昨日の君に未来の僕を

春血暫

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第9.5話

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 許せない。
 僕を裏切って、あんな男と一緒になるなんて。
 絶対に許せない。

 どうして、僕じゃダメなんだ。

 こんなにも、愛しているのに。

 伝えたじゃないか。

 ちゃんと、伝えて。
 愛している、て伝えて。

 抱き合ったのに。

 こんな世界、狂ってる。

 僕が愁哉と永遠に生きる世界以外、望んでいない。

「どうすれば、君は僕から出ないの?」

 ねえ、どうすればいい?

 どうしようか。
 どうしようか。
 どうしようか。どうしようか。どうしようか。どうしようか。どうしようか。どうしようか。どうしようか。どうしようか。どうしようか。どうしようか。どうしようか。どうしようか。どうしようか。どうしようか。どうしようか。どうしようか。どうしようか。どうしようか。どうしようか。どうしようか。どうしようか。どうしようか。どうしようか。どうしようか。どうしようか。どうしようか。どうしようか。どうしようか。どうしようか。どうしようか。どうしようか。どうしようか。どうしようか。どうしようか。どうしようか。どうしようか。どうしようか。どうしようか。どうしようか。どうしようか。

「あ、そうだ」

 やっぱり、僕は天才だ。
 頭が良いと思うんだ。

 僕はまだ幼いけど、でも、やっぱり天才で。
 やっぱり、愁哉を幸せにできるのは僕しかいない。

「愁哉、待ってて。すぐに迎えにいくから」

 そして、たくさん愛を伝えてあげる。

 僕は、ペティナイフを持って外に出た。
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