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図書室の霊
009
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自転車の後ろに千歳を乗せ、奈穂は全力で美鶴の幼稚園に向かって自転車を漕いだ。
「すみません! 遅れて!!」
奈穂が言うと、数人の園児の面倒を見ていた幼稚園教諭の栂村將扶が「大丈夫ですよ」と笑う。
「他にも何人か保護者が来ていないところがありましたし」
「あ、そうなんですか」
「ええ、それに、今日は奈穂くんのところにマスコミが集まっていたみたいですからね。仕方がないですよ」
「すみません……」
「謝ることはないです」
あはは、と將扶が笑うと、遠くで美鶴が「にんに!」と奈穂の方に向かって走る。
「にんに!! きょーは、たくくせんせがね、おんなのこのくどきかたってのおしえてくれたんだ!」
「口説き方?」
奈穂は將扶を見る。
「先生? 子供に何を教えてるんですか」
「男の子は、女の子に優しくしないといけないという話ですよ~」
「だとしてもです!」
全くもう、と奈穂は呆れたように笑う。
「あまり変なこと言わないでくださいね?」
「変なことは言わないさ」
將扶は笑い、美鶴と奈穂の頭を優しく撫でる。
「じゃあ、また明日」
「よろしくお願いします」
奈穂は少し深くお辞儀をし、美鶴も真似してお辞儀をする。
「たくくせんせ、またね!」
大きく手を振る美鶴に、將扶は少し癒され「またね」と笑った。
「すみません! 遅れて!!」
奈穂が言うと、数人の園児の面倒を見ていた幼稚園教諭の栂村將扶が「大丈夫ですよ」と笑う。
「他にも何人か保護者が来ていないところがありましたし」
「あ、そうなんですか」
「ええ、それに、今日は奈穂くんのところにマスコミが集まっていたみたいですからね。仕方がないですよ」
「すみません……」
「謝ることはないです」
あはは、と將扶が笑うと、遠くで美鶴が「にんに!」と奈穂の方に向かって走る。
「にんに!! きょーは、たくくせんせがね、おんなのこのくどきかたってのおしえてくれたんだ!」
「口説き方?」
奈穂は將扶を見る。
「先生? 子供に何を教えてるんですか」
「男の子は、女の子に優しくしないといけないという話ですよ~」
「だとしてもです!」
全くもう、と奈穂は呆れたように笑う。
「あまり変なこと言わないでくださいね?」
「変なことは言わないさ」
將扶は笑い、美鶴と奈穂の頭を優しく撫でる。
「じゃあ、また明日」
「よろしくお願いします」
奈穂は少し深くお辞儀をし、美鶴も真似してお辞儀をする。
「たくくせんせ、またね!」
大きく手を振る美鶴に、將扶は少し癒され「またね」と笑った。
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