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図書室の霊
008
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二人を見送った後、愛弥は読んでいる途中の小説を鞄に入れて。
「今度は仲良くできたら良いな」
と、呟き、図書室を出て、学校の校門も出た。
辺りは薄暗く、ほんの少し暖かい風が吹いた。
――もうすぐ、夏が来ちゃうなあ。
と、ぼんやりと愛弥が歩いていると。
彼女の後ろから「愛弥ちゃん」と、彼女を呼ぶ声がした。
振り向くと、そこには愛弥の十二個上の姉、愛理が立っていた。
愛理は少し苛立った表情で愛弥を見る。
「ねえ、今、何時だと思っているの?」
「六時半……。図書室で本を読んでいたら、時間を忘れていたの……。ごめんなさい」
「いっつもそうよね。一体、どんな本を読んでるのかしら」
「…………」
「ねえ、別にあなたのことを束縛したい訳じゃないのよ? お姉ちゃんは、あなたのことが心配なの。パパもママも亡くなって、お姉ちゃんには愛弥ちゃんしかいないのよ。愛弥ちゃんもそうでしょ?」
「うん……」
「ね、だからお姉ちゃんとの約束は守って。学校が終わったら、すぐに帰ってきて」
「はい……」
愛弥が頷くと、愛理はホッとため息を吐く。
「よし、じゃあ晩御飯にしましょうね。愛弥ちゃん」
「うん。今日は、何?」
「愛弥ちゃんの好きなカレーライス」
「うん」
カレーライスはそこまで好きではない。
けれど、それを伝えると姉が不機嫌になる。
だから、何も言わないでおこう。
愛弥はそう思いながら頷いて、愛理と共に家に向かって歩いた。
「今度は仲良くできたら良いな」
と、呟き、図書室を出て、学校の校門も出た。
辺りは薄暗く、ほんの少し暖かい風が吹いた。
――もうすぐ、夏が来ちゃうなあ。
と、ぼんやりと愛弥が歩いていると。
彼女の後ろから「愛弥ちゃん」と、彼女を呼ぶ声がした。
振り向くと、そこには愛弥の十二個上の姉、愛理が立っていた。
愛理は少し苛立った表情で愛弥を見る。
「ねえ、今、何時だと思っているの?」
「六時半……。図書室で本を読んでいたら、時間を忘れていたの……。ごめんなさい」
「いっつもそうよね。一体、どんな本を読んでるのかしら」
「…………」
「ねえ、別にあなたのことを束縛したい訳じゃないのよ? お姉ちゃんは、あなたのことが心配なの。パパもママも亡くなって、お姉ちゃんには愛弥ちゃんしかいないのよ。愛弥ちゃんもそうでしょ?」
「うん……」
「ね、だからお姉ちゃんとの約束は守って。学校が終わったら、すぐに帰ってきて」
「はい……」
愛弥が頷くと、愛理はホッとため息を吐く。
「よし、じゃあ晩御飯にしましょうね。愛弥ちゃん」
「うん。今日は、何?」
「愛弥ちゃんの好きなカレーライス」
「うん」
カレーライスはそこまで好きではない。
けれど、それを伝えると姉が不機嫌になる。
だから、何も言わないでおこう。
愛弥はそう思いながら頷いて、愛理と共に家に向かって歩いた。
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