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180,ダンスだって同じさ
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180,ダンスだって同じさ
「あ、ご主人様。これぐらいで大丈夫です」
「わかった」
細かく魔力の放出量を調節し、リーヴァが合わせやすい状態にする。
「この魔力量を十分間ぐらいお願いできますか?」
十分か……そこそこ厳しいな。
「まあ、できなくは無いだろ。魔力切れを考えて、魔晶石を持ってきたからな」
じゃらりと魔晶石の入った袋を見せる。一応、俺の魔力に余裕のあるときにコツコツ吸わせておいたので、先日使ってしまったが、そこそこ溜まっているはずだ。
「よし。書き終わったよ。あとはそっちの魔力調節が終わり次第、次のステップに進みからね」
梨沙はメモ帳をしまい、代わりにカバンから数枚の紙を取り出した。
「補強用の結界符を作らないと。気休め程度の効果でも、作らないよりマシだからね」
さらさらと筆を走らせていく。俺もその符の作り方、学ぼうかな……
「ご主人様? 少し魔力の放出量が弱まっているのですが……」
「あ、すまん! すぐ戻すから」
いかんいかん! 少し集中を切らすと、すぐに魔力放出が揺らぐ。集中集中……。
「はい、もう大丈夫です。覚えましたので」
お疲れ様でした、とリーヴァが手を離す。なんと言うか、その……少し残念だ。
薄れていくリーヴァのぬくもりに名残惜しさを感じつつ、魔力放出量を元に戻す。
「終わった? それなら次のステップに進みからね」
梨沙が結界符を書く手を止め、立ち上がる。
「次は本格なモノに挑戦してみようか」
梨沙が筆を置いた。
「次は少し休憩を入れて、ダンスを覚えたところまでやってみよ? そしてから、クロスユニゾンに入るよー」
「はーい」
まあ、疲れて無いけど、休憩はありがたくもらっておこう。ついでにいい機会だ。この、結界符を書く作業を見学していこう。
梨沙はもう結界符を書く作業に戻っていた。
まず、魔力を溶け込ませた墨に、筆をつけ、適度に墨を切る。そして、紙にさらさらと漢字? を書いていく。
「それ、どうやってるんだ?」
「わっ! びっくりしたぁ……。えーっとね、文字に呪を籠めて書いてるの。そうすると、文字が少しだけど強化されるからね。で、術式を書いていくの」
中断していた作業を再開していく。できれば、二十枚ほど作っておきたいけどね」
それほど大変な戦いなのだ。こちらも全力で望まねばならない。
「よっし! じゃあやろうぜリーヴァ!」
できるだけやってやるぜ!
「ワンツー、ワンツー……」
なんとかリズムを取りながら、遅れずに踊ることができるようになってきた。しかし、こんな緑が青々と茂っている山の中で、音楽をガンガンかけている状況って、なんか不思議だな。まあ、誰かしら来たら困るので、隠密の結界の劣化版と、遮音の結界は張っておいた(梨沙が)。
「それにしても、ネリアくん上達したねぇ。もしかして、ダンスの才能あるんじゃない?」
俺が踊ってる姿を眺めていた梨沙が成長を喜ぶ母親のような感想を漏らす。
「じょ、冗談はやめてくれよ……」
流石に笑えないぜ。だって、これを踊れるようになるまで、ひたすら曲を聞き続け、こっそり宿でも自主練自主練……。しかも、これ、結構簡単にしてもらってるんだぜ? これで才能アリとか言われると、ちょっと困る。
「そ、それよりも、リーヴァ、すまない。またさっきの部分で遅れた」
もうフリは頭に入ってるんだが、どうしても体がついて行かない。数をこなすしか無いのだ。剣術と同じで、『型』を体に叩き込むしか無い。
「いえ、大丈夫ですご主人様。先日に比べれば、かなり上達いたしました。この意気です!」
リーヴァから元気の出る一言を頂いた。よし、これでまだ頑張れる!
「一応少しだけしかズレは生じてなかったから、もうほぼ完璧みたいなものよ? だから、本番行っちゃいましょう!」
「もう本番か……少し緊張するな」
「そうですね。これは、私とご主人様との、はじめての共同作業……」
「いや毎回そういう流れにするのやめようね!?」
どこまでもブレないリーヴァさんなのであった。
「あ、ご主人様。これぐらいで大丈夫です」
「わかった」
細かく魔力の放出量を調節し、リーヴァが合わせやすい状態にする。
「この魔力量を十分間ぐらいお願いできますか?」
十分か……そこそこ厳しいな。
「まあ、できなくは無いだろ。魔力切れを考えて、魔晶石を持ってきたからな」
じゃらりと魔晶石の入った袋を見せる。一応、俺の魔力に余裕のあるときにコツコツ吸わせておいたので、先日使ってしまったが、そこそこ溜まっているはずだ。
「よし。書き終わったよ。あとはそっちの魔力調節が終わり次第、次のステップに進みからね」
梨沙はメモ帳をしまい、代わりにカバンから数枚の紙を取り出した。
「補強用の結界符を作らないと。気休め程度の効果でも、作らないよりマシだからね」
さらさらと筆を走らせていく。俺もその符の作り方、学ぼうかな……
「ご主人様? 少し魔力の放出量が弱まっているのですが……」
「あ、すまん! すぐ戻すから」
いかんいかん! 少し集中を切らすと、すぐに魔力放出が揺らぐ。集中集中……。
「はい、もう大丈夫です。覚えましたので」
お疲れ様でした、とリーヴァが手を離す。なんと言うか、その……少し残念だ。
薄れていくリーヴァのぬくもりに名残惜しさを感じつつ、魔力放出量を元に戻す。
「終わった? それなら次のステップに進みからね」
梨沙が結界符を書く手を止め、立ち上がる。
「次は本格なモノに挑戦してみようか」
梨沙が筆を置いた。
「次は少し休憩を入れて、ダンスを覚えたところまでやってみよ? そしてから、クロスユニゾンに入るよー」
「はーい」
まあ、疲れて無いけど、休憩はありがたくもらっておこう。ついでにいい機会だ。この、結界符を書く作業を見学していこう。
梨沙はもう結界符を書く作業に戻っていた。
まず、魔力を溶け込ませた墨に、筆をつけ、適度に墨を切る。そして、紙にさらさらと漢字? を書いていく。
「それ、どうやってるんだ?」
「わっ! びっくりしたぁ……。えーっとね、文字に呪を籠めて書いてるの。そうすると、文字が少しだけど強化されるからね。で、術式を書いていくの」
中断していた作業を再開していく。できれば、二十枚ほど作っておきたいけどね」
それほど大変な戦いなのだ。こちらも全力で望まねばならない。
「よっし! じゃあやろうぜリーヴァ!」
できるだけやってやるぜ!
「ワンツー、ワンツー……」
なんとかリズムを取りながら、遅れずに踊ることができるようになってきた。しかし、こんな緑が青々と茂っている山の中で、音楽をガンガンかけている状況って、なんか不思議だな。まあ、誰かしら来たら困るので、隠密の結界の劣化版と、遮音の結界は張っておいた(梨沙が)。
「それにしても、ネリアくん上達したねぇ。もしかして、ダンスの才能あるんじゃない?」
俺が踊ってる姿を眺めていた梨沙が成長を喜ぶ母親のような感想を漏らす。
「じょ、冗談はやめてくれよ……」
流石に笑えないぜ。だって、これを踊れるようになるまで、ひたすら曲を聞き続け、こっそり宿でも自主練自主練……。しかも、これ、結構簡単にしてもらってるんだぜ? これで才能アリとか言われると、ちょっと困る。
「そ、それよりも、リーヴァ、すまない。またさっきの部分で遅れた」
もうフリは頭に入ってるんだが、どうしても体がついて行かない。数をこなすしか無いのだ。剣術と同じで、『型』を体に叩き込むしか無い。
「いえ、大丈夫ですご主人様。先日に比べれば、かなり上達いたしました。この意気です!」
リーヴァから元気の出る一言を頂いた。よし、これでまだ頑張れる!
「一応少しだけしかズレは生じてなかったから、もうほぼ完璧みたいなものよ? だから、本番行っちゃいましょう!」
「もう本番か……少し緊張するな」
「そうですね。これは、私とご主人様との、はじめての共同作業……」
「いや毎回そういう流れにするのやめようね!?」
どこまでもブレないリーヴァさんなのであった。
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