声優の養成所の先生やってます

ミントブルー

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9.林原めぐみ病

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 テレビで芸人さんがこんなことを言っていた。
 芸人は高2の時に「松本人志病」という病にほぼほぼ全員かかるらしい。
 これは自分は、松本人志さんのように自分はなれる!という何故か確信にみちた病気らしい。
 ただ、養成所に入ったり実際舞台に立って、自信が打ち砕かれあっさりこの「松本人志病」は治るそうだ。

 へえー、そうなんだ。実は私も・・・。私は芸人を目指していたわけではないが、この「松本人志病」には深く共感する部分がある。
 私が声優っていいなと思ったのは中2の時だった。声優になりたい、いやなる!と決めた時は高1の時だ。そして高2の時に私は「松本人志病」ならぬ「林原めぐみ病」というものににがっつりとかかってしまった。
 これは林原めぐみさんのように、私もなれる!という謎の思い込みでかなり、おっそろしいやっかいな病気だ。
 林原さんのように(ようにの部分強調)アニメで主役をやり、林原さんのようにアニメの主題歌を歌い、林原さんのようにアルバムを出し、林原さんのように作詞をしてそれも元気がでる歌詞を書いて、林原さんのように雑誌のインタビューを受け、林原さんのように声優の雑誌で表紙を飾り、林原さんのようにラジオのDJをやり、林原さんのようにイベントに行って、林原さんのように本を出す。高校生だった私は一点の偽りもなく本気でこう思ってたのでかなり重度の「林原めぐみ病」だった。あーなんて恐ろしいのだ。
 
 ちなみに昔の番組で金曜日に「花金データランド」というランキング形式の番組があった。この番組では年に一度アニメ大賞というものがあり、作品、キャラクター、を10位から1位までランキングするもので当時はVHSに永久保存版として録画し、何度もみたものだった。そして、大人になって声優になって私もこの花キンのアニメ大賞の声優部門に入り「いつも応援ありがとうございます。これからもがんばります。」とコメントするのが夢、いや私の野望だった。
 
 振り返ってみて私は、全てひっくるめて林原さんの生き様にあこがれてたんだと思う。
 もちろん、林原さんだって言わないだけで本当に色々あっただろう。私は林原さんの見せているほんの一部だけで、林原さんのようになりたーい★と思ってたので、今にして思うとかなり恥ずかしい・・・。
 そして私は意気揚々と入った声優の学校で、こてんぱんにやられあっという間に「林原めぐみ病」は治ってしまった。
 そして、今私はナレーションをやったり、声優の養成所の先生をやっている。


 
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