41才の中学二年生(改訂版)

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梅が教師

テスト前日

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翌日の昼休み、梅を屋上へ連れて話をした。

「お前の件、ポメ夫が神様にお願いしたみたいだぞ」

「ウソっ!で、神様は何て…?」

「クラスの過半数がボーダーライン越えたら願いを叶えてやるってさ」

過半数って事は、ウチのクラスは42人だから、最低でも22人が90点を取らなきゃならない。


「過半数かぁ…男子全員でも1人足りないなぁ」

「お前、男子には人気あるけど、女子には全く人気無いからな」

「えーっ、私同性にも好かれたいんだけどなぁ」

「お前の格好見て、女子が嫌悪感示してるの解らないのかよ?」

今日はへそ出しルックだ。

へそ出す教師なんてどこにもいないぞ!


「だってぇ、こういうギャル系の服装が好きなんだもん、仕方ないじゃん!」

…お前、ギャルって年齢じゃないだろ。
どっちかと言えば、熟女の部類に入るぞ。


「そういうのは外で着るもんだろ!何で学校にそんな格好で来るんだよ!」

「私は学校でもこういう服装でいたいの!」

「アホか!」

先生が生徒に服装の事で注意されるって…
フツーは逆だろ!


「私、ホントは男子よりも女子に好かれたいんだよね~…どうやったら女子に好かれるんだろ」

「だったら、先生らしい格好しろよ」

「それだけはイヤ!」

コイツの頭の中はどうなってるんだ?

「じゃあ、お前は佐伯が戻ってきたら終わりだな」

「それもイヤ!」

ワガママなヤツだ。

「お前さぁ、今そんな事言ってる場合じゃないだろ?どうやったらクラスの半数以上がボーダーライン越えるかどうかの瀬戸際なんだぞ。せめてテスト終わるまではそういう格好を控えるとか、少しは考えたらどうなんだよ」


「どうしても、この格好はダメ?」


「ダメに決まってるだろ!」


「…」


「じゃあ、お前にとって、クラスの過半数が90点以上取れるのと、その服装をするの、どっちが大切なんだよ?」

「両方!」

コイツは子供以下だな!

段々腹が立ってくるぞ、ったく!


「じゃあ、その格好で女子と仲良くなれるのかよ?」


「何で、この格好がダメなんだろ?女子なら理解してくれると思ったのに」


「お前が教師という立場じゃなかったら、好かれるだろうけどな」

「教師って立場も楽じゃないわよね」

お前は楽そうに見えるけどな…


「で、どうすんだ?こうなったら、何がなんでも半数以上が90点取るようにヤル気を起させるしかないだろ」


「うん…」

そこまで重要なのかよ、そのファッションが!


「オレもお前に教師を続けて欲しいけど、その為には男子だけじゃなく、女子にも協力してもらわないと無理だぞ。それに、このままじゃお前が原因でクラスが2つに割れてしまうんだぞ、それでもいいのか?」

せっかくいい雰囲気だったのに、これでまたバラバラになったら…


「要はギャルみたいな格好がダメって事でしょ?なら、大人なファッションなら大丈夫って事なのかな」


えーっと、何かイヤな予感がするんだが…

「お前の言う、大人な格好ってどんな格好だよ?」

「んーと、セクシーなファッションかなぁ」

…いっその事、佐伯に入れ替わってもらおう。


「大人なファッションでも構わないけど、刺激が強い格好だけは止めろよな」

「刺激が強いって、どんな格好よ」

解らないのか、コイツは。

「身体のラインを強調するような服装に決まってるだろ!大人なファッションなら、何もそんな身体のライン強調しなくても、雰囲気で醸し出す事だってあるだろうが」

あー、成程という表情を浮かべた。

「それも大人なファッションだよね?なぁんだ、そういう事か!それじゃ、今度からそういう格好にしよっと」

精神年齢はギャル以下だな…


「とにかく、明日はテストだ。これから授業だろ?その格好止めて、今すぐに着替えて来いよ」

「…この服しか無いんだけど」

はぁ…ダメだ、コイツ!

「ジャージに着替えろ!」

「う、うん!」

そう言うと、梅は急いで着替えに行った。



しかし、ジャージに着替えたのはいいが、そのジャージは黒にゴールドのラインと背中にバラのプリントがしてあるオラオラ系なジャージだった…

こりゃ、ダメかもな。
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