41才の中学二年生(改訂版)

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第2章

元子役…

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綾坂梅…

今度の天界からのお目付け役はギャルだと。

しかし、見れば見る程、不自然なスタイルだ。

コイツ、一体何才なんだろ?


10代の様な格好をしてるけど、年齢はかなり上なんだろうな。


もしかして、オレと同じぐらいの年齢なのかも…

アマゾネスの巨乳とは違い、風船のような胸。

大きさはアマゾネスと同じぐらいだが、全く垂れてない。


もしや、豊胸なのでは…


「変な事詮索しないの!」


誰だって、コイツのナリを見れば詮索したくなるだろ…


またまた前途多難な中2時代に突入だ。



梅も他のヤツらには見えないんだろうか。

まぁ、こんな格好で教室にいても、皆は何も言わないって事は見えないんだろうな。


「本人の自主性に任せるけど、何か悪さをしたら、それなりのお仕置が待ってるから、覚悟しなさい」


…また頭に、輪っかを被せられるんだろうか。


【キーンコーン、カーンコーン】


数学の授業が終わった。


「とにかく、真面目に中学時代を過ごしていれば、元に戻れるかもね。しっかりやるのよ」

そう言うと、梅は姿を消した。

憂鬱だな…


真面目にやるだけじゃ、元には戻れないだろうに。

プラスアルファで、何かをレベルアップさせなきゃならないんだが、一体何をレベルアップすればいいのやら…


徳?いや、それは無いと言った。

人格?…オレってどんな人格なのだろうか?

リーダーシップ?…個人行動が好きなオレにリーダーシップなんて能力は無い。

…何をレベルアップさせればいいのか、サッパリ解らん。



「ねぇ、何でさっきから独り言ばっか言ってるのよ?」

ん?

あー、斜め後ろの女か。

…コイツの名前が思い出せない。

そもそも、コイツと話した事あったっけ?

いや、無いな。


「独り言?いや、そんな事は言った覚えは無いんだが」

「…じゃあ、誰と喋ってるの?」

誰と言われても…梅は皆には見えないし、何と言えばいいのやら。

「あ…さっきから私に言ってるんだけど、気づかなかったから、独り言みたいに聞こえたんだと思う…」

おぉ、デザイアー!フォローしてくれてありがとう!

「そうなの?恵に言ってたの?それならいいんだけど、前みたいに、一人でブツブツ言って暴れるんじゃないかと思った」


あれは確か、ジジイに輪っかを締められた時じゃなかったかな。


あぁ、それにしても気になる!

コイツの名前、何ていうんだ?

まさか、本人に直接聞くワケにもいかないし…


そうか、デザイアーに聞けばいいんだ!


「おい、デザイアー。アイツ何て名前だっけ?」


「えっ?…名前って…」

「そうだよ。アイツの名前、思い出せないんだよ。何て名前だっけ?」

「だって…1年の時から同じクラスだったのに、名前覚えてないの?」

1年生の頃から同じクラスだったのか。

それなら、覚えてると思うんだが、中々思い出せない。


「…そうだっけ?何せ、影が薄いから覚えてないんだよ」

「影薄いって…」


何だよ、違うのか?


「…ほら、これ」

「ん?」

デザイアーは雑誌をオレに見せた。


「あれっ、何でコイツが?」

雑誌には、斜め後ろの女が笑みを浮かべている…

「何だ、これ?アイツ芸能人なのか?」


あっ!!思い出した!

斜め後ろの女、子役の片野悠(かたのゆう)!


何故、思い出せなかったんだろ?


「あぁ~、思い出した!いや、最近物忘れが激しくて、ははははっ」


後ろを振り向いた。

相変わらず、片野が訝しげにオレを見ている。


芸能活動していた事を、すっかり忘れていた。


でも、確かコイツ…30過ぎに写真集で脱いでるんだよなw

元子役も大人になったら、そういう事をしなきゃならないのか。

芸能界って大変なとこだな。


この時期、片野は芸能活動をほとんどしていなかった。

子役から成長したのはいいが、なかなか合う役が見つからず、本人も悩んでいた。


高校を卒業して、芸能活動を再開するんだが、それまでは休業状態だった。


「何よ、ジロジロ見て?」

「ん?いや、別に」


何だか、取っ付き難いタイプだな。


そんな事より、オレはどうやったら元の世界に戻れるか、そればっかりを考えていた。



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