、ようやく帰路につき、次の日は有給をとっていたがベッドで悶絶していた。

 私の初フルマラソンは35キロで終わった。

 (ToT)/~~~ くそー! 

 でも、改めて沿道で応援してくれた皆様、ボランティアの皆様、ありがとうごさいます。完走できませんでしたが 本当に力になりました。

 

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