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第5章 思惑
天変地異を引き起こす激昂
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拓也は、部屋の窓から空を見上げていた。
日が沈んだ空は紺色に染まっていて、そんな空をどんよりとした重たい雲が覆っている。
雲の切れ間から小さく星が見えるが、それは夜の帳の中ではあまりにも頼りない光だった。
この空には、大きな光源がないのだ。
(ここに来てから、一度も月を見ていない……)
この屋敷に乗り込んでから、ゆうに五日は経っただろう。
けれどその間、一度も月を見ていないのだ。
昼間は綺麗に晴れているのに、夕方から夜にかけてどこからともなく雲が現れて、本来見えるはずの月を厚く覆い隠してしまっていた。
それはもう、不自然なほどに。
空を仰いでいた視線を下げると、それを見計らったように重たい痛みが頭をよぎっていった。
「つっ…」
この頭痛も、ここに来てからもう何度も経験している。
そして、自分はその原因を常に肌身で感じていた。
(ここは、あまりにも―――)
「ティル。」
呼ばれて振り返ると、先ほどまで一人で部屋を出ていた尚希が、何枚もの紙切れを持って帰ってきたところだった。
尚希は、手に持つ書類をテーブルに放る。
窓から離れてそれらに目をやると、何かの名前と数字が細かく羅列されていた。
どうやら、仕事に関するメモのようだ。
自分には分からない方面のことなので、早々に理解しようとするのをやめる。
重たい頭痛に息を吐く拓也の耳朶を打つ尚希の言葉。
それは、拓也の想像に全くない言葉だった。
「ティル。明日の朝、ここを離れることになった。」
拓也は目を見開く。
頭痛なんて吹き飛ぶほどに、尚希の言葉は衝撃的なものだった。
「なっ…」
あまりの衝撃に頭が理解することを拒否して、呻くような声しか出てこない。
そして、その衝撃が過ぎ去った後には、怒りと焦りと苛立ちが複雑に絡み合って、自分自身でも上手く表現できない爆発的な感情が込み上げてきていた。
「馬鹿じゃねぇのか!?」
拓也は尚希の胸ぐらを掴んで、彼の体を乱暴に引き寄せる。
「今回はニューヴェルの名前を背負ってるからって黙って従ってきたけど、いい加減我慢の限界だ! お前、ここに何しに来たんだよ!? 実を助けに来たんじゃないのか!? だらだらとワイリーの奴と話してたと思ったら、明日にはここを離れるだって? 悪ふざけも大概にしろ!!」
怒声を浴びせるも、尚希は静かにこちらを見つめるだけ。
柔らかなオレンジ色の瞳には、大きく歪んだ自分の顔が映っていた。
それがやるせなくて、拓也は唇を噛み締めた。
自分と尚希では、この事態に対しての認識がここまで違う。
尚希に実を助ける気がないとは言わないが、自分の目には、尚希が実の解放を第一としていないようにしか見えないのだ。
「……もういい。お前にその気がないなら、おれは一人で動く。ニューヴェルなんて、おれには関係ないからな。」
一息に言い切って、拓也は尚希を突き放した。
これ以上の無駄話をする気はなかった。
自分は、この状況にもう耐えられない。
「ティル、待て。」
踵を返した拓也の腕を、尚希がさっと掴む。
「―――っ」
次の瞬間、大きな振動と地響きが部屋を襲った。
それに反応した周囲の部屋から人が出てきて、廊下で何事かと騒ぎ出す。
やがて、地震だろうという結論で落ち着いたのか、その喧騒は次第に収まっていった。
「………」
そんな室外のことには一切の関心も示さず、地響きの元凶である拓也は、底冷えするような瞳で尚希を睨んでいた。
暗く冷たい水底のような深い紺碧の目が、肌を刺すほどに鋭い眼光で尚希を射抜く。
「なんだよ?」
たった四文字の音。
しかし、そこに込められた怒りには、聞く者を委縮させるだけの威力があった。
さしもの尚希も、今の拓也には背筋を粟立たせるしかない。
「とりあえず聞いてくれ。」
努めて冷静な口調で語りかけながら、尚希は拓也の目をまっすぐ見つめる。
拓也の瞳は全く揺らがない。
そこには、押しても引いても動きそうにない拒絶が表れていた。
拓也の周りの空気がゆらゆらと揺らいでいるのが見える。
実と同じで精霊との関わりが他よりも深い拓也は、感情が大きく傾くと無意識で精霊たちの魔力に干渉してしまう。
拓也が知恵の園にいた時に後の四大芯柱として見られていたのも、ずば抜けた嗅覚に加えて、この精霊たちとの繋がりの強さが大きな要因となっていた。
あと一言でも拓也の逆鱗に触れるようなことを言ってしまえば、今度は地震だけでは済まないかもしれない。
尚希はすうっと呼吸を繰り返し、腹に力を込める。
「ここを離れるとは言っても、レイキーを出るわけじゃない。」
「………」
拓也の表情は、一ミリも動かない。
「明日は、ベトラさんのところで今後の商談をする予定。その後は、レイキーの主要な商業都市に市場調査に行くことになってるから、まだしばらくはレイキーに残る。」
「………」
「ワイリーは、確実に何かしらの接触を図ってくる。」
「………」
「あいつは、オレにこの話を持ち帰ってほしくないはずなんだ。」
ここまで言って、ようやく拓也に微妙な変化が表れた。
双眸をすっと細める拓也は、剣呑な視線だけで〝どうしてそう言える?〟と問うてくる。
「あいつは、ニューヴェルじゃなくてオレに期待をかけてるって言ってたんだ。あいつが本当の意味で欲しいのは、ニューヴェルを簡単に動かせるアイレン家の権力だけだ。裏からニューヴェルを操るために、どうにかしてオレを自分に従わせたいんだろう。だからこそ、あいつはオレ以外には話を漏らしたくないはずだ。そうじゃないと、何かしくじった時に、周りから責められるのがオレじゃなくて自分になりかねないからな。断言する。あいつは、オレがニューヴェルに帰る前に必ず何かを仕掛けてくる。」
拓也は、尚希をじっと見据えている。
一切口を挟まず、ただ無表情で聞きに徹するという態度は、その身から迸る威圧感を最大限に引き立てていた。
「もう少しだけ、オレについてきてくれ。次にワイリーが介入してくる時には、もっと核心に迫れると思うんだ。今のままじゃ、実の居場所が分からずじまいだろう?」
ともすればワイリーとの交渉よりもハラハラとしながら、尚希は畳み掛ける。
「頼む。」
最後にだめ押しでそう言うと、拓也が視線を下に落とした。
黙ってはいるが、内側で荒れ狂う激情を必死に押し殺しているせいか、握り締めた拳が微かに震えている。
それから、長い時間が流れた。
拓也も尚希も一言も発することなく、不穏な沈黙の中で長いようで短いような時間がただただ流れていく。
しばらくして。
「―――はあぁ……」
大きな溜め息が、拓也の口から零れた。
拓也から蜃気楼のように立ち上っていた濃密な魔力が、その刹那にふっと消える。
「分かったよ。乗ってやる。」
顔を上げた拓也は、諦めたような苦笑を浮かべていた。
「なんだか、結構自信がありそうだし? でも、これが最後だからな。いい加減我慢も限界だってことだけは忘れんなよ。」
拓也はくすりと笑う。
しかし―――
「疲れたから休むわ。」
すぐさま尚希に背を向けた拓也からは、笑顔など幻のように消え失せていた。
今一瞬でも笑えたのはほとんど奇跡だ。
尚希にも告げたとおり、我慢できるのはこれが最後である。
「………」
拓也は静かに目を閉じる。
なんとか抑え込めてはいたものの、胸の奥が疼いて仕方がなかった。
日が沈んだ空は紺色に染まっていて、そんな空をどんよりとした重たい雲が覆っている。
雲の切れ間から小さく星が見えるが、それは夜の帳の中ではあまりにも頼りない光だった。
この空には、大きな光源がないのだ。
(ここに来てから、一度も月を見ていない……)
この屋敷に乗り込んでから、ゆうに五日は経っただろう。
けれどその間、一度も月を見ていないのだ。
昼間は綺麗に晴れているのに、夕方から夜にかけてどこからともなく雲が現れて、本来見えるはずの月を厚く覆い隠してしまっていた。
それはもう、不自然なほどに。
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「つっ…」
この頭痛も、ここに来てからもう何度も経験している。
そして、自分はその原因を常に肌身で感じていた。
(ここは、あまりにも―――)
「ティル。」
呼ばれて振り返ると、先ほどまで一人で部屋を出ていた尚希が、何枚もの紙切れを持って帰ってきたところだった。
尚希は、手に持つ書類をテーブルに放る。
窓から離れてそれらに目をやると、何かの名前と数字が細かく羅列されていた。
どうやら、仕事に関するメモのようだ。
自分には分からない方面のことなので、早々に理解しようとするのをやめる。
重たい頭痛に息を吐く拓也の耳朶を打つ尚希の言葉。
それは、拓也の想像に全くない言葉だった。
「ティル。明日の朝、ここを離れることになった。」
拓也は目を見開く。
頭痛なんて吹き飛ぶほどに、尚希の言葉は衝撃的なものだった。
「なっ…」
あまりの衝撃に頭が理解することを拒否して、呻くような声しか出てこない。
そして、その衝撃が過ぎ去った後には、怒りと焦りと苛立ちが複雑に絡み合って、自分自身でも上手く表現できない爆発的な感情が込み上げてきていた。
「馬鹿じゃねぇのか!?」
拓也は尚希の胸ぐらを掴んで、彼の体を乱暴に引き寄せる。
「今回はニューヴェルの名前を背負ってるからって黙って従ってきたけど、いい加減我慢の限界だ! お前、ここに何しに来たんだよ!? 実を助けに来たんじゃないのか!? だらだらとワイリーの奴と話してたと思ったら、明日にはここを離れるだって? 悪ふざけも大概にしろ!!」
怒声を浴びせるも、尚希は静かにこちらを見つめるだけ。
柔らかなオレンジ色の瞳には、大きく歪んだ自分の顔が映っていた。
それがやるせなくて、拓也は唇を噛み締めた。
自分と尚希では、この事態に対しての認識がここまで違う。
尚希に実を助ける気がないとは言わないが、自分の目には、尚希が実の解放を第一としていないようにしか見えないのだ。
「……もういい。お前にその気がないなら、おれは一人で動く。ニューヴェルなんて、おれには関係ないからな。」
一息に言い切って、拓也は尚希を突き放した。
これ以上の無駄話をする気はなかった。
自分は、この状況にもう耐えられない。
「ティル、待て。」
踵を返した拓也の腕を、尚希がさっと掴む。
「―――っ」
次の瞬間、大きな振動と地響きが部屋を襲った。
それに反応した周囲の部屋から人が出てきて、廊下で何事かと騒ぎ出す。
やがて、地震だろうという結論で落ち着いたのか、その喧騒は次第に収まっていった。
「………」
そんな室外のことには一切の関心も示さず、地響きの元凶である拓也は、底冷えするような瞳で尚希を睨んでいた。
暗く冷たい水底のような深い紺碧の目が、肌を刺すほどに鋭い眼光で尚希を射抜く。
「なんだよ?」
たった四文字の音。
しかし、そこに込められた怒りには、聞く者を委縮させるだけの威力があった。
さしもの尚希も、今の拓也には背筋を粟立たせるしかない。
「とりあえず聞いてくれ。」
努めて冷静な口調で語りかけながら、尚希は拓也の目をまっすぐ見つめる。
拓也の瞳は全く揺らがない。
そこには、押しても引いても動きそうにない拒絶が表れていた。
拓也の周りの空気がゆらゆらと揺らいでいるのが見える。
実と同じで精霊との関わりが他よりも深い拓也は、感情が大きく傾くと無意識で精霊たちの魔力に干渉してしまう。
拓也が知恵の園にいた時に後の四大芯柱として見られていたのも、ずば抜けた嗅覚に加えて、この精霊たちとの繋がりの強さが大きな要因となっていた。
あと一言でも拓也の逆鱗に触れるようなことを言ってしまえば、今度は地震だけでは済まないかもしれない。
尚希はすうっと呼吸を繰り返し、腹に力を込める。
「ここを離れるとは言っても、レイキーを出るわけじゃない。」
「………」
拓也の表情は、一ミリも動かない。
「明日は、ベトラさんのところで今後の商談をする予定。その後は、レイキーの主要な商業都市に市場調査に行くことになってるから、まだしばらくはレイキーに残る。」
「………」
「ワイリーは、確実に何かしらの接触を図ってくる。」
「………」
「あいつは、オレにこの話を持ち帰ってほしくないはずなんだ。」
ここまで言って、ようやく拓也に微妙な変化が表れた。
双眸をすっと細める拓也は、剣呑な視線だけで〝どうしてそう言える?〟と問うてくる。
「あいつは、ニューヴェルじゃなくてオレに期待をかけてるって言ってたんだ。あいつが本当の意味で欲しいのは、ニューヴェルを簡単に動かせるアイレン家の権力だけだ。裏からニューヴェルを操るために、どうにかしてオレを自分に従わせたいんだろう。だからこそ、あいつはオレ以外には話を漏らしたくないはずだ。そうじゃないと、何かしくじった時に、周りから責められるのがオレじゃなくて自分になりかねないからな。断言する。あいつは、オレがニューヴェルに帰る前に必ず何かを仕掛けてくる。」
拓也は、尚希をじっと見据えている。
一切口を挟まず、ただ無表情で聞きに徹するという態度は、その身から迸る威圧感を最大限に引き立てていた。
「もう少しだけ、オレについてきてくれ。次にワイリーが介入してくる時には、もっと核心に迫れると思うんだ。今のままじゃ、実の居場所が分からずじまいだろう?」
ともすればワイリーとの交渉よりもハラハラとしながら、尚希は畳み掛ける。
「頼む。」
最後にだめ押しでそう言うと、拓也が視線を下に落とした。
黙ってはいるが、内側で荒れ狂う激情を必死に押し殺しているせいか、握り締めた拳が微かに震えている。
それから、長い時間が流れた。
拓也も尚希も一言も発することなく、不穏な沈黙の中で長いようで短いような時間がただただ流れていく。
しばらくして。
「―――はあぁ……」
大きな溜め息が、拓也の口から零れた。
拓也から蜃気楼のように立ち上っていた濃密な魔力が、その刹那にふっと消える。
「分かったよ。乗ってやる。」
顔を上げた拓也は、諦めたような苦笑を浮かべていた。
「なんだか、結構自信がありそうだし? でも、これが最後だからな。いい加減我慢も限界だってことだけは忘れんなよ。」
拓也はくすりと笑う。
しかし―――
「疲れたから休むわ。」
すぐさま尚希に背を向けた拓也からは、笑顔など幻のように消え失せていた。
今一瞬でも笑えたのはほとんど奇跡だ。
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