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第2章
学級委員長は龍也
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この日、後期の学級委員長を決める為、放課後全員が残って、誰を学級委員長にするか論議を交わしていた。
『お前やれよ』
『いや、お前がやれよ』
『決まらないと帰れないんだぞ!』
『じゃあ、お前がやれ』
『誰でもいいじゃない、やりたい人がなればいいんだし』
そんな事を言い合っていた。
「ほら、早く決めないと帰れないでしょ?自薦他薦問わないから、誰か手を挙げなさい」
担任の佐伯が促すが、皆手を挙げない。
どうせ、学級委員長なんて、成績が良くて真面目なヤツがやるんだろう、という事で成績の良い生徒が周りからやれ、やれ、とはやし立てられていた。
学級委員長ねぇ…そんなもん、誰がやっても同じような気がするんだけどなぁ。
それより、早く帰りたい。
いつまでやってるんだ、こんな事?
これじゃ、中々決まらないだろう。
ふと、後ろを振り返った。
皆が誰にするか、ワイワイ騒いでいるのに、龍也だけが窓際の席で外を眺めていた。
あ…そうか!
オレは閃いた。
「はい、はい!」
「あら、山本くん学級委員長やる?」
オレは手を挙げた。
「違うよ、学級委員長は龍也がいいと思います」
『えっ?』
『マジ?』
教室内がどよめいた。
当の本人は呆気に取られ、ポカーンとしている。
「山本くん。何で金澤くんが学級委員長に?」
そりゃ、担任も驚くだろう。
でも、オレはこのクラスの学級委員長は龍也が相応しいと思った。
「だって、このクラスは龍也がリーダーみたいなもんだし、リーダーが学級委員長やればいいんじゃないかと思ったから」
龍也は以前と違い、威圧的な態度をとる事は無くなった。
皆と仲良く話し、表情も明るくなった。
まだヤンキーな部分は残ってるが、良くも悪くもこのクラスは龍也がリーダーシップをとっている。
ならば、龍也が学級委員長をやっても変じゃないと思ったからだ。
「おい、オレが学級委員長って…何だよそれ?」
「お前が1番、発言力があるんだし、このクラスを引っ張ってくれればいいんだよ」
すると、
「オレも賛成!」
泰彦も手を挙げた。
「オレも」
「うん、オレも賛成」
謙司とチャッピーも手を挙げた。
「お前ら…マジかよ?」
龍也は戸惑っている。
前々から思っていたのだが、コイツがもし、改心して皆と仲良くなれば、クラスは変わるんじゃないか、と思っていた。
オレとのタイマンの後、龍也の中に変化が起きた。
そりゃ、冗談半分で凄んだり、威圧的な態度をするけど、あくまでも遊びの範疇での事だから、皆は笑っている。
それに、コイツは元々正義感が強いところがある。
リーダーシップの素質は十分にある。
ならば、学級委員長は龍也しかいないと思ったからだ。
「龍也!龍也がこのクラスを変えてくれよ」
泰彦も同じ事を思ってたみたいだ。
学級委員長=真面目なヤツという概念は必ずしも当てはまるとは思わない。
勉強が出来なくたって、皆を引っ張る力があれば、クラスは今より更に良くなるに違いない。
「山本くん。ホントに金澤くんでいいの?」
佐伯は不安そうにしてるが、学級委員長は龍也じゃなきゃ務まらない。
「他に誰がいますか?学級委員長に1番相応しいのは、龍也しかいません」
うん、龍也しかいない。
『龍也、やってみろよ』
『お前しかいないよ』
『金澤くん、学級委員長やって』
皆も後押ししてくれる。
「いいのかよ?…オレが学級委員長なんてやっても…」
「龍也しかいないよ、このクラスまとめる人間は」
「そうだよ、龍也がリーダーだしな」
オレと泰彦の意見に、異論は無かった。
「皆がああ言ってるんだし、やってみたらどう?」
佐伯に言われ、龍也は学級委員長をやると決めた。
「では、新しい学級委員長は金澤くんに決まりました。金澤くん、学級委員長としての挨拶をお願いします」
佐伯に促され、龍也は教壇の前に立ち、挨拶した。
「えっと…オレみたいなバカが、学級委員長出来るかどうか解らないけど、オレはこのクラスをもっともっと良い雰囲気にしたいから皆、ヨロシク!」
【パチパチパチパチ】
全員拍手をした。
「ふ~ん…あなた案外、人を見る目があるのね」
「うわっ!ビックリした!」
気がつくと、オレの横に梅がいた。
ジジイ達は煙と共に現れるから解るんだが、コイツは何の前触れも無く現れるから、毎回ビックリする。
「だってこのクラスは、アイツの舵で左右するようなもんだしな」
そういう事だ。
これでアイツも、少しは真面目になるだろう。
…いや、無理かな?
でも、このクラスはきっと変わる。
「それと…先生、学級委員の副長はオレが決めていいかな?」
龍也は話を続けた。
「えっ?いいけど、誰かいるのかしら?」
すると、龍也はオレと泰彦を指した。
「新しい学級委員の副長は山本と、泰彦にしたいと思うんだけど、いいよな?」
「えっ、オレ?」
「マジか、オレが副長?」
オレたちでいいのかよ…
「じゃあ、副長は山本くんと牛島くんという事で決まりでいいかな?」
【パチパチパチ】
オレが学級委員の副長かよ…
大丈夫かよ、この3人体制で。
「では、2人とも前に立って挨拶を」
オレと泰彦は龍也の横に立ち、挨拶をした。
「えー、学級委員長の足を引っ張らないように、副長として頑張っていきたいと思います」
泰彦は挨拶して、頭を下げた。
【パチパチパチ】
「じゃあ、次は山本くん」
オレの挨拶か。
「えーっ、そんなワケでね…はい…」
「何、キンチョーしてんだよ、智っ!」
チャッピーが囃し立てる。
「それじゃ、このクラスの繁栄を願って!皆さんご唱和下さい!1,2,の3で、ダーッです」
『何だよw』
『猪木かよ?』
『何、それ?』
「行くぞ~っ!1,2,3,ダーッ!!」
「ダーッ!」
ダーッをやったのは、龍也と泰彦だけだった…
ものの見事にスベった…
梅はその様子を見て、頭を抱えた。
これで、後期の学級委員長が正式に決まった。
『お前やれよ』
『いや、お前がやれよ』
『決まらないと帰れないんだぞ!』
『じゃあ、お前がやれ』
『誰でもいいじゃない、やりたい人がなればいいんだし』
そんな事を言い合っていた。
「ほら、早く決めないと帰れないでしょ?自薦他薦問わないから、誰か手を挙げなさい」
担任の佐伯が促すが、皆手を挙げない。
どうせ、学級委員長なんて、成績が良くて真面目なヤツがやるんだろう、という事で成績の良い生徒が周りからやれ、やれ、とはやし立てられていた。
学級委員長ねぇ…そんなもん、誰がやっても同じような気がするんだけどなぁ。
それより、早く帰りたい。
いつまでやってるんだ、こんな事?
これじゃ、中々決まらないだろう。
ふと、後ろを振り返った。
皆が誰にするか、ワイワイ騒いでいるのに、龍也だけが窓際の席で外を眺めていた。
あ…そうか!
オレは閃いた。
「はい、はい!」
「あら、山本くん学級委員長やる?」
オレは手を挙げた。
「違うよ、学級委員長は龍也がいいと思います」
『えっ?』
『マジ?』
教室内がどよめいた。
当の本人は呆気に取られ、ポカーンとしている。
「山本くん。何で金澤くんが学級委員長に?」
そりゃ、担任も驚くだろう。
でも、オレはこのクラスの学級委員長は龍也が相応しいと思った。
「だって、このクラスは龍也がリーダーみたいなもんだし、リーダーが学級委員長やればいいんじゃないかと思ったから」
龍也は以前と違い、威圧的な態度をとる事は無くなった。
皆と仲良く話し、表情も明るくなった。
まだヤンキーな部分は残ってるが、良くも悪くもこのクラスは龍也がリーダーシップをとっている。
ならば、龍也が学級委員長をやっても変じゃないと思ったからだ。
「おい、オレが学級委員長って…何だよそれ?」
「お前が1番、発言力があるんだし、このクラスを引っ張ってくれればいいんだよ」
すると、
「オレも賛成!」
泰彦も手を挙げた。
「オレも」
「うん、オレも賛成」
謙司とチャッピーも手を挙げた。
「お前ら…マジかよ?」
龍也は戸惑っている。
前々から思っていたのだが、コイツがもし、改心して皆と仲良くなれば、クラスは変わるんじゃないか、と思っていた。
オレとのタイマンの後、龍也の中に変化が起きた。
そりゃ、冗談半分で凄んだり、威圧的な態度をするけど、あくまでも遊びの範疇での事だから、皆は笑っている。
それに、コイツは元々正義感が強いところがある。
リーダーシップの素質は十分にある。
ならば、学級委員長は龍也しかいないと思ったからだ。
「龍也!龍也がこのクラスを変えてくれよ」
泰彦も同じ事を思ってたみたいだ。
学級委員長=真面目なヤツという概念は必ずしも当てはまるとは思わない。
勉強が出来なくたって、皆を引っ張る力があれば、クラスは今より更に良くなるに違いない。
「山本くん。ホントに金澤くんでいいの?」
佐伯は不安そうにしてるが、学級委員長は龍也じゃなきゃ務まらない。
「他に誰がいますか?学級委員長に1番相応しいのは、龍也しかいません」
うん、龍也しかいない。
『龍也、やってみろよ』
『お前しかいないよ』
『金澤くん、学級委員長やって』
皆も後押ししてくれる。
「いいのかよ?…オレが学級委員長なんてやっても…」
「龍也しかいないよ、このクラスまとめる人間は」
「そうだよ、龍也がリーダーだしな」
オレと泰彦の意見に、異論は無かった。
「皆がああ言ってるんだし、やってみたらどう?」
佐伯に言われ、龍也は学級委員長をやると決めた。
「では、新しい学級委員長は金澤くんに決まりました。金澤くん、学級委員長としての挨拶をお願いします」
佐伯に促され、龍也は教壇の前に立ち、挨拶した。
「えっと…オレみたいなバカが、学級委員長出来るかどうか解らないけど、オレはこのクラスをもっともっと良い雰囲気にしたいから皆、ヨロシク!」
【パチパチパチパチ】
全員拍手をした。
「ふ~ん…あなた案外、人を見る目があるのね」
「うわっ!ビックリした!」
気がつくと、オレの横に梅がいた。
ジジイ達は煙と共に現れるから解るんだが、コイツは何の前触れも無く現れるから、毎回ビックリする。
「だってこのクラスは、アイツの舵で左右するようなもんだしな」
そういう事だ。
これでアイツも、少しは真面目になるだろう。
…いや、無理かな?
でも、このクラスはきっと変わる。
「それと…先生、学級委員の副長はオレが決めていいかな?」
龍也は話を続けた。
「えっ?いいけど、誰かいるのかしら?」
すると、龍也はオレと泰彦を指した。
「新しい学級委員の副長は山本と、泰彦にしたいと思うんだけど、いいよな?」
「えっ、オレ?」
「マジか、オレが副長?」
オレたちでいいのかよ…
「じゃあ、副長は山本くんと牛島くんという事で決まりでいいかな?」
【パチパチパチ】
オレが学級委員の副長かよ…
大丈夫かよ、この3人体制で。
「では、2人とも前に立って挨拶を」
オレと泰彦は龍也の横に立ち、挨拶をした。
「えー、学級委員長の足を引っ張らないように、副長として頑張っていきたいと思います」
泰彦は挨拶して、頭を下げた。
【パチパチパチ】
「じゃあ、次は山本くん」
オレの挨拶か。
「えーっ、そんなワケでね…はい…」
「何、キンチョーしてんだよ、智っ!」
チャッピーが囃し立てる。
「それじゃ、このクラスの繁栄を願って!皆さんご唱和下さい!1,2,の3で、ダーッです」
『何だよw』
『猪木かよ?』
『何、それ?』
「行くぞ~っ!1,2,3,ダーッ!!」
「ダーッ!」
ダーッをやったのは、龍也と泰彦だけだった…
ものの見事にスベった…
梅はその様子を見て、頭を抱えた。
これで、後期の学級委員長が正式に決まった。
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