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図書室の霊
007
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しばらくすると、愛弥は時計を見て「あ」と言う。
「そろそろ帰らないと」
「え?」
奈穂も時計を見て「あ」と言う。
「弟のお迎えしないと!」
「あ、みっちゃんの」
「うん」
奈穂は頷き、千歳に言う。
「ちーちゃん、その絵本、家で読む?」
「うん」
「わかった。じゃあ、それを借りる手続きをして、それでみっちゃんとこ行かないと!」
「うん、えっと、えっと」
慌てる二人を見て、愛弥はクスクス笑う。
「そんなに慌てなくても良いよ。後で、忘れずに返してくれれば」
「え、でも手続きとかあるんじゃないの?」
「ないよ。ここ、私の部屋みたいなところあるし」
「?」
「ほら、早くしないと弟くん待ってるんでしょ?」
行きな、と愛弥は二人の背中を軽く押す。
「いつでも、ここに来てね」
「うん、ありがとう! 天宮城さん!」
「ありがと!」
二人は、愛弥に礼を言い、帰っていった。
「そろそろ帰らないと」
「え?」
奈穂も時計を見て「あ」と言う。
「弟のお迎えしないと!」
「あ、みっちゃんの」
「うん」
奈穂は頷き、千歳に言う。
「ちーちゃん、その絵本、家で読む?」
「うん」
「わかった。じゃあ、それを借りる手続きをして、それでみっちゃんとこ行かないと!」
「うん、えっと、えっと」
慌てる二人を見て、愛弥はクスクス笑う。
「そんなに慌てなくても良いよ。後で、忘れずに返してくれれば」
「え、でも手続きとかあるんじゃないの?」
「ないよ。ここ、私の部屋みたいなところあるし」
「?」
「ほら、早くしないと弟くん待ってるんでしょ?」
行きな、と愛弥は二人の背中を軽く押す。
「いつでも、ここに来てね」
「うん、ありがとう! 天宮城さん!」
「ありがと!」
二人は、愛弥に礼を言い、帰っていった。
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